HEROブログ~憧れた風と光の戦士たち

憧れた昭和の仮面ライダーとウルトラシリーズを中心に大真面目に・・・

カテゴリ: 改造魔人

5
「ジェネラル・シャドウ」
ジェネラルシャドウ⑧
デルザー軍団に属してる唯一の例外が、ジェネラル・シャドウでした。
ほかのデルザー改造魔人たちは、伝説の妖怪が出自のいわゆる魔道に落ちていった魔人たちでしたが、ジェネラル・シャドウだけはその出自が人間でした。
乞われるように諍い後に赴き、地獄のふちを歩んできたその道のりはまるでジプシーであり、自らの命の縁を辿うように生体改造を繰り返し、魔の国へ堕ちてしまったいわゆる傍流の改造魔人でした。
元が人間という意味では仮面ライダーと同じかもしれず、宿敵というか仮面ライダーストロンガーをライバル視していたのは、そうした出自によるものかもしれません。
今流行かもしれない占いを、トランプでもって行い、トランプを使った技が多く、ことあることに味方と戦況の占いをしていたことは、各地の戦地を渡り歩いて生き延びてきたことに起因していたのかもしれません。
シャドウパワーを込めた剣士でもあるジェネラル・シャドウは、洋風の剣士である側面もありましたが、策士である特徴が如実に出ていてこれも歴戦を潜り抜けてきたことの証かもしれません。
デルザー改造魔人は第1期の魔人たちと第2期の半機械人とに分けることが出来そうでしたが、第2期の半機械人の方がより強力であったらしいですが、第1期の魔人たちの魔の力の方が理屈が付かず、得も言われぬ恐怖感と強力さがあってその方が強力だった感じがします。
改造魔人の傍流であったジェネラル・シャドウはその中間的位置にあって、第1期の改造魔人たちにはデルザー軍団の指揮権を仮面ライダーストロンガーを倒した魔人が得るという提案を提示し、高所からその戦いぶりを見て手を打とうとする策士にのような感じがし、それでも第2期のデルザー改造魔人の中でもマシーン大元帥には力的には叶わないという発言めいたものがありましたから、策士が策通りに事が運ばなかった象徴のような存在だったかもしれません。
しかし、ブラックサタン大首領の雇われ幹部であり、ブラックサタン壊滅からデルザー軍団を発起した謀反・クーデターまではジェネラル・シャドウの思った策の通りことは進んでいたのでしょう。
ジェネラルシャドウ⑫
デザイン的には顔面以外のところは白いスーツのような、身体にピタリとくる感じの様相でしたけど、製作サイドがこれ迄試行錯誤の末たどり着いたのが単純無垢のような感じでうっかりするとここまできて手抜きかと思いました。
顔面だけは歴戦の激しさを物語るように皮膚がない肉がむき出しの様相で、だからカプセルで顔を覆っていたのでしょう。

策士たるジェネラルシャドウの誤算は、まずデルザー改造魔人第1期の前半において四苦八苦しながらもデルザー改造魔人が倒されたことと仮面ライダーストロンガーがまさかの再改造でチャージアップストロンガーになって電気改造人間としては100倍も強力になってしまったことにあるのでしょう。
デルザー改造魔人第2期において追い込まれるように仮面ライダーストロンガーとの戦いを強いられて敗れましたが、出来れば最終回において雌雄を決して欲しかったと思いますね。
ジェネラルシャドウ④


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5
「マシーン大元帥」
マシーン大元帥③
デルザー改造魔人は皆、何らかの曰くつきの亡霊のよう異物的存在でした。
その中には妖怪だけではなく幽霊も化け物もいたわけで、伝説上の存在だけのものもありました。
しっかり具体的に存在が確認されたわけではない存在の末裔だっただけに、得体のしれぬ恐怖感があったものです。
そうした存在は第1期改造魔人と第2期改造魔人と色分けされて登場してきましたが、第2期となると半機械人のような設定となりながらも、得体のしれない何かの末裔というところは踏み外さなかったところがよかったと思いますね。
その第2期デルザー改造魔人のリーダー的存在が、マシーン大元帥でした。

