HEROブログ~憧れた風と光の戦士たち

憧れた昭和の仮面ライダーとウルトラシリーズを中心に大真面目に・・・

タグ:ウルトラQ

5
トドラ①
「四次元怪獣 トドラ」

自分が小さいころ、アメリカはフロリダ沖のバミューダ海域で魔のトライアングルが話題になってたことがありました。
そのトライアングルに迷い込んでしまった船舶も航空機も、行方不明になってしまう。
科学力を持って操作しても謎は謎を呼んで、何も見つからずという不思議な現象は、今でもきっと解明さないでいるのでしょう。
この魔のトライアングルという空間には何があるのかという謎は、様々な憶測を呼びました。
良く言われていたのが、ここには四次元空間があって、一度入り込んでしまったら抜け出せないということで、当時はそんな空間を異次元空間とは呼ばず、四次元空間と呼んでいました。
今我々が生きている空間は三次元で、しかし、広い世の中の空間には時空の狭間のような次元の割れ目がそこかしこに存在してるのかもしれません。
ウルトラQ放映の頃には行方不明者が結構いたものですが、北朝鮮による拉致など、まだ知らぬ世の中でしたから、何故そう言うことが起こるのか皆目わからなかったものです。
日本だけでも行方不明者が少なからず出たものですが、世界に視野を広げてもそういうことが世界中で起っていたことなど、知る由もありませでしたね。
北朝鮮による拉致だけでは説明がつかないことかもしれません。

次元の割れ目は現実のことかもしれませんね。

そうしたこと、特に魔のトライアングルが大きな話題になっていた頃、ウルトラQも最終話に近づいていました。
元々アンバランスゾーンに根をおいて作り上げてきたのがウルトラQでしたから、そうした四次元空間に迷い込むことがネタとなったことは不思議なことじゃなかったかもしれません。
ウルトラQ最後の怪獣となったトドラ登場の話は、そこに注目してネタとした脚本家がいたという事になるのでしょう。
黒雲がわいて、、、という展開は、またぺギラ登場かとも思いましたけど、超音速旅客機がその黒雲の中に突っ込んでいってしまう始まりは、魔のトライアングルを想像させるには十分なものでした。
四次元空間という時空の裂け目については全く解明されておらず、そこに入り込んでしまった後のことは想像するしかありませんでしたから、物語の後は底浅いものとなってしまいましたけど、これは仕方のなかったことでしょう。
トドラは海の王様セイウチのような大きな牙が生えており、その姿はトドというよりオットセイというかアザラシのようでいて、いずれにしても海の生物が空に浮かんだ黒雲という不思議さは、訳の分からない四次元空間をアンバランスゾーンとして演出したかったのかもしれません。
トドラ







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4
ピーター
「深海怪獣 ピーター」

ラゴン以来となった深海生物ピーター。
ラゴンもピーターも深海怪獣ということなく深海生物としているところに、ひょっとしたら哺乳類に進化上近かったかもしれないものを感じさせているのかもしれません。
哺乳類に近いかもしれないと言ったって、人に近いというわけでもなく、哺乳類との隔たりはかなり大きかったのかもしれません。
ラゴンはかなり哺乳類に近い感じがしましたが、ピーターは魚類以上の深海生物で、魚類との隔たりもあったかもしれません。
深海は深海になればなるほど、同じ地球という惑星にいながら異なる世界という感じがします。
陽の光が届かず酸素も薄く、しかも水圧のかかり具合が相当なものだと思われますから、いわば超深海は想像を超えた世界であって、そこに息づくものはかなりの生存条件が被さってくるものと思います。
ピーターは体内の特殊なリンパ腺により気圧や水圧の変化で体の大きさが変わる特徴があって、水中では小さいものの、上陸すると人間ほどの大きさになるというのは偏に水圧の中で生きてきた証でしょうし、正に閉ざされた世界いたのですから、感じる能力は人間には解せない鋭敏なものがあったのでしょう。
予言めいたことがあったのは、そうした鋭敏な感覚が働いたからで、ピーターを保護した人の自己暗示ではなく、人にはわからない感覚がはたいていたのでしょう。

ラゴンは人の手が届きそうな深海にいた生物でしたけど、ピーターはそんな簡単な深海ではなく、海溝と言われるような地形の深海にいたのかもしれませんね。
ピーター①





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4
貝獣ゴーガ①
「貝獣ゴーガ」

ウルトラQ初期にはナメゴンというナメクジ型の宇宙怪獣が登場してました。
ウルトラQは怪獣草創期の番組であり、第1期怪獣ブームと言ってもどういう具合に怪獣を登場させるのか、すべては政策サイドの独創性にかかっていました。
大きなテーマであったアンバラスゾーンというテーマの元、地球上の生物が宇宙怪獣となって地球にやってくるというところに、地球にいるはずの生物が火星から怪獣となって登場してしまうところは正にアンバランスゾーンの象徴のような傑作でした。
そのウルトラQも終盤に差し掛かり、ナメゴンの再来を考えたわけではないでしょうが、モチーフとなったナメクジの発展形のようなカタツムリが怪獣と化したその名も貝獣ゴーガが出てきました。
ナメゴンが宇宙怪獣なら、ゴーガは古代怪獣としての登場は正に独創性の塊のようでもありました。
工夫が凝らされたのは、武器として目から発射していた溶解液ではなく、貝殻のようなその甲羅でした。
ドリルの如く高速回転してしまうその甲羅は、その回転力と丈夫さで地に潜り、見た目は貝獣という貝殻を思わせたものでしたが、カタツムリが地中に行ってしまうという地底怪獣のようでもありました。

