「仮面ライダーSpirits~師弟・特訓・渦潮・新必殺技・海戦」
凄い話ですよね。
四国だけが幽閉され、黒雲で覆われ月に飛ばされていたとは。
黒雲のおかげで大気は維持され、でも黒雲は電磁波を有していたため、その影響で仮面ライダーZXの力が抑え込まれていたということで、決め技のZXキックも20%もの力しか出せず、神のご如き光を放てない。
これはハンデを背負ったままの戦いを強いられるという事でした。
歴代の仮面ライダーが通常のライダーキックでは倒し切れない敵に遭遇したとき、跳躍による空中回転のみならず、反転や捻りでキック力をあげていました。
これって、あくまでキックの破壊力を向上させていたわけで、環境的に仮面ライダーがハンデを背負っていたわけではありませんでした。
でも月面に強奪された仮面ライダーZXは電磁波によりハンデを背負うことになったため、そのハンデをカバーする動きを求めなければなりませんでした。
環境的に舞台は四国でしたから、仮面ライダーが特訓によって新たな動きを塚本するには鳴門の渦潮がありました。
これにより捻りを身に着けるかもしれないとは思いましたが、それが空のきりもみシュートと結びつくとは思いませんでしたね。
負傷していた仮面ライダーV3は変身自体が出来ずらい状態でありながら敵の本拠であった四へ向かい、ライダーマンは単身愛媛に向かっていました。
風見志郎の指示で徳島に向かった仮面ライダーZXは、そこで翼一族と対決することとなり、一時は空中で弄ばれるほど苦戦を強いられました。
多くの敵を一遍に倒してしまう、思わず人の言葉で依然自らが食らっていたライダーきりもみシュートを思い出したように、その渦に敵を巻き込み、一度に決め込むことを思いついたのかもしれません。
しかし、捻りを自分の力に変えるには苦心惨憺でした。
作られた身体で定められた能力を超える必殺技を自分のものとするには、自らの命と引き換えに様な思いだったのかもしれません。
仮面ライダーには特訓が付きものかもしれませんが、その新たな動きを自分のものとしたときの破壊力は想像を超えていました。
それがZX孔穿キックだったと思います。
その頃ライダーマンはヨロイ一族を向こうに回していました。
戦闘力に劣りながら頭脳で上回るライダーマンは、いつのまにかヨロイ一族の動きを封じ込めてしまう硬貨ムースを考案し、マシンガンアームに仕込んで使用していました。
ヨロイ元帥の身体を模しながら気を発していたのは明らかに暗闇大使でしたけど、バダン大首領であるJUDOを意識して、それを父と呼ぶライダーマンは浅からぬ因縁をライダーマンの方に感じました。