HEROブログ~憧れた風と光の戦士たち

憧れた昭和の仮面ライダーとウルトラシリーズを中心に大真面目に・・・

タグ:ウルトラマンタロウ

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「おうむ怪獣 エレジア」
エレジア
車とは便利なものだけど、運転手の不注意で悲劇を招いてしまうものでもあります。
自動車事故も人身だと悲劇しか生まず、何年も酔っ払い運転による事故の悲劇が発生してますけど、これが何故か法令順守を命とするお役人に多く見られるのは自覚がないなんてものじゃありませんね。
自動車事故が不注意から発生してしまっても気の緩みから来ていても、被害者となったものからしてみればたまったものじゃありません、
そこには怨念が発生するのは当然のことかもしれません。

ウルトラマンタロウに登場したエレジアという怪獣はまるでその怨念の塊のような怪獣で、発生した怨念が飼われていたオウムに憑依し、落雷がきっかけとなって出てきてしまった怪獣でした。
この車を憎む怪獣は、初代ウルトラマンの時に出てきたヒドラがありましたけど、その時の方が演出と訴えは鮮明でしたね。
怨念が憑依するのは犠牲者の身近にいたものか、車や事故の象徴のようなものでしょうけど、動かないものが怨念によって怪獣化してしまう方が恐怖を与えます。
ヒドラの二番煎じだったかもしれませんが、エレジアがウルトラマンタロウに倒されてしまったことに違和感を覚えましたね。
エレジア②


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「らくがき怪獣 ゴンゴロス」
ゴンゴロス①
初代ウルトラマンの頃にガヴァドンという土管への落書きに謎の宇宙線があたって実体化した怪獣がいました。
当初目以外が全身真っ白でブヨブヨ少し動いただけの怪獣で、とにかく巨体だったことで何とか退治されそうになっていましたが、元が落書きでありその謎の宇宙線も夜になると当たらないために落書きに戻ってしまうそんな怪獣で、その発想のユニークさに笑ったものです。
ウルトラマンタロウに出てきたゴンゴロスは、元が体が不定形の宇宙生物でありそれが落書に取り付き、太陽光線を浴びてエネルギーを得、そして怪獣となっていきました。
元が落書きというところは、ガヴァドンのようですが、もう一つの元が宇宙生物だったところが違っていました。
だから口から火を吐いたり、尻から揮発性のガスを放ったのでしょうけど、ゴンゴロスの物語そのものが落書きに焦点があてられたところがガヴァドンを思い出せてしまうことになったようです。
いわゆる二番煎じの誹りは免れない怪獣でしたけど、なんといっても通常兵器がまるで通じない怪獣が、ウルトラマンタロウにウルトラシャワーを浴びせられ、落書きを消してしまうように消されてしまったことじゃないでしょうか。
核となる部分を持った不定形の宇宙生物というのが基本としてあるにせよ、面白いのを通り越して呆気に取られてしまいました。
ガヴァドンを見て楽しんだ子も、ゴンゴロスの頃になると歳を重ね、或いは同じような年ごろの子もガヴァドンが出た時代よりもいろいろな怪獣を見てるのかもしれません。
二番煎じといことが最もよくなかったのでしょうけど、面白みの中にももっと独創性を感じさせないと遅かれ早かれ飽きられてしまいと思いましたね。
ゴンゴロス②


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暴君怪獣タイラント」
タイラント⑤
頭部・シーゴラス、耳・イカルス星人、胴体・ベムスター、両腕・バラバ、背中・ハンザギラン、両足・レッドキング、尻尾・キングクラブというウルトラ5兄弟に倒された怪獣・宇宙人・超獣の体のパーツが合体した大怪獣がタイラントであり、倒されたその怪獣たちの怨念が海王星付近で合体したものだということです。
怪獣たちの体のパーツが合体しただけでは、効果がどの程度出るのか予想はできず、必ずしも強力になるという感じはしません。
身体の各器官にはそれそういうの役目があり、身体全体から見てその役目がしっかり果たされたうえでのバランスというものがありますから、強くなるとは限らないのです。
このタイラントを支えていたのは怨念でしょう。
それこそ怪獣というよりは超獣と言った方がいいと思いますが、このタイラントが地球を目指し、各惑星で1対1だったとはいえ、ウルトラ兄弟を倒していったのはその怨念がそうさせたのかもしれませんが、ウルトラ兄弟もその怪獣たちを倒すのに四苦八苦し、地球防衛の任から離れたとは言え、超人ですからより強力になっていったはずです。
いくら怨念の集合体+αの存在とはいえ、ウルトラ兄弟があっという間に倒されたという設定は、ウルトラ兄弟に失礼だと感じました。
地球に到着したタイラントは、ウルトラマンタロウに倒されますが、それほどウルトラマンタロウが強かったのかというとそれも疑問です。

