アメンバロイド②
「アメンバロイド」

パーフェクトサイボーグとして生まれた仮面ライダーZXは、多分バダンが生んでしまった最高傑作だと思われますが、バダンが強化兵士を通じて「時空魔法陣」の神秘的パワーを使って更に強化しパワーアップさせたUFOサイボーグもそれに近いものがありました。
アメンバロイドもその一人であり、水中戦を得意としたバダン随一の怪力を誇り、口先から長い針を突き出し、人間の体液を吸い尽くすという強烈な改造人間でした。
アメンボがモチーフの改造人間らしく、6本の脚はの脚力は強靭であり、即脚の関節部分から小型ミサイルを放てたようです。
脱着式の補助足を延ばして水面を自在に歩き回れることが可能で、この足は引き抜いて打撃用の武器としても使用できたようで、バダンはガランダー帝国のゲンゴウロウ獣人とネオショッカーのタガメラスのデータを時空魔法陣に取り込んだ上で、アメンボを利用したわけけですから、水中戦よりも水上戦を行えるという意味では、自分の能力が最大限発揮できて、敵が侵入しずらい場所で戦うことが出来た稀有な例だったと思うんです。
素体となった人間が、金で自らをバダンに売ってしまった気が汚れまくった人間でしたから、これだけの能力を有することとなった改造人間は、当然のようにバダンの配下でうごめくわけです。
アメンバロイド④
でも、アメンバロイドを見てると、どこに人間らしい要素があるのかが分かりません。
仮面ライダーZXと同様、パーフェクトサイボーグであり、メカがほとんどで人間らしい要素は洗脳された脳の一部しかなかったのでしょう。

全てが強力過ぎて、仮面ライダーが改造人間とは言え一人では太刀打ちするのも難しそうです。
元々のストーリーでは仮面ライダースーパー1と仮面ライダーZXが共闘し、仮面ライダースーパー1のスーパーライダー旋風キックと仮面ライダーZXのZXイナズマキックのライダーダブルキックでようやく倒せたようですが、この当時仮面ライダースーパー1も仮面ライダーZXも最新鋭の仮面ライダーでしたから、それ以外の仮面ライダーでは危なかったかもしれません。

アメンボの改造人間らしく、アメンバロイドは足が6本あってしかも打撃用に脱着式であったということは、足は完全に強力なメカですけど、足に特徴の一つを見出せば、実は究極を極めようとする拳法家の成れの果てがアメンバロイドだったという設定だった「仮面ライダーSpirits」も、なるほどと思わせるところがありました。
アメンバロイド