ボルティックシューター
「ボルティックシューター」

ハイブリットな仮面ライダーならではの技が、仮面ライダーBlackRXの決め技に3つありました。
バイオライダーに関してはハイブリット館というよりもそれに伴う超能力感がありましたけれど、通常形態のリボルケインはその最たるものでした。
仮面ライダーが武器を持つというのは仮面ライダーBlackRX以前では仮面ライダーXのライドルがありましたけれど、仮面ライダーXにしてもマスクで得る太陽エネルギーとベルトから得る風力エネルギーがパーフェクターのところで融合される言わばハイブリットエネルギーの走りのようなものでした。
それでもライドルはハイブリット感が固形化されたように、ライドルスティック、ライドルホイップと形状は変わるものの、あくまで棒状を主とした武器でした。
仮面ライダーBlackRXのリボルケインはそこから更に進化を見せ、エネルギーがそのまま棒状となり、打撃・切断もありましたけど、リボルケインを構成するエネルギーの高度な熱があらゆるものをあっという間に溶かしていくようにもみえました。

こうなるとハイブリットエネルギーが固形化されるのではなく、光線となって発せられるところが見たくなるものです。
仮面ライダーBlackRXには、基本形態のほかに2つの形態がありましたけど、バイオライダーとは対極の特徴を持ったロボライダーがありました。
まさしく非常に強固であり怪力の持ち主であったロボライダーは、柔軟性がないと言えばなかったのですが、その怪力ぶりと強固さはそれまでの仮面ライダーにはなかったものでした。
昭和の仮面ライダーはメカが内蔵され特殊能力の強力さがありましたけど、改造人間という人間であったことが基本でした。
ハイブリットとなせる技とは言えロボライダーとなると、改造人間という基本からは遠く離れてしまった感があります。
けれど、作られたものではなく、そういう要素が基本としてありながらもキングストーンの本来の宿り主から与えられた神秘的なパワーが地球という枠を超えたものであるならば、ロボライダーという形態はありなのかもしれません。
ロボットも定められた能力の域を超えることなく行動しますが、ロボライダーの核になる部分には人間として意識があったはずですから、決め技も生み出せたとも思います。
それがボルティックシューターという超兵器から発せられるハードショットでした。
ボルティックシューターから発射されていたのはハイブリットエネルギーでしたから、これは光線銃ということになりますけれど、エネルギー砲と見た方がよかったかもしれません。
ボルティックシューターにはハードショットの他に、ポイントシュート(局所攻撃)、連続シュート(マシンガン的な用法)、オープンシュート(拡散攻撃)、サンシャインシュートなどの多彩な光線を発射できたらしいですが、そこはうまく演出されていなかったため、ほとんどわかりません。
立派な決め技と思いますけど、どうしても仮面ライダーBlackRXのイメージとしてリボルケインにそれを求めてしまったがために、ボルティックシューターは決め技として使われたことがほとんどなかったのは残念でもありました。

でもその強力さも去ることながら、ハイブリットエネルギーの象徴のようなわざとして非常に見栄えのする技でもありました。
ボルティックシューター②
ボルティックシューター③
ボルティックシューター④
ボルティックシューター⑤
ボルティックシューター⑥
ハードショット⑨