後にグランドキングという怪獣がウルトラ6兄弟が合体してようやく倒されたという映画のようなものがりましたが、少なくともタイラントを強力な存在として設定し、演じるのならそれと同等の演じ方をしなければならなかったと思いますね。
タイラント②


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「うす怪獣 モチロン」
モチロン①
日本昔話や童話なんかがウルトラマンタロウのモチーフだったから、モチロンの様な怪獣が出てきても不思議さはありませんでした。
臼という無機質な固形物が怪獣になってしまうのは、どこか月を見てウサギが餅をついてるみたいだと思った古代の日本人が月に夢見たこととつながっていたような気がします。
夢見ることはいいことだと思うんですけど、それはそこには人の想いが満ちていたことで、その思いが通じたような感じがするからです。
月でウサギが餅をつくことなんてありえないとするのは、現実的過ぎて夢も何もないけれど、分化が進んで夢見ることすら少なくなった今、こうして素みたいな純粋さを感じることは貴重なのかもしれません。
やり方、表現の仕方はかなり考えなければいけませんけどね。

今ほどじゃないものの、ウルトラマンタロウの頃も世知辛い世の中になりつつあったのは確かなことです。
モチロンは何故か地球怪獣というよりも月の怪獣、いやその月を見ていた人の想いが怪獣になってしまったようなものかもしれませんが、それでも時代を反映した怪獣のような感じがして、意外と貴重な怪獣だったような気がします。
モチロン③
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テロリスト星人
「緑色宇宙人 テロリスト星人」

テロという言葉は日本だけではなく世界中どころか、宇宙においてもその言葉も意味も共通してしまう言葉なのかなと、テロリスト星人を見てると思ってしまいます。
テロは最も嫌われる行為言葉の一つですが、怪獣・宇宙人を創作する上で綺羅まれることを強調しようとしてテロリストをそのまま使ってしまうとは、そのネーミングの仕方に昭和という時代の安易さを感じます。
テロリスト星人のデザインも造形も理屈はつけているようですが、行き詰まりからくるいい加減さ、安易さが満載でした。
視聴率とか注目度は、怪獣とかウルトラマンが出たばかりの頃とか比べ物にならない位のが現状ですけど、そのデザイン等に工夫が凝らされている今と比べても安易さしかないと言えそうです。
左手のソードが主な武器ですが、右手にも何故か銃が備えられているところにガスが好物ときたら、銃はテロリスト星人の身体の一部ですから、体内にあるはずのガスに引火しそうですが、なぜかそうはならない、しかも最後にウルトラマンタロウがテロリスト星人を倒すときにそのガスがエネルギー源になっていたことを突く仕留め方ではなかったところにも理屈ではなく安易さがあり過ぎた話となっていたように思いました。テロリスト星人②







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「醜悪星人 メドウーサ星人」
メドウーサ星人③
いわゆる星間戦争で、一つの惑星どころか星座そのものを乗っ取ってしまった宇宙人が、このメドウーサ星人でした。

