HEROブログ~憧れた風と光の戦士たち

憧れた昭和の仮面ライダーとウルトラシリーズを中心に大真面目に・・・

タグ:ウルトラマンネオス

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ザム星人⑤
「脳魂宇宙人 ザム星人」

ウルトラマンネオスは当初、TVや映画などの登場しないウルトラマンとして出てきたものが、ウルトラマングレートやウルトラマンパワードが好評だったと大きな誤解をした制作サイドにより、ゆくゆくはTVに登場させることを目的にしていったウルトラマンでした。
その上で作られたウルトラマンネオスのパイロット版に怪獣ドレンゲランを引き連れて登場したのがザム星人でした。
元々バルタン星人と宇宙恐竜ゼットンをイメージしたものだっただけに、デザイン的には優れたものだったと思います。
パイロット版の時点では、ウルトラマンネオスのライバル宇宙人として描かれる予定だったということですが、まだ撮影技術も映像技術も全く時代追いついていなかった時代のパイロット版にこうした設定があったとは驚きです。
ウルトラシリーズに登場してくる宇宙人は、打倒ウルトラマンや地球征服、或いは壊滅を狙って「出てくることがほとんどでしたから、ライバルキャラとしてはウルトラマンAの異次元人ヤプールだけの洋だった気もしていました。
ウルトラマンレオの時にウルトラマンレオのライバル宇宙人のようなイメージを受けたマグマ星人も尻切れトンボで終わってしまい、ウルトラマンネオスでザム星人をそれ以来のライバルとして扱おうにも、あくまで超人対超人における宇宙人のライバルですから、こういう点においてもまだ設定的に時代に追いついていない感じもしました。
それがウルトラマンネオスのビデオ版となったとき、ダークマターという宇宙規模のアンバランス現象が取り入れられ、ダークマターによって母星を怪獣に占領されて地球に逃げてきたザム星人が今度はそのダークマターを利用して更なる進化を図ろうとしていた宇宙人として描かれました。
それまでウルトラ一族に敵対し、地球を我がものにしようとした宇宙人を、地球征服を意図せず、母星を奪還するために更なる進化を地球においてしようとした存在として描こうとしたわけです。
こうした設定はそれまでなかったことですから、ザム星人という象徴的宇宙人を使って新たな取り組みを使用したことは面白いと思いました。
しかもダークマターというアンバランス現象はザム星人においても解明されていなかったらしく、その上で自らの進化を図ろうとしていたわけですから、結果はザム星人ですら予想しえなかったことが起きる可能性があり、しかもこうした取り組み自体が地球上で行われていたわけですから、その火の粉が地球人類に及ぶ可能性もザム星人が予想していたことは、生体能力はもともとはるかに地球人類を凌ぐものはあったんだろうという事は予想できました。
ザム星人②
ウルトラものはウルトラ戦士と怪獣、或いは宇宙人が戦うことに醍醐味があるのですから、ザム星人の願いは叶わず、最悪の状態となってウルトラマンネオスと戦うことになっていきましたが、このことと最終話において自らの生を顧みず、地球のために行動したことはザム星人の救いのようで、良い流れとなりました。

ザム星人はウルトラマンネオスという番組のもう一人の主役同然でしたから、戦うことはザム星人の本意ではなくあくまでダークマターによる意識障害であり、実は自らの生を生かすために行動して地球を救おうとしたことで最終話まで登場していたことは、十分に意味あることだったと思いますね。
ザム星人③



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ネオ・マグニウム光線
「ネオ・マグニウム光線」

昭和と平成の間には、端境期というものがあります。
ウルトラマン80で昭和のウルトラマンは一旦終わり、平成のウルトラマンとしてウルトラマンティガが始まる間のことです。
ウルトラマンの海外版ができてみたり、アニメになってみたりと様々な形で試みられていましたが、イベントや出版物でしか見られないウルトラマンとして製作されていたのがウルトラマンネオスでした。
TV化も企画されていたみたいですけど、予算の都合上できなくなりパイロット版みたいなものが作られていました。
貴重でしたけど、特撮ユニークというかもともと持っていたポイントを思い切りずらしてしまって、これではダメだなアと思ったものです。
ウルトラマンは、代名詞として光線技が決め手としてあったわけですから、この光線技を如何に見せつけるか、っ表現するかという事が大きなポイントでしたから、しっかりした動きもそろえないといけませんでした。
このウルトラマンネオスが2000年になってビデオシリーズ化されました。
設定も企画も思い切り方向転換して、これはよかったと思いますね。

最初の企画から5年も経ってからの方向転換でしたけど、その合間に放映されていたウルトラマンティガの放送で撮影技術を進歩させていたかもしれません。
新たなウルトラマンネオスには新世代のウルトラマンと言う感じが持て、それでいてM78星雲光の国出身という昭和のウルトラマンの基本も踏襲していました。

