HEROブログ~憧れた風と光の戦士たち

憧れた昭和の仮面ライダーとウルトラシリーズを中心に大真面目に・・・

タグ:ウルトラマンマックス

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「機械獣 ギガバーサーク」
ギガバーサーク⑤
地球という惑星の中で最も文明が進んでいるのは唯一の知性を持つ人間ですが、地球という惑星とその大気の中で息づく生命のすべてを把握しているわけではありません。
だからそこに特撮の世界が突っ込めるものがあるわけですが、遥か上空の大気から地上、そして地底、深海、ジャングルという人類未開の土地には、ひょっとすると人類が推し量れない生命が息づいているのかもしれません。
命が宿るには水と光、そこから発生する酸素が循環して発生し続けることが大前提ですが、酸素一つとっても超濃厚な酸素はその生きる命とは反対の位置にいますし、太陽から降り注ぐ光には人体に有害なものもあり、一言で太陽光といっても放射性元素を多く含むものですから、それを防ぐオゾン層というものはなくてはならないものです。
水も動植物の飲食に耐えうるものでなければなりませんから、単に光と水、そして酸素があればいいというものではありません。
これらが循環して生き物が生存できる環境条件が整っていくということで、それには想像を超えた長い時間が必要だということになるでしょう。

しかし、人間の急ぎ過ぎた文明の進化はそのオゾン層にすら影響を洗えてしまい、これは地球温暖化につながっているとも考えられるのです。
このオゾン層を破壊してしまうことはあり得ないと思いたいのですが、そうした場合、有害光線が地球に降り注いでしまい、地上どころか地底深くまで影響が出、深海生物にも悪影響は出るでしょう。
ウルトラマンマックスの最終編に登場したデロスは、地球の地殻とマントルとの境界であるモホロビチッチ不連続面付近に生息していたとされた地底人でしたけど、オゾン層破壊の影響がそこまで出ていたことで、デロスが築いた文明どころか地上に息づく人類にまで警鐘を鳴らしていたと言えるでしょう。
人間は自分たちが地球における唯一の知的生命体だと思いがちですが、地球生成には憶測的な面が多く先住民がいたかもしれず、折り重なる自然現象の変異でそうした先住民が滅亡してしまったか、或いはオゾン層がまだない大気を通って降りそそいだ太陽光の影響が及ばないところを探してモホロビチッチ不連続面まで行って、その環境に応じて文明を何とか築いたのかもしれません。
デロスがもう一つの地球人であることなど、地上人にとっては信じ難いことで、それでもデロスは自分たちも守らなければならず、そのためのシステムを作り上げたのがバーサークシステムでした。
そして最大の難所となるウルトトラマンマックス圧倒の為に作られていたのがギガバーサークでしたけど、それはシステムというよりシステム化したデロスの意に応じて行動する機械重獣でした。
ギガバーサーク①
1㌔近いかギガバーサークの身体は、単にロボットというより体中から無数の様に出てきた機械腕を自在に操るところや目から発する超絶破壊光線を見てると、アニメに出てきた戦艦や要塞をイメージさせました。
機械腕は電流チェーンにもなり、その巨体と合わせて人類どころかウルトラマンマックスさえも何も出来そうもない感じが強く残りました。
実際、電流チェーンで捕まり磔にされてエネルギーを奪われたウルトラマンマックスを見てるとその通りだった感がありましたが、その後のウルトラマンマックスと一体化していた人間と分離し、そおの人間の意気で太陽エネルギーを磔にされたウルトラマンマックスに与え、マックスギャラクシーを召喚してウルトラマンマックス自身も巨体化してしまうとは、マクシウムソードの分身シュートもありましたが、巨体化したのはマックスギャラクシーの未知の能力が秘められていたことの証で、かの帰ってきたウルトラマンのウルトラブレスレットと能力的には双璧だったような気がします。
超巨大なギャラクシーソードによってギガバーサークは機能停止し、デロスともども去っていったことはデロスとバーサークシステムの登場自体、デロスが自身を守ることだけではなく人類に急ぎ過ぎた文明の進化に警鐘を鳴らしたことを思えば、これでよかったと思いますね。
ギガバーサーク