棺桶に乗って飛行し、最初の仮面ライダーV3との対決ではその棺桶に身を隠して去っていったところや、その体に浮き出ていた血管のようなもの、皮膚が引きはがされて肉がむき出しになったような体つきを見るに、マシーン大元帥はミイラ男の末裔ではないかと感じていました。
来日する寸前までエジプトを主戦場としていたところがその根拠の一つでもありました。
得も言われぬ恐怖感は、ミイラは身体の内部をすべて取り出されて綿などのものを詰め込まれて遺体を保存されるところ、そこに何らかの魂が宿って動くはずのないミイラ体の身体が動くところからのものです。
遺体のミイラ化はエジプトに始まるようですが。そのミイラ体が動くことだけでも信じられないところ、末裔までいたとなるとマシーン大元帥を生み出した者は単なる人間ではなかったのでしょうね。
人の恐怖を存在の糧としている魔物、いや人の存在するエリアには存在しない魔界の主のような存在が作り上げたのかもしれません。
マシーン大元帥⑤
ミイラの体の中は詰め物だけのはずですから、その魔物の主のような存在がこれまで改造人間を使って効果があったと解されるメカを持ち込んでその体を強化したり武器化したりすることもできるはずで、マシーン大元帥がレーザー砲を使うことに驚きはありませんでしたけど、「魔のピラミッドレッドバリアー」となると内蔵したメカだけでは説明がつかず、こうした特殊能力を持たせた魔の世界野能力と思うしかないのかもしれません。

戦術的に優れていたとされるのは、配下の磁石団長やヨロイ騎士が仮面ライダーV3やライダーマンを捕獲したためだろうと思われますが、それぞれ特有の戦闘員を多く有していたことで気を取られて隙が出来たためと思われます。
出来れば、7人の仮面ライダー全員を相手に立ち回り、最後は仮面ライダーストロンガーと対峙知った押されるところが見たかった気もしますが、マシーン大元帥のような存在が出てくるには時代が早すぎたのかもしれません。
マシーン大元帥④


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4
「ヨロイ騎士」
ヨロイ騎士⑨
デルザー軍団の改造魔人と言えば、世界のあちこちで恐れられる超自然現象とか怨念とか人に恐れられた象徴をモチーフとし、どの組織にも属さない我が立った存在だったように思います。
だから我が我がとでようとする傾向が強く、中には状況を見て策略を張り巡らせ影となり日向となって暗躍する者がいてもそれは我が強い中での個性のようなものであり、時には仲間割れまで起こすほどの強烈さがあった、それだからこそのデルザー改造魔人だったからこそ存在感が強かったように思います。
そのデルザー改造魔人たちも結局のところジェネラルシャドウが肝を握っていたようですが、徐々に仮面ライダーストロンガーに倒されていき、いわゆるデルザー改造魔人第2期に入りながらジェネラルシャドウが肝的存在から外れていきます。
それと共にあれだけ個が強かったデルザー改造魔人も、作戦を立案し、それを忠実に実行しようとして共同戦線を張るようになりました。
磁石団長とヨロイ騎士ですね。
マシーン大元帥の存在感が彼らの一段上をいっていたのか、この2体はそれまでのデルザー改造魔人とは違って共同戦線を張り、我は強かったもののいわば協力していました。
磁石団長やヨロイ騎士は改造魔人であっただけではなく半機械人であったということですから、それまでのデルザー改造魔人たちが倒されていったことによる分析がなされていたということかもしれません、
分析していたのはマシーン大元帥なのでしょけど、まるでその配下に入ってしまったような磁石団長とヨロイ騎士はそれまでの改造魔人ほどの存在感を感じませんでした。
それでもヨロイ騎士は長剣と短剣の二刀流で戦うという騎士然としたスタイルは維持され、その眼光が実に不気味だった印象がありました。
バイキング一族の末裔という設定もあったようですが、半機械人ともなるとその設定には無理があり、それよりも騎士然としたスタイルが維持されていたところから馬にまたがって剣技をふるうような姿に期待していたので、ライダーマンを仮面ライダーV3と共に捕獲し、ライダーマンマシンにまたがっていた姿を見た時は思わずそれを期待してしまいました。
ヨロイ騎士⑥
長剣と短剣を交叉させた高速熱線がヨロイ騎士に必殺技ということでしたけど、それよりもヨロイに身を包み、被りものを被ってよくあそこ迄動けるものだと感じてました。
騎士でしたから馬をバイクに置き換えて、仮面ライダーと相まみえる姿を見たかったというのは、高速熱戦以外にこれといった特徴を感じなかったヨロイ騎士を生かすには、馬上の剣士のように表現していけば長剣と短剣の二刀流というところがもっと生きたのではないかと思ったからです。
仮面ライダーシリーズ第1期の最後の方に出てきてしまったという時間的な制約が大きかった事情で、うまく表現できなかった改造魔人だったのかも知れませんね。
ヨロイ騎士⑧