かなり初代ウルトラマンのCタイプに似てきたウルトラマンネオスの決め技はネオ・マグニウム光線でした。
ウルトラマンと言えばスペシウム光線でしたけど、馬田映像技術が覚束ない時代にあれだけ夢中にさせたスペシウム光線のように見るものを引き付けてしまう必殺技が、ウルトラマンネオスにとってはネオ・マグニウム光線でしたね。
光の国の超人でしたから、ウルトラマンネオスも人工太陽爆発によって降り注がれてしまったディファレーター因子の影響をもろに受けていたんでしょう。
ウルトラマンネオスの場合、このディファレーター因子を体内でマグニウムエネルギーに転換し、手の側面で発火させた光線がネオ・マグニウム光線でした。
ウルトラマンネオスは、勇士司令部という宇宙警備隊のエリート戦士だったらしいですから、マグニウムエネルギーを腕に集中し発火させるときは、右手というより左右両腕の肘から先が既にマグニウムエネルギーが迸っていました。
勇士司令部の隊員といっても若い戦士でしたから、ネオ・マグニウム光線を発射させようとするときの右腕を斜め上に引き、左腕を横に伸ばしてマグニウムエネルギーを集めた後に両手を十字に組んで発射する動きには若さならではのキレがあったと思います。

ウルトラマンネオスはパワー戦誌ではなく、技のキレと勢いに特徴があった戦士でしたから、このネオ・マグニウム光線を発射する時の一連の動きも省略できましたし、空中高くジャンプしてキレよく空中で発射している時もありましたね。
ネオ・マグニウム光線②
ネオ・マグニウム光線③
なんだか、これだけのものをい見せられるとウルトラマンネオスは生れてくr時代を間違えていたのかもしれません。
しかし、ウルトラマンネオスの企画がなければ平成ウルトラシリーズもなかったわけで、ネオ・マグニウム光線はそういういみでは貴重な技だったかもしれません。
マグニウム光線



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アーナカルゲ①
「鉱脈怪獣 アーナガルゲ」

平成時代の初のウルトラマンはウルトラマンティガですが、それよりも前に企画されイベント的に舞台に立ったウルトラマンがありました。
ウルトラマンネオスがそれですね。
この頃はまだCGといっても技術的にたどたどしい時代でしたから、正式にはどんな因果だったのかわかりませんが、企画した方はTV番組としたかったようですが、そうならなかったのはウルトラマンネオスがイベント的にスタートしていたこととCG技術に関することが関係していたのかもしれません。
パイロットフィルムが制作され、その尺は短いものですが、ウルトラマンネオスとウルトラセブン21、ザム星人と怪獣ドレンゲランが登場していました。
登場していたキャラクターには興味津々でしたけど、なんせパイロットフィルムを見る機会がなく、それでもウルトラマンネオス自体は後にオリジナルビデオとして登場し、その中でウルトラセブン21とザム星人は表現されていますが、肝心の怪獣ドレンゲランは採用が見送られました。
ドレンゲランは鉱脈怪獣でしたけど、当初はウルトラマンネオス第1話に登場する予定もあったようです。
鉱脈怪獣というところが生かされ、正式に登場したのがドレンゲランということになりました。
アーナカルゲもユニークな発想の怪獣だったと思いますが、パイロットフィルムだけのドレンゲランはウルトラマンネオスとウルトラセブン21の2人の勇士を相手にした怪獣でしたから、ビデオ化に伴いドレンゲランも見られるのかなと期待感がありましたから、ちょっぴり残念というところでしたね。
アーナカルゲ
ビデオ化されたウルトラマンネオスではダークマターという世界観が取り上げられましたが、これは当初のアンバランスゾーンの行きついた一つということになります。
地球という惑星一つがアンバランスゾーンに突入したのでは怪獣乱出とはなりませんから、暗黒星間物質漂う空間であるダークマターが太陽系自体を覆うことでもたらされたアンバランスゾーンでは、予想もしえない現象が起こるというのがウルトラマンネオスの基本設定でした。
そのダークマターの影響で微生物が突然変異し、鉱山の坑道にあった岩石に取り付き、それがいくつも集合して合体したかのような怪獣がアーナカルゲでした。
アーナカルゲという名は、地元で神として祀られて崇められていた竜神の名だったようで、この辺りはウルトラシリーズではよく採用された手段でした。

アーナカルゲは極端な話、微生物の集合体だったこともあって集合離散が自在であり、多少の攻撃を受けてもその能力で再生してしまうという厄介な怪獣でした。
しかも両腕の伸縮が自在であり、腕先が槍状となっていること、微生物は岩石化していたことで強力だったこともありましたが、多分鉱脈内の岩石なの鉱脈の影響を受けた磁力も働いていたのでしょうね。
鉱脈石が攻撃、防御を果たしていた微生物の突然変異による怪獣がアーナカルゲということになるのでしょうね。

鉱石に弱点はありませんから、アーナカルゲの命の源となっていた微生物をどうにか研究することがアーナカルゲを倒すきっかけになるところ、微生物だけに低温に弱かったということは突然変異でも微生物であるという根幹は変わっていなかったということです。
ウルトラマンネオスのネオマグニウム光線で倒されますが、ドレンゲランを採用せず、同じ鉱脈怪獣としてアーナカルゲを登場させたことについては、もっと怪獣然とした行動がアーナカルゲには求められていたという点が漏れていた気がします。
しかもアーナカルゲの背後にはザム星人は存在しなかった、、、、これは従来イベントとして取り上げられていたウルトラマンネオスとは異なる世界観で表現されているということの始まりだったのかもしれません。
アーナカルゲ②



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