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4
「地底文明 デロス」
デロス①
デロスは、大空洞に築いた地底文明デロス都市に住む知的生命体ということなので怪獣でも侵略宇宙人でもありません。
いわば地球原人のような存在なのかもしれませんが、地球上に人間が登場するまでの間のことは地層とか化石等々で推測は出来ますが、誰も見たことがないんですよね。
氷河期が来る度、それまで生きていた様々な生命体が滅亡したらしいですが、その生命体が氷河期を逃れて生存したとなると地底に潜るしかありません。
そこで氷河期が去るまで生き残って文明を築くなど到底あり得ないことだとは思うのですが。この時点で後に地上に現れる人間と地底の潜って文明を築いた地底人の存在の争い議論が、特撮の世界で扱われてきました。
地底人が光に憧れて地上に出てくるところに、地上で生きる人間を排除しようとする動きを絡めて存在の抗争を持ち込んで特撮の材料としたようですが、これはいわば地上の生きる者と地底に生きる者という同じ地球という惑星に生きる同族同士の抗争のようで、争いは争いなんでしょうけど侵略ではありません。
これまではそこに抗争を持ち込んできましたが、デロスは、地上人の文明を築こうとする行動がオゾン層を破壊し宇宙放射線の影響が地底にまで及んでいたことで、地上の文明進行をやめさせようとして立ちはだかっただけで、そこに抗争はほとんどなかったことが、これまでとの違いのように思えました。

地底に文明を築き、生きていた者は光の影響を受けずにいたはずで、自然生命の進行さえままならなかったという意味でも素の実で生きてはいなかったと思います。
デロスは外見上金属元素の鎧を身に纏ったような姿をしていましたが、実はその鎧の中に生身があったと思うと光の影響を受けない生命体とはどんなものだったのか、見てみたかったような気がしました。
デロス


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4
「星獣ケプルス」
ケプルス
太陽光など自然の光は惑星を照らし、広大な宇宙で惑星の存在を他の惑星に知らしめし、その惑星に命を芽吹かせて栄えさせることにつながっていきますから、実に大きな使命を帯びているのかもしれません。
遥か彼方の惑星も、何万光年という時を隔てて他の惑星にその存在を示しますが、その光は何万年もの前の光で現時点ではその惑星はないかもしれないという悲運も示したりします。
しかし、それが時の流れというものでしょう。
光は時の流れを示すものであるという言い方もできるような気がします。

一方人工光はその名の通り人が作り上げた光ですが、それは火を自分で起こすことから始まり、エネルギー開発が進むのと同時に光を作り上げてきました。
いわゆる文明の進化というやつですが、未だに化石燃料をつかうなど古代の自然に依存し、その結果大気を汚すこととなってしまいました。
大気を汚すということは本来大気を通しても綺麗に見えた夜空の星々が霞んで見えるということで、文明の進化というものは自然を汚すものだったということかもしれません。
光に意思などありませんが、自然の光がその存在を消してしまうかもしれない人工の光を嫌って異次元か時間断層から怪獣を召喚してもおかしくはなく、それがウルトラマンマックスに登場したケプルスだったと思いたいです。
実体がなさそうなケプルスは光の分子からできた光の主剛体ですから、ウルトラマンと同様、光の生命体だったのかもしれません。

願わくば、人類が作り上げた光も自然光を否定することなく、存在してほしい。
それはその根っこは太陽光という自然エネルギーと光によって文明が築かれ、出来上がった文明の粋みたいなものですから。
ケプルス③


