ゴルゴス①
「岩石怪獣ゴルゴス」

宇宙空間に浮かんでいた塵が集まって岩石ができ、果ては星が出来ます。
地球という惑星もその一つであり、今立っている大地を構成するものも宇宙に浮かんでいた塵なのかもしれません。
最もそうした塵に純粋に近いのが火山から噴火と共に噴出した岩石でしょう。
異なった要素と構成は様々ない岩石を生みますが、それは溶岩の中で一旦溶けて融合したものが噴火と共に地表に出てしまい、その時の環境によってさまざまな構成要件が重なり、気の長い期間の果てに出てきたものが岩石と思えば、元は宇宙塵なのかもしれず、それこそ何が起こるか分からないかもしれません。
万分の一以上の微々たる可能性ですが、そこに焦点を当てて想像を膨らませれば特撮番組の怪獣が出てきます。
こうしたコンセプトで怪獣を創出するのは今ではポピュラーなものかもしれませんが、ウルトラシリーズ第1期の頃は情報も媒体も今ほど豊かではなく細々とした時代でしたから、そうした情報や媒体以上に豊かな想像力が反語的にあった時代でした。
その舞台が富士山の麓であり、当時も今も富士山の噴火は言われることですが、富士山は休火山であるが故に、噴火に至る要素の変化がいろいろ叫ばれ続けていますね。
そうしたところに目を付けた怪獣がゴルゴスだったという具合に考えています。

太古の昔降り注いだ宇宙の塵が岩石となり、それが富士山の麓で転がっていたところ正体不明の核が作用して岩石集合体を構成、それが生物然としたものということになります。
この核は今もって正体不明ですけど、生命という概念を持って存在する宇宙からの飛来物であり、磁力がったことから、富士山の麓にあった天然の岩石を引き付けてしまったということになるでしょう。
岩石内部には水分と熱があったことから、ゴルゴスは口から高熱の蒸気を吐いていましたけど、これって温泉の源泉に似た構成かもしれません。
巨大な怪獣となったゴルゴスの身事態に磁力があったことから、鉄分は引付け、天然岩石だけあってとにかく硬くて丈夫な怪獣でした。
当然のようにこの核を射抜かなければ、ゴルゴスは倒せないのですけど、この当時そこをどうにかして、、、という考えは浮かばなかったでしょう。
初代ウルトラマンに登場した毒ガス怪獣ケムラーも同じような感じの怪獣でしたけど、こういうゴルゴスのような怪獣はどうして岩石自体が命を持ってしまったのかということなど疑問点が多いだけに、後の怪獣設定には大きな影響を与えていたように思います。

分解されても核さえ無事であれば何度でも再生してしまう怪獣、外見とは全く違った大きなユニークさと豊富な想像力が生きていた怪獣でした。
ゴルゴス
ゴルゴス④

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