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4
磁石団長⑨
「磁石団長」

デルザー改造魔人は、人が恐れる自然現象の謎の中で現れる特異な現象や亡霊・怪物の子孫めいた存在であり、そこには生・とか死の概念がない存在だったかもしれません。
人の恐れを招く存在であり、従来の改造人間とは一線を画した存在で、それが具現化した魔の存在だったということになるでしょう。
あくまで特異な現象や亡霊・怪物の子孫めいた存在であったことに特徴があり、仮面ライダーストロンガーのチャージアップという強化体によってほとんど倒されたことで次の展開が待っていたと思われます。
ジェネラル・シャドウをキーに存在したデルザー軍団が、今度は下に見るデルザー軍団の登場。
その第1歩が磁石団長だったように思います。
見た目の通り磁石の化け物というか磁石だけでできていたロボットのようでしたけど、強力な磁力を武器に相手をひきつけ、或いは吹き飛ばすことを得意能力とし、いわゆるマグネットパワーの使い手でその磁力の強力さはジャンボジェット機の操縦を狂わせ墜落させてしまうほどでした。
ただ同じデルザー改造魔人・岩石男爵と同じく粗暴で下手な言葉使いはデルザー改造魔人に品格があったとすれば、それを下げてしまうほど、みっともなかったことも確かなことです。
それほどの強力な磁力は吸引マグネットによって磁石団長の意思によって発動されたものでしたから、歴代の仮面ライダーは一人を除いて体内にメカが搭載されいた改造人間だったことから強力に引き付けられ、或いはその磁力で体内メカに大きく誤作動が引き起こされ、とんでもない存在だったとも思います。
地震発生装置というヨロイ騎士と共に使ったメカも磁石団長の磁力を利用したものかもしれず、その装置を使ったためか、一度は仮面ライダーV3とライダーマンを捕獲するという手柄も上げていました。
こうした能力があったのは偏に改造電気人間であった仮面ライダーストロンガー用であったと思われますが、それを見事に使いこなした場面が見られなかったのは残念でもありました。
その磁力のために、仮面ライダーストロンガーの電気技を跳ね返す能力もなく、それまでのデルザー改造魔人とは異なることも見えましたが、それならもっと磁力による吸引・反発力をもっと表現してもよかったと思いますね。
磁石団長⑤
磁力の強力さは地球の磁極を意識したものだったかもしれませんが、それがブロッケンの化け物の子孫という一つの設定に繋がっていたのかもしれません。
ロボットではないのですが、かと言って対電気パワー対策用の体を持っていたわけでもなく、磁力によって仮面ライダーストロンガーを跳ね返すのでもないとすると、磁石団長の目的は引き寄せることで仮面ライダーの体内メカの誤作動を導き、自滅させるところに狙いがあったのかもしれません。

