アプラサール③
「天女超獣 アプラサール」

おとめ座の精・アプラサがどうした具合か、ヤプールに助けられたらしく、その命に背いたため超獣化させられたものの、元々が精霊でありそこに宇宙船を浴びせて変異したものでしたから実態を持たない超獣がアプラサールだったらしいですね。
精霊は何も人の者でもなく、息する生物がこの広大な宇宙のどこかの惑星にいるとすれば、そこに精霊が宿っていたとしても可笑しくないことですね。
おとめ座の精だけあって、その匂いがまとわりつくものとして人の姿になろうとすれば美女になるのは、おとめ座への純粋な心がそうさせていたのかもしれません。
一方、ヤプールは歪み荒み切った異次元人ですから、そのヤプールが精霊を超獣化しようとすれば美女とは正反対の醜い姿になってしまうのもどこかわかりそうな感じがします。
物語ではおとめ座の爆発というあり得ない設定で、そこを救くわれたおとめ座の精霊が、いわゆるヤプールの配下になってしまったことが間違いでした。
望まない状況下で精霊足り得ようとした精霊アプラサは、ヤプールに意に添わずにあらがったことでプラザールという醜い姿になってしまいましたが、その澄んだ自我を失わずに済んだのはアプラサは人ではなく精霊だったためなんでしょうね。

精霊だけに自我を失わずにテレパシーが使えたことが、ウルトラマンAを通じてなんとヤプールの手から助かったことにつながったのでしょう。

まあ、星座の爆発とかありえない話は特撮ならでは、のことかもしれませんが、難を逃れたアプラザは白鳥座に行ったという結末には星座に夢見る人の想いが表れたことだったのかもしれません。
アプラサール⑥