「分身怪獣マルチ」
初代ウルトラマンは人気が凄すぎて政策が追い付かず、1年も放映されませんでした。
次作ウルトラセブンは用意されていたものの、思ったより初代ウルトラマンが早くに終わった等の事情があって、初代ウルトラマンとウルトラセブンの端境期にキャプテンウルトラという特撮番組がありました。
キャプテンウルトラはわずか半年位の放映でしたけど、シューゲル号など話題になった者が行くいつかあり、敵方宇宙人としてしつこい位登場していたバンデル星人は脳裏にこびりついたものです。
そのキャプテンウルトラからわずか4年で登場したミラーマンという特撮番組は、登場するインベーダーや怪獣のデザインそのものより、人が入り込めない鏡の世界を特徴としたHERO番組でしたから、鏡の世界からやってきたようなHEROミラーマンは、鏡の世界を現したようなデザインであり、それに対応するような敵方怪獣だったと思います。
特に鏡の世界だからという特殊能力は感じませんでしたけど、ミラーマンに登場する怪獣はミラーマンの世界のものだなあと思ったものです。
怪奇性はインベーダーの存在と暗躍で出ており、そこをどう利用するかだったと思います。
怪獣マルチはそんなインベーダーが、コバルト60を奪取したインベーダーの乗ったUFOが発射した光線を浴びてインベーダーが怪獣化したものです。
まるでウルトラQの時のセミ人間の最期の応用のようでしたけど、マルチを見るにまだ数年しかたってなかったとは言え、キャプテンウトラから乱立した特撮番組を見ていた中で、すぐキャプテンウルトラの時のバンデル星人を思い出していました。
バンデル星人ほどインパクトはありませんでしたけど、マルチをデザインするにバンデル星人が根底にあったような気がします。
インベーダーという人間大であるときは分身能力を発揮して幻惑させていましたけど、これは鏡の世界もりようしたインベーダーの能力の一つだったのでしょうね。
これがマルチに巨大化するとその能力は失われ、両手先からは幻惑光線のようなリング光線を発していました。
分身能力は生かされていたのでしょうけど、インパクトはなくなりましたね。
マルチは、その昔覚えていたくなくても忘れられずにいたバンデル星人の怪獣化ではなかったのかと密かに思っていました。
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