いわゆる半機械人の一人でしたけど、イメージとしては特異な現象や亡霊・怪物の子孫めいた存在であったデルザー改造魔人の方が怖かった印象がありましたから、半機械人がそれよりも強力であったというイメージはありませんでした。
ですが一度は趙電ジェット投げで投げ飛ばされたりしてそれなりの損壊があったはずのところ、何の損傷もなかったように姿を見せていましたから、復元能力が強いとみると特異な現象や亡霊・怪物の子孫めいた存在であったデルザー改造魔人と遜色なかったのかもしれません。
デルザーを名乗っていたのなら、見事に敗れ散っていくところを見たかったと思います。
磁極を変えられる仮面ライダーストロンガーやメカを搭載していない仮面ライダーアマゾンとの対決、或いはコンビプレイの中で敗れ去っていくという展開を望んでいました。
磁石団長⓵





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5
ヘビ女②
「ヘビ女」

デルザー軍団の改造魔人は、伝説の魔物の血や遺伝子を継ぐ魔人であることから爵位や役職のような名称がつきものでしたが、ヘビ女だけはありませんでした。
ジェネラルシャドウの腹心ということでしたけど、そもそもジェネラルシャドウそのものが魔物の血や遺伝子を引くものではないいわゆる魔物ということではなかったことからして、ヘビ女も同じ範疇に入っていたのかもしれません。
魔の世界の魔物に近い存在でありながら魔物ではないとなると、現実の世界でも魔物に近いとなると爬虫類がそれに近いのかもしれません。
魔の世界の周辺に蠢くもの、それは魔物でなくても魔の世界の影響を多分に受けてしまう存在で、それはジェネラルシャドウは実は人間であり、或いは人間のなりそこないのようなもので魔物と同じくらい恐れられた存在の出だったかもしれません。
そうした存在の足元で蠢くものにヘビが最も似合っていたと思われます。
だからヘビ女はジェネラルシャドウの腹心であることに存在意義があったということかもしれません。
ヘビ女①
魔物とそれに近い存在に男も女もないと思いますが、ヘビ女の策士たる策略は魔物になろうとした、或いは魔物に憧れて身についてしまったヘビとしての能力が女としての不屈さが伴って、その策略だけで仮面ライダーストロンガーを翻弄してしまっていたように思います。
その卑屈さが用心深さにもなって、すべての能力が毒素に結びついていたのはヘビたる所以であり、ドクターケイトにもつながるものがあったのかもしれません。
その能力が仮面ライダーストロンガーの源である電気エネルギーを抜き取ることとも関係し、仮面ライダーストロンガーにカブトローという愛車がなかったり、仮面ライダーV3の介入がなければ危うかったというデルザー軍団に属していた存在意義にもつながっていたようにも思います。

一部に戦闘能力が高くないとする向きがありますが、デルザー改造魔人までくると戦い方には戦闘能力という肉体特殊能力だけではなく、策略やそれを裏打ちする性格さえも戦闘能力にまでなってしまうと思いますし、それがヘビ女だったのだろうと思いますね。
ヘビ女⑨