その名はメドゥーサではなく、メドウーサが正式名称であるとのこと。
でもモチーフとなったのはギリシア神話における女神メドゥーサであるのは明らかで、メドウーサ星人がメドウーサ磁気という武器で相手を仮死状態に陥らせるのはギリシア神話におけるメドゥーサが相手を石化状態にするところがあったことに通じるためです。
このメドウーサ星人が乗っ取ってしまったメドウーサ星座は実在するものではないですけど、実在するのではないかと誤解されがちになってしまうのは、その名称とギリシア神話における女神メドゥーサの印象からなんでしょうね。
星座そのものを乗っ取ってしまったのはメドウーサ磁気という怪奇な武器によるところが大きいでしょうけど、星座に住む生命体すべてに浴びせることなど不可能であり、その攻撃を逃れた生命体が地球にやってきてしまったことでそれを知ったメドウーサ星人が追ってきてしまったことで物語は始まっていました。
死亡したはずの地球人に憑依して、ZATを騙そうとしたところなどは悪辣であり、その肩書となった醜悪星人 というのもここから来てるのでしょう。
ただ、単純に騙されるほど地球人は単純ではなく、しかもZATのバックにはウルトラマンタロウもついていましたし、戦争を勝ち抜くほど策略家であったはずのメドウーサ星人もそこまで見抜けなかったのは、星間戦争を勝って星座を乗っ取ってしまった自惚れもあったかもしれません。
鞭や全身に生えた棘など、接近戦に持ち込みずらそうなメドウーサ星人はやはりメドウーサ磁気によるところが多い気勝ったのでしょうけど、ウルトラマンタロウを苦戦させたところを見るに戦闘力も高かった宇宙人とみるべきかもしれません。
あまり使わなくなっていたストリウム光線でメドウーサ星人を木端微塵に粉砕されたのは、その悪辣さも手伝って痛快でもありました。
メドウーサ星人①





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カタン星人
「目つぶし星人 カタン星人」

何故かウルトラマンタロウを必要以上に狙っていた殺し屋のような宇宙人でした。
種族的にそういう生業を好んでいた生粋の殺し屋なんでしょうね。

炎を発するのはともかく、相手の目つぶしをして視界を奪ってから殺めようとするところは殺し屋というより暗殺者であり、確実に目的を果たすにはまず視界を奪うことから始めていたということでしょう。
この宇宙人がなぜそこまでウルトラマンタロウを狙ったのかはわかりませんが、目つぶし光線を放ってことを有利に運ぼうとしていましたが、ウルトラマンタロウにはZATという援助隊がついていたことを甘く見ていたことが致命傷でしたね。
視界を奪われても音で気配を感じようとすることについては、ウルトラ戦士は皆異常なまでにそういう感覚が研ぎ澄まされていたのですから、意外と容易いことだったかもしれません。
それでも殺戮を好む種族は許せない存在でしたし、視界を奪われて不利な状況に追い込まれていたこともあってウルトラダイナマイトを使って確実に倒そうとしたのでしょうし、それが印象的でもありました。
カタン星人③





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テンペラー星人⑤
「極悪宇宙人 テンペラー星人」

ウルトラマンタロウは、童話的エッセンスが多い物語です。
ウルトラシリーズはどこかにユニークな模様が出てきますが、シリアスで通したのはウルトラセブンだけでしたね。
ウルトラ戦士を出せば出すほどユニークさが多くなり、物語も怪奇的なものより比重の置き方が逆になっていきました。
もともとウルトラシリーズはアンバランスゾーンに陥った世界を怪獣を交えてどう描いていくのかが焦点だったはずなんですけど、特にウルトラシリーズ第2期ともなればその乖離具合は大きくなって行ってしまいました。
この頃から何人ものウルトラ戦士は兄弟として描かれ、そこにも固執するようになりましたね。
ウルトラシリーズの主人公はウルトラ戦士であることは言わずもがなですが、怪獣・宇宙人ももう一つの主人公であり、この2つの主人公を結び付ける物語の設定が大きな見所でした。
余りに低年齢層を意識し過ぎるとユニークさが合いまった童話的なものになりますが、ここでの失敗は意識し過ぎで見栄えだけを変えていったところにもありました。
時にシリアスにやらないと何が面白いのかがが分からなくなります。
かと言って登場してきた怪獣・宇宙人はつまらないものばかりではなく、時にはビックリするほど見栄えのある者もいましたから尚更でした。
ウルトラマンタロウに登場したテンペラー星人は、そうであってほしかった好例でした。
M78星雲・光の国からウルトラマンタロウに招かれてウルトラ兄弟が地球に遊びにやってきたなど、戦士とは思えない設定で、こういう物語設定の失敗が尾を引いてしまいましたが、後付けながら光の国は闇に対抗した存在で、闇の支配者がウルトラの父と交戦したエンペラー星人を思い描きながら、テンペラー星人になってしまったということは闇の支配者に準拠する存在で、かなり強力で存在感がありそうな存在だったはずです。
人間に同化したウルトラ兄弟を見抜く力、ウルトラ兄弟だけに効果を示す破壊光線など、ウルトラ兄弟に固執し過ぎていましたね。
デザインもバルタン星人やヒッポリト星人、メフィラス星人を感じさせるものとなり、外見から感じる強大さもありませんでした。