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4
「星雲守護獣 ホップホップ」
ホップホップ⑤

惑星が誕生し、そこに生命の息吹が芽生えるには様々な経緯を経ないといけないようです。
地球も火の玉から氷河期を何度か繰り返し、その上で海と陸地が分かれ、大気が出来上がっていったようです。
大気が出来上がるには海の生成と酸素を生み出す樹木が必要不可欠ですが、じゃあ二酸化炭素の大気に覆われた火星や木星は惑星が誕生したばかりかというとその逆で、いわゆる惑星のなれの果てなのかもしれません。
それでも大気が生成され、命が芽吹いたときはキリスト教のアダムとイヴじゃないけれど、何も知らず何も考えず、思うがままに生きようとし、様々な間違いを犯してはやり直し、それのくり返しの上で進んでいく中で、その生命体を守ろうとする何かがいたことを信じようとするところに信心が芽生え。宗教まで行ってしまったような気がしますが、人を正しい方向へ導くもの、或いは心の拠り所を得るためとはいえ、宗教はどれをとっても遣り過ぎの感はぬぐえません。
だからせめて特撮の世界で生まれたばかりの生命体を守る者がやはり怪獣だということでも、夢があっていいことだと思います。
ウルトラマンマックスに登場したホップホップがそれでしたけど、面白かったのはホップホップが守ろうとした対象のアダムとイヴが同じような姿をしていたところですね。
アダムとイブというよりそれらが生ませ生息していた星々を守ろうとしていたらしいですけど、この星々に恐らく住めなくなって移動しようとしたのでしょうけど、それを追い開けてくるところの¥も興味津々でした。
ホップホップは長い時間をかけて宇宙空間を移動したために外骨格が異常に丈夫になったがためにマクシウムソードですら跳ね返してしまう身体になっていたようですけど、だからと言って悪意があった訳でも好戦的であった訳でもなく、ひたすら守ろうとしていたところに生命が生まれたばかりの純粋さが際立ち、何が良くて何がよくないのかすらわからないものの守ろうとする力を感じましたね。
ホップホップ①


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5
タイニーバルタン④
「タイニーバルタン」

バルタン星人を超科学力を持つ宇宙人と設定していたことは面白ったと思います。
科学力も行き過ぎると自らの母星さえ滅亡させてしまい、そこには母星という惑星は必要としないところまで行ってしまったのかという考え方もあるかもしれませんが、母星を失ってしまうということは自分の足許を失ってしまうということで、大きな乱れが生じてしまうことになります。
科学力が行き過ぎる状況は、その流れと勢いに沿ったような先進派というような過激派と、穏健派が当然のように出てきますけど、譲許を冷静に見るような穏健派は少数派となるようです。
ダークバルタンはまさしく過激派であり、これを諫めようとしたタイニーバルタンは穏健派。
制服侵略方面に高い科学力を発揮していたダークバルタンとは対照的に、それ以上の科学力はまるで魔法のように感じられたタイニーバルタン。
おそらくバルタン星人の母星は滅亡してしまったものの、自分たちの生い立ちを知る材料は自分達の孫存在を見失わないための大事なもので、それを自覚してタイニーバルタンはどこかで保持していたのでしょう。
バルタン星人は実はもともと人間の古代人のような姿をしていたということは、このタイニーバルタンの活躍で知ることが出来ました。
ということは人間も科学力を進化さていますが、もう間違っているかもしれませんが、その方向を間違えるとバルタン星人のようになってしまうということなのかもしれません。
子供チックに、女の子チックにタイニーバルタンを表現していましたけど、いつの世も女性の純粋さと冷静さが世の中の均衡を保つキーになるのかもしれないと思うと、このタイニーバルタンはこれで立派な成人以上の存在だったのかもしれません。
タイニーバルタン③
タイニーバルタン





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5
「超科学星人ダークバルタン」
ダークバルタン⑤
バルタン星人は初代ウルトラマンで登場して以来、幾度となく登場していましたが、超科学力を持つ侵略者でありその中で穏健派と過激派があるなどとは思いもしませんでした。
全体として超過激派であり、それは高い科学力がどこまでも高まり、その果てが見えないためにその科学力の反動を思い切り受けてしまった果ての姿がセミのような異形であり、高い科学力を輸していたとは言えそんな知的生命体が踏み込んではいけないところへ踏み込んでしまった末路のような姿でした。
元から反重力を扱ってしまう能力がありましたが、これを光線として使い、その反重力光線を放つ両腕先の巨大なハサミからは熱戦をも放ち、超巨大化能力はウルトラマンマックスをも大きく上回って、クローン技術を使って四散した体の再生能力や多数の分身能力など、超高度な科学力は自らの肉体をも大きく変形させていました。
元が実は人間と同じ古代人の姿をしていたとのちの判明していましたが、どこがどうなってセミのような姿になってしまったのかは想像もできませんが、人間の姿では生み出されてしまったエネルギーは抱えきれないために肉体が大きく変化してしまったと考えられます。
怪獣が出てきた時、核実において漏れた放射能を浴びた動物が大きく変化してしまったものとして説明されていましたけど、そうした核実験や核戦争が繰り返され、想像もできないほど肉体が変化してしまい。抱えた超能力は自らの力では抑えられないものとなってしまったのでしょう。
ダークバルタン⑦
ダークバルタンの超巨大能力に対し、ウルトラマンマックスも超巨大能力を発揮したりしていましたけど、それにはとんでもないエネルギーが必要だといいうことが分かり、それを操れるほどにバルタン星人のいわゆる進化は行きついていたように思います。
限度を超えた進化は自らを滅ぼす一つ要因となり、しかし、その限度はウルトラ一族ですら知ることが出来なかったことかもしれません。
ウルトラ一族も元々超古代人のような姿からディファレーター光線という人工太陽爆破のエネルギーを浴びた姿で数々の超能力を持ってしまったことを思うと、バルタン星人の場合も同じような境遇となったものの、過激派という闇に方向性が向かったために、他民族侵略行為を図って滅ぼうしてしまうウルトラ一族とは正反対の方向へ行ってしまったように思います。