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3
隊長ブランク⑩
「隊長ブランク」

デルザー軍団の改造魔人はジェネラルシャドウによって魔の国から呼び寄せられた世界各地の伝説上の化け物の子孫が出自であり、各改造魔人は魔人と言われるような謎の魔力を有してとても人は改造されたような改造人間とはレベルが違うような印象がありました。
人がとても及ばないところに能力を有していたのは改造人間もそうでしたけど、数段上というか怪奇な世界に存在していたのかという魔の力、能力を有し、それが魔の国から呼び寄せられた所以の様だったと思います。
デルザー改造魔人はそれだからこその各魔人との絡み合いを演じながら、主となる展開の中で存在感を出しており、それに対抗する仮面ライダーストロンガーもいわゆる改造電気人間というだけでは対抗できずにいたところ、チャージアップストロンガーという人間の科学の限界に近い存在にレベルアップを招く存在まで演じなければいけませんでした。
デルザー改造魔人は魔の力を有した強力妖怪、或いは化け物に誰かが何らかの力と能力で手を入れた存在であったという印象が強くありました。
いわゆる怪力の持ち主であったデルザー改造魔人には鋼鉄参謀や岩石男爵がいましたけど、これらも魔の能力を併せ持ってその怪力を誇ることが特徴であったところ、怪力という力自体は鋼鉄参謀や岩石男爵と肩を並べる以上のものをもちながら、魔の力を感じなかったのが隊長ブランクでした。
片言の言葉しか発しない隊長ブランクは、知能的に劣っていたのかもしれません。
それが不気味さと執念深さを感じさせたわけですが、狙撃隊の体調を演じたようにライフルを持ち、その腕はかなりのものだったように思われますが、このライフルは短剣、ナイフを発するという奇妙なもので、チャージアップ後の仮面ライダーストロンガーにはその発したナイフを捕えられていたところを見ると弾丸よりもスピードはなかったのかもしれません。
聞くところによると、イオンエネルギーを活動源とした謎の存在だったらしいですが、それを感じさせるところが怪力だけだったところに、アピール力の弱さがありました。
隊長ブランク⑥
妖怪・化け物の3大妖怪・怪物は、狼男・ドラキュラ伯爵・そしてフランケンシュタインの怪物でした。
皆存在感が強くて、怖さを多分に感じるところは人知の及ばない能力にあったことは言うまでもありません。
しかし、フランケンシュタインの怪物のみが妖怪でも魔物でもなく、また人間でもなかった人造人間でした。
人造人間とは主が存在し、操られる側面があったことで、自らの意思で行動することがなく、その力が暴走したのがフランケンシュタインの怪物でしたけど、知の部分がなかったというのはいわゆるサイボーグであり、開発者の意図がなければ子孫など出るはずもない存在でした。
そんなフランケンシュタインの化け物を溶解と捉え、強すぎた存在感のこだわって登場させたのが隊長ブランクだったような気がします。
この隊長ブランクの主はデルザー軍団大首領だったのでしょうけど、結局このデルザー軍団大首領をうまく表現できずに仮面ライダーシリーズ第1期は終わってしまったのですから、主を演じることが出来なかった一つの顛末がこの隊長ブランクにあったのかもしれません。
超電急降下パンチを打ち込まれて地面にめり込み、そこを引き抜かれて投げ飛ばされることで最期を迎えますが、なんとも謎の怪力には人智の粋を集めたような怪力で対抗された印象が残りました。
隊長ブランク