テンペラー星人は数えきれないほどの能力を持ち、打倒ウルトラ兄弟から打倒光の国を目指すものだったはずですから、もっと真剣にもっとシリアスに演じて欲しかったと思うのです。
エンペラー星人を描くのに童話的とかユニークさは全く必要なく、その上での魅力を発揮してほしかったと思うのです。
テンペラー星人⑦
テンペラー星人④





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グロン②
「木枯し怪獣 グロン」

木枯らしというと空っ風のイメージがあります。
湿気の少ない乾燥しきった風で、どうしても北のイメージがありますから木枯らしをイメージしたような怪獣だったグロンは、空っ風が具現化して怪獣化し、東北から関東にやってきた怪獣とされているようです。
しかし、意外と東北にはそうした風は少なく、北関東の山々からの吹き降ろしのような風に空っ風の木枯らしが多く見られます。
この風は寒い時期によく吹き荒れ、日本海からの海風が山々を拭き上げているうちに湿気が取れ、乾燥した冷たい風となる上に風力が強めですから、人体にはつらい風です。
荒野を吹き荒れる風も空っ風であるケースが多いのですが、吹き降ろしの風よりは冷たくないため、浮力が気になるところです。
上空に黒雲が発生して吹き降ろす風には空っ風であるケースはほとんどなく、木枯らしといえば高度はそんなに高くないはずで、この風を具現化して怪獣化することにはかなり無理がありました。
グロンの登場したウルトラマンタロウの頃は既に怪獣のブームは去り、怪獣を作り出す自然現象にも限界が来ていて、いわゆるネタ切れであり多少のことでも人が気になることは何でも怪獣として表現しようとしたものでしょうね。
グロンが「怪獣妖術師」と言われたのも、この無理を説明しようとして与えられた別称なのかもしれません。

宇宙を飛び回り超能力のような特殊能力を使うウルトラ戦士であったウルトラマンタロウが、この地球上の自然現象の塊のような怪獣であったグロンに苦戦して欲しくはなかったのですが、そこに妖術が施されていたというところに妥協を求めていたような気もします。
グロン①





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マシュラ②
「きのこ怪獣 マシュラ」

特撮でキノコが利用されたのは、いわゆる毒キノコとその胞子状の身体を使った改造人間や怪人として仮面ライダーシリーズでは割とよく見られました。
キノコを怪獣化するにはその毒素を利用するにしても、肉体的に丈夫ではないこと、そして何より日に弱かったことが怪獣として表現するには弱かったものと思います。
キノコは胞子状の身体ですから、怪獣と言えど独特の思考はほとんど本能を持っていて、それは脳を持っているからでしたけど、なかなか脳を持たせられないことが怪獣化させずらい要因ではなかったかと思います。
改造人間であるにせよ、怪人であるにせよ、その基となる体は人間でしたから改造人間にすることはできたのですけど、怪獣となるとかなりの無理があッタものと思われます。
ウルトラマンタロウに登場したマシュラは、その基がお化けキノコであり、それは古代種であったという話も聞きましたが、キノコは太古の昔から食べられていたという話もあったにせよ、この世に人間が登場する以前から存在してたものでもあります。
土壌の変化によってキノコも種類・性能は変わってきていますが、太古のキノコがお化けキノコだったというのも特撮の世界ではありそうに思えますが、隕石等に付随していた胞子状の細菌が孵化してしまったと考える方が良いように思われます。
マシュラは、そのお化けキノコがウルトラマンタロウのタロウファイヤーで焼かれたはずでしたけど、幾多の胞子だけあって焼かれ残ったものが人間の体内に入り込んで知能と水分を得て怪獣化してしまったものらしいですね。
口から水を吐き、それは毒水であってキノコ人間を作ってしまうなど奇抜な設定でしたけど、それに加えて作り出したキノコ人間を目から発射する怪光線で操ってしまうなど奇抜さがさらに加わり、やはり宇宙から何らかの形で飛来してしまった胞子から怪獣化してしまったものと考えた方が良いみたいです。

結局マシュラはウルトラマンタロウのドライヤー光線で巣分を得た胞子が水分を奪われて倒されていきましたが、残った胞子からは何故か松茸が映えて食されたなど、マシュラの基となったのは超古代種のキノコであったというこだわりだったのかもしれません。
マシュラ①





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