地球人が言うところの極端な核使用の悲劇が招いてしまった姿がダークバルタンであり、これはあってはならないことで絶対に防がなければいけないことというメッセージとして受け止めています。
ダークバルタン⑥






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ケルス②
「宇宙工作員ケルス」

宇宙工作員とは宇宙において何をするのかと思いきや、その超能力と知略をもって侵略行為をする存在だったようです。
仮面ライダーシリーズに戦闘員や戦闘工作員が登場していましたが、それはあくまでサブとしての存在でした。
サブ的存在に工夫を凝らしていたところに面白みがありました。
仮面ライダーと同じく、人体改造やその処置をされた存在でしたけど、一般の人間よりは強力な存在で破壊行為の補助や指南役として行動していました。
これに焦点を当てるが如く、こうした存在に焦点を当てるような存在にするにはウルトラシリーズにおいてウルトラマンの適役にしたことが面白みが出たような気がしました。
先に登場していたケサムが面白かったので、またやらないかなと思っていたところに出てきたのがケルスでした。
戦闘工作員を置き換えたような宇宙工作員でしたから、侵略宇宙人の特有の超能力を持たせたことが特有の面白みをだし、立派な主役的存在だったと思います。
ケルスの表面はマスクなのか地のなのか分かりませんが、宇宙空間や大気の薄いところでの行動の多さが環境から身を守ろうとしてそんな様相になってたような気もします。

宇宙人といえど地球人といえど、冷徹なものは冷徹だし、それは持って生まれたものや環境状況が作り上げるものかもしれません。
けど、それも度が過ぎると駆逐されるべき存在になってしまうのかとも思いましたね。
ケルス①





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モエタランガ⑥
「挑発星人 モエタランガ」

燃え盛る炎のような外観だったこともあって、モエタランガは怪獣のように思ってました。
しかし、言葉を持ちテレパシーを使っていたことだけでもモエタランガは怪獣ではなく知能を持つ宇宙人でしたね。
人の神経は脳からの指令で身体中に発信され。それで行動するわけですが、そういう具合に考えると志納からの指令を伝達する神経はまるで電流のようですね。
その神経も生体エネルギーによるところが大きいわけですから、モエタランガの光波チャンネルを通じたウィルスも、あくまでウィルスですから人の神経を支える生体エネルギーに感染することもあり得るわけです。
特にモエタランガのウィルスは興奮神経への影響が大きく、それだけ生体エネルギーを使わされるわけですから、興奮状態が過ぎた者はいわば燃え尽きたような状態になってしまうわけです。
生体エネルギーの途中補給でもできればまた対抗できるでしょうけど、人の身体はそれほど単純に出来ておらず、生体エネルギーは日々の積み重ねで得るものですから、これを悪用されてしまうと対抗できないわけです・
ウルトラマンマックスが超人とは言っても、生物ですから原理は人と同じでいきなり興奮状態にさせられては3分という活動時間もあっという間に限界点まで持っていかれるわけです。
こうした燃え尽きた生体エネルギーをモエタランガは自ら養分としていたわけですから、始末が悪いという感じがしました。

しかし、年寄がこれで若返ってしまうというのはモエタランガも予想外だったことでしょう。
人による対抗ワクチンの開発は人の維持みたいなものでしたけど、これで復活したウルトラマンマックスを見ていたら、その、昔「甦れ!ウルトラマン」で新たにエネルギーを得た初代ウルトラマンがマリンスペシウム光線でゼットンを倒したことを思い出しましたね。
モエタランガ①