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5
狼長官⑨
「狼長官」

デルザー軍団は、伝説上の妖怪や怪物を素体とし、魔の国から呼び寄せられた改造魔人の集まりですが、狼長官は狼男を祖先としたところは他の魔人と違って立派な化け物でありながら実際に存在していそうなイメージがありました。
まるで貴族のように狼男の一族であることを誇りに思い、自分以外の生き物を下等な存在として見下していたようですが、満月の夜に遠吠えと共に狼男がその正体を現すところから来ていたのかもしれません。
この狼男の血を如何に改造に利用したかは分かりませんが、それこそ人知れない魔の国は神のみぞ知る存在で、改造というより神に近い存在であった恐怖という名の悪魔がその力を生かして登場させていたのが狼長官だったかもしれませんね。
そうした領分から出てきたことに自覚があって、気位の高い狼長官の性格は狼男を祖先に持つことよりも悪魔にその血を利用され力を得たことに起因していたのかもしれません。
デルザー軍団のリーダー指揮権がジェネラル・シャドウに行きそうになっていた情勢で岩石男爵や隊長ブランクを利用して謀反を起こそうとしていたところから策略家とされることが多いようですが、すべては気位が高く虚栄心の塊のようなその性格が自分以外の存在を下等とし見下していたことに起因していました。
ジェネラルシャドウにはそこを見透かされ、仮面ライダーストロンガーと戦わざるを得なくなった状況に追い込まれていましたね。
狼長官⑥
狼長官には常に携行していた指揮棒がありました。
歯型爆弾と共に狼長官の武器でもありましたが、満月の夜に正体を現す狼男の血を受け継ぐ存在だけに狼長官も満月の夜にそのパワーは最大値となり、狼長官の体内を流れるプラズマパワーを武器に転換できる能力を得ることとなります。
これがプラズマ光線で、満月の夜には耐えることないプラズマエネルギーを光線化したその光線を発することは、超電子の力を得た仮面ライダーストロンガーの超電スクリューキックや超電三段キックですら無効化してしまうほどの防御力をも誇ることとなっていました。

通常体ではで他の改造魔人のように電気力を跳ね返すこともなく、それが満月の夜に本領発揮となると超電子力ですら跳ね返してしまうとは、満月の光を浴びたその威力はまさしく神秘的であり、ここかが狼長官の最大の特徴だったと思いますね。
狼長官⑧





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4
岩石男爵④
「岩石男爵」

頭がよくないというより単細胞過ぎたデルザー改造魔人が、岩石男爵でした。
改造人間は人を改造素体としていましたが、伝説上の妖怪や怪物を素体としたデルザー改造魔人は、言い伝えやそれこそ伝説上のいわば化け物でしたから、改造人間とはその存在した次元が異なるもので、言ってみれば存在したとしたら霧に紛れるような危うい存在でもありましたから、頭が悪いとか単細胞というのはかなりその存在自体が人間寄りになってしまったと思いました。
一人で行動するならいいけれど、ドクロ少佐の作戦を邪魔して挙句の果てに失敗し、仮面ライダーストロンガーがチャージアップしてパワーアップしてしまったのも、この岩石男爵の自惚れによる失敗に起因したものでした。
強くて頑丈なものほど単細胞というのは、人間に起り得ることです。
そうでない場合も多くありますが。
岩石男爵はエジプト神話やギリシャ神話などの登場する怪物スフィンクスの流れをくむ改造魔人ですから、いわば人間の存在とは別のところにいたはずです。
存在すら危うかったところを歴代の秘密結社の大首領によって実現された存在でしたから、単細胞とか意味の分からぬ訛、方言は使ってほしくなかったですね。
岩石男爵②
それでも、持ってた能力はとにかく怪力で丈夫でした。
非情に硬い岩石が寄り集まり、ひしめき合って身体を構成し、身体を構成する岩石の一つ一つが硬くて電気技どころか、パワー型の仮面ライダーでもあった仮面ライダーストロンガーはその頑丈さに跳ね返されてしまっていたというところでした。
岩石そのものが融合するわけはなく、岩石男爵の身体の裏側には岩石をまとめる粘土質の実体があったはずです。
岩石男爵には「秘密戦法・岩石粘土細工」という訳のわからぬ秘技がありましたが、それは体質の裏付けだったのかもしれません。
こうした岩石の融合体にはその核となる岩石があるはずですが、岩石男爵にはそれが見当たらず、年度体質であったことがすべてだったのかもしれません。
チャージアップした仮面ライダーストロンガーの超電ドリルキックで頭部を吹っ飛ばされ、さらに超電三段キックで胴体を吹っ飛ばされて最期を迎えましたが、頭部と胴体が別の存在し得たのは岩石男爵には核となる心臓部分がなく、まさしく幽霊や化け物であったと言うことだったのかもしれません。
ジェネラルシャドウの言う「まぬけ」というよりは「単細胞」であり、自分勝手の度が過ぎていたのはデルザー改造魔人に共通したことでした。
岩石男爵⑥





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5
ドクロ少佐③
「ドクロ少佐」

イタリア忍者軍団DDDの首領という一面を持っていたことは知らなかったけど、“死を予言する存在”として恐れられる自分の首を片腕に抱えた妖精デュラハンの子孫がドクロ少佐だったと言うことはどこかで聞いたことがあります。
ドクロ少佐のイメージからして、忍者集団の首領というのは配下の戦闘員も優れていたことに現れていましたが。切られた自分の首をもって胴体が表れたデュラバンは死を予言するとか死のイメージが付き纏うものものですが、それは妖精というこじゃれたものではなく、死神そのものです。
ドクロ分体とかドクロ火炎を利した火炎隠れなどという技は、それを証明するようなもので、もはや改造人間などというレベルのものではなく、人間とか生物の範疇から離れた信じられない領域に潜むものがデルザー軍団の一員として姿を現したように感じていました。
鋼鉄参謀から荒ワシ師団長の抗争とドクターケイトの成り行きを密かに見つつ、影から自分が出る機を伺っていたドクロ少佐は、まさに暗殺者であり、死神の使いのようでした。
五体満足の時に使うドクロ機関砲やドクロ火炎は、分体しても使えるものであり、仮面ライダーストロンガーも改造電気人間という人間の範疇に入るものでしたから、その直接かつ変則的な攻撃で相手を幻惑し、破滅へと誘うといった攻守両方を兼ね備えた優秀かつ多彩な能力の持ち主を相手には、叶うところもなく、いわば幻惑されながらも隙が見当たらない存在で、今までの能力を超越した能力がなければどうにもならない相手だったと思います。
ドクロ少佐⑤
デルザー軍団の改造魔人は、それまでの改造人間とは違い、かなりの存在感がありました。
魔の国から召喚されていたのですから、この世の生きとし生けるものすべてを葬り去る存在だったことはその存在の強烈感が証しているようなものです。
鋼鉄参謀にしても荒ワシ師団長にしてもドクターケイトにしても、邪魔が入らず、単体で思い通りに動ければ仮面ライダーストロンガーも倒せたのでしょうけど、自惚れも強くそれがデルザー軍団の中でも反目を招いていたことが弊害となって弱点をさらけ出していました。
ドクロ少佐も岩石男爵の邪魔が入らなければ、仮面ライダーストロンガーも超電子ダイナモを埋め込むという再改造がなされることもなかったわけですから、尚更です。
仮面ライダーストロンガーの超電子ダイナモの発動するエネルギーによって繰り出された技の衝撃は、さしものドクロ少佐も思うところでない位強烈なものだったのでしょうね。
超電子による技により始めて倒された改造魔人となり、それはその後にも大きな影響を与えていました。
ドクロ少佐⑦