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ラゴラスエヴォ⑤
「進化怪獣 ラゴラスエヴォ」

怪獣と言ったって生ものです。
火を吐く怪獣や冷凍ガスを噴射する怪獣はウルトラQ の頃からいましたけど、火を吐き冷凍ガスまで吐く両者同居の怪獣はいませんでした。
これって火を吐くならその怪獣の体内は火を吐くべき器官があり、冷凍ガスを吐くならそのための器官があるはずで、火と冷凍は真逆のものですから両者同居とはならないからです。
ロボット怪獣のように体内にメカが入れば別なんでしょうけど、怪獣は生ものなので超高温と超低温は同居できないはずですよね。
同居できるとしたら、身体の作りの密度が濃く、組織自体の結びつきが想像以上の強さがあって、生もの以上の作りが必要なのかもしれません。
ウルトラマンマックス最初の怪獣として登場した冷凍怪獣ラゴラスと溶岩怪獣グランゴンは、物語的にも単に怪獣としても結構なお気に入りでした。「
性質が正反対の怪獣を同時に登場させることがよかったと思いますし、それが怪獣としての特徴の演出とウルトラマンマックスのウルトラHEROとしての存在感を強調出来たと思うんです。
極端な話、その正反対の個性を持つラゴラスとグランゴンをドッキングさせたような怪獣がラゴラスエヴォですから、まさしくそれは怪奇な獣という怪獣でした。
グランゴンのマグマコアをラゴラスが吸収してしまって登場したわけですが、冷凍光線も熱線も使うことが出来、同時発射も出来たようですから、ウルトラマンマックスと言えど決め技が通ず苦戦するのも当然だったように思いますが、こうした怪奇な怪獣には理屈が通用しないわけですから、それを考えてみても怪奇なイメージが強く残りました。
ラゴラスエヴォ①





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ゲロンガ②
「牛鬼怪獣 ゲロンガ」

ゲロンガは、初代ウルトラマン初期において登場した電気怪獣ネロンガが元かなと思ってましたけど、それよりも前のウルトラQ草創期の「UNBALANCE」に端を発していましたね。
「UNBALANCE」はウルトラQという番組名の改題前のめいしょうでしたけど、少しでもその感覚を残そうとして特撮の世界をアンバランスゾーンとして怪獣が出やすくする工夫もなされていました。
ウルトラQやその前の時代は、特撮まで行きつくまで様々な工夫が凝らされ、そうした世界を作るための想像力の豊かさと手作りだけのものであり、それが特撮という世界で思い切りバランスが取れた者となりました。
ウルトラQでの特撮と言ってもまだまだ試行錯誤が繰り返され、少しでも前へ進もうとして見ている者のの想像力も掻き立て、リアル感も出ていきました。
情報量自体がかなり少なかった時代ですから、極端に言えば想像力がすべてで、そうした特撮とか言い伝え、そして百科事典まで見てまるで怪獣が本当にいるような感覚にもなりました。
人の空想の世界に怪獣は実在すると言ってもいいかもしれず、空想の世界は好奇な者たちによって望まれてできてしまった世界かもしれません。
ウルトラマンマックスに登場したゲロンガ登場の話は、そうしたことが描かれていますが、ウルトラマンマックス登場の40年もの前の「UNBALANCE」で登場していたゲロンガは体長5メートルほどで、やりようによってはゲロンガを追い払えることが出来たようでしたけど、そこを突いていくとゲロンガの弱点は牙だったようですね。
体長5メートルほどのゲロンガが1本の牙を折られて地中に40年以上潜み、40年ぶりに姿を現したと思ったら体長は5倍近くなっていたものの、折られた牙はそのままで火を吐く能力が備わったりしていました。
2本の牙の1本が人によって折られ、残る1本をウルトラマンマックスのマクシウムソードで折られてしまうとおとなしくなってしまいましたから、ゲロンガの身体の中枢の入り口として牙が備わっていたのでしょう。
見事なゲロンガの牙でしたけど、この頃になると特撮感も少なくなって、時代が進むと特撮のおける想像力も乏しくおとなしくなってしまうかんじがしました。
ゲロンガ③








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