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5
ドクターケイト②
「ドクターケイト」

毒素を含んだガスや毒液を痺れガスや溶解液に準えて武器とした改造人間は、これまでも何体か登場していました。
その毒素の効用も種種あって猛毒の部類に入っていたようですが、、、
仮面ライダーストロンガーの後期に登場したデルザー軍団第1期に登場した改造魔人ドクターケイトは、その身体そのものが猛毒でした。
デルザー軍団の改造魔人は伝説の魔性そのものからの幻影を見たとか言い伝えられた幻想上の魔性の存在で、いわば妖怪の様なものです。
従来の改造人間のはるか上を行く魔性の存在で、歴代秘密結社の大幹部という強力さの上を行くものだったのでしょう。
そうした伝説は世界各地にあるようですが、ギリシャ神話から派生した神話もあり、そうした中にマンドレイクという妖怪のような花がありました。
マンドレイクは精力剤、媚薬、不老不死という生き物の雌的要素があって薬の原料となっていた時代もあったようですが、外見は人参のような形状で根っこの部分が交差したかのような形状で色っぽい人間のような外見でしたが、この根っこの部分に含まれる毒素が強く、マンドレイクを薬として使ってしまうと幻覚、幻聴、嘔吐、瞳孔拡大を伴って死に至らしめる正に妖花そのものだったようです。
このマンドレイクの亜種がアラウルネがありますが、古くはギリシャ神話から派生した美の神話にも登場するようですが、アルラウネという言葉自体がドイツ語の合成語だったようにドイツ付近で言い伝えられた災いの基になった毒花だったようです。
魔性の花といったところでしょうけど、妖花という魔性と猛毒そのものであったという存在感を用いたデルザー改造魔人がドクターケイトだったようです。
妖怪のように長く生き永らえた伝説上の花を改造人間に用いた例は、古くはショッカーのドクダリアンがいましたけど、ドクターケイトの基となったと思われるアルラウネ自体は魔性の妖花であり、実在したものかどうかわかりませんし、比較にもならないでしょう。
人に恐れられる魔性そのものがデルザー改造魔人であり、初の植物型であって初期のデルザー軍団では唯一の雌型改造魔人がドクターケイトでした。
ドクターケイトの身体そのものが猛毒であった上に、体内で猛毒を調合することが出来、しかも持っていたケイトウの花を先端にした杖からは猛毒液を発し、自らの身体をケイトウの花にしてしまうと云った猛毒素のあらゆる能力を備えた改造魔人で、その上、マントで相手を覆いかぶせた上で滅多突にしてしまうというその能力も去ることながら性格的にもとんでもない残忍さを持ち合わせていたのは、その猛毒によるものでしょうね。
ドクターケイト⑨
ドクターケイトの猛毒は純な生き血を精製することで作られるらしく、そのせいもあって身体も黒っぽい赤で覆われていましたが、純な生き血と来れば子供の血、或いは汚れを知らない女性の血と言うことになります。
そのせいもあってか、同じ女性に対する目は違っていたようにも見えました。
非常に執念深く、そこに残忍さがありましたが、それが見方という概念はなかったかもしれませんが一つが鋼鉄参謀に向けられ、もう一つが敵であるタックルに向けられていたようにも思います。
デルザー軍団内の指揮権の取り合いということが仮面ライダーストロンガーを倒すことを巡ってやり取りされていましたが、どんな改造魔人であれドクターケイトの猛毒は恐れられ、一線を画すことを良しとしなかった鋼鉄参謀がしてやられた感がありましたけど、同性同士の妬みがあった上、改造人間は改造魔人よりも格下という意もあってタックルを見ていた様な気もします。
そんなタックルの渾身の一撃がウルトラサイクロンの発動となってドクターケイトは敗れ去ることになりますが、改造魔人とは言えその毒素は細胞レベルの融合で身体が構成されているところ、自らの意に反して強制的に細胞分裂を強いられる効用とタックルをどこかで格下と見ていた油断みたいなものが、ここで決め手になってしまったと言うことなのかもしれません。
ドクターケイト⑩
ドクターケイトは改造魔人ですが、珍しく植物型でした。
ひょんなことからその弱点は火にあったことが分かりましたが、その一方仮面ライダーストロンガーのストロンガー電キック等電気技が通用しないのは、改造魔人として共通していたことでもありました。
電気技を問題にしない要因は体質、対処法、改造魔人毎に異なっていたようですが、改造人間の時代から植物型は火に弱いということも共通しており、松明の火など、火そのものを恐れるドクターケイトを見てると、電気技が通じなかったこと春にせよ、電気ビーム等電気技で火を興し、火そのものをドクターケイトに差し向けることも非常に有効だったはずのところ、そこまでの余裕が戦況的になかったということだったのかもしれませんね。
ドクターケイト①









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