後に初代ウルトラマンを始めとしたウルトラ戦士や様々な怪獣が登場し、地中を掘り進むシーンを見ていると、この時の貝獣ゴーガがモチーフとなっていたようにも思いましたね。
ウルトラQに登場した怪獣たちは皆、後の怪獣を創出させるときに大きな影響を与えていましたけど、この貝獣ゴーガも同様だったと思います。
ゴーガはゴーガの像が放射線を浴びたことで登場してしまった怪獣ですが、その像とゴーガの姿に類似点がまるでなかったところにアンバランスゾーンというテーマを感じ、そこが面白みだったのかもしれません。
貝獣ゴーガ②





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4
大ダコ スダール​①
「大ダコ スダール」

特撮の神様・円谷英二が怪獣を映画で演じた第一人者であるならば、TV界にその技術を持ち込んでアピールしたのはその息子・円谷一でした。
今からその時代の特撮怪獣を思うと、ゴリラとかクジラなど現実の世界にもいる謎の多い動物を大っぴらにアピールしたのが特に映画界の特撮怪獣でした。
昭和30年代から40年代の頃は、発想こそが特撮を演じる大きな要素でしたけど、どうしても現実の世界から全く離れることが出来なかったようです。
しかし、そうした発想も頭のどこかであり得ることだという想いが切り離せなかったことが、より特撮の世界が大いに注目を浴びていた要素だったと思います。
大怪獣ゴジラはゴリラとクジラの怪獣版と言ってもよく、キングコングは明らかにゴリラの怪獣でした。
両者とも主役怪獣でしたけど、両者がぶつかり合う映画も作られていて、その中でタコ型怪獣も出ていました。
名前までは憶えていませんけど、キングコングは南太平洋の孤島で生きていた怪獣であり、南太平洋の孤島と言えば周囲が大空と大海という環境ですから、謎の海洋怪獣が出ていたとしても、まったく不自然なことじゃありませんでした。
特撮の神様・円谷英二とその息子一氏、そしてその周りでは、タコの怪獣については大いに語られていたようです。
生態について謎が多く、それでいて身近な海洋生物であるタコに目を付けたのは、触感から来ていたのかもしれません。
キングコングの力を誇示させようとした怪獣が、「ゴジラ対キングコング」に登場したタコの怪獣だったかもしれず、そこに円谷一が目を付けたのかもしれません。
世の中は移り変わるもので、特撮の世界も映画の世界からTVの世界と移り変わるその狭間で、ウルトラQで登場した大ダコ スダールは、、「ゴジラ対キングコング」に登場したタコの怪獣のTTV版と言ってもよく、しかしその流れも当然の成り行きで登場した怪獣だったのでしょう。

難解な生態であるタコが怪獣化してしまうと、海難事故は起こるものです。
大ダコ スダールはそうして人に犠牲をもたらすところから、原住民の間では神のように恐れられ、しかし、恐れず立ち向かってくる人の前に眉間に銛を突き立てられ倒されます。
これだけ謎の多そうな怪獣でしたから、人では立ち向かえなさそうですが、「ウルトラQ」は怪獣対人間という構図の中で描かれた世界でしたから、こうでもしないと結末が迎えられなかったのかもしれません。
大ダコ スダール​






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4
巨人①
「巨人」

怪獣に定義があるとすれば、巨大な獣、、、ですかね。
でも、等身大の怪獣と呼ばれるものの中に、ピグモンとかガメロン、ラゴンもいましたから、兄弟であることは怪獣の要件にはなりません。
それでも巨大であることにこだわってみたのが、ウルトラQに登場した巨人だったかもしれません。
モルフォ蝶の猛毒性の鱗粉を浴びて、異常なまでの渇きの状態になり水を飲んだことで巨大化してしまい、自分が人間であることなどどこかに行ってしまって野生化したのが、この巨人でしたね。
モルフォ蝶の猛毒性の鱗粉に毒性だけではないもっと別の要因となった成分があったかもしれません。
人間と言えど、太古の昔は自然界に怯えるだけの存在で、知性と言えるものは何もなかったところから始まったことを思うと、そういうことがどこかに残ったまま進化をしていたかもしれません。
モルフォ蝶の猛毒性の鱗粉は、そのわずかなものを呼びこしてしまったのかもしれません。
巨大であることの他に野生化して存在することが怪獣の要件ならば、人間も怪獣になり得るのかもしれませんが、巨大であることに違和感はあります。

ウルトラQ放映の頃は、TVという時代は目の前と言えど、まだ映画の時代でした。
今のようなミニシアターではなく、大劇場でのものでしたから、大きなスクリーンに見合った存在でなければならなかったかもしれません。
その映画の世界の要素をTVの世界に持ち込んでも怪獣ブームは去りませんでしたから怪獣を考案する者は気にしなくても巨大であることにこだわりがあったかもしれません。
思うに等身大の人間とこのウルトラQに登場した巨人は、人間という同じ範囲で考えてしまってはいけないのかもしれません。
人間以外のモチーフで怪獣を演出しても、モチーフと表された怪獣は区別して当然ですから、巨人としても同じでしょう。
人間には知性がありますが、知性を持った怪獣は当初から見受けられましたから、知性のあるなしも怪獣としての要件には当てはまらないかもしれません。
ただ、特撮という空想ものと現実の間に存在したものの中に、野性味だけの人間がいてもちっともおかしくはないようです。
巨人





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4
ボスタング
「宇宙エイ ボスタング」

ボスタングは、キール星人によって破壊活動のため送り込まれた怪獣でした。

ウルトラQでは超古代怪獣の路線や侵略者は宇宙人であり、宇宙人自身が乗り込んできたことでのアンバランスゾーンを演出しようとしていましたね。
ウルトラQの時代はまだ映画が主流であり、大怪獣ゴジラの影響が色濃く残っていた時代で、超古代という謎に包まれた時代の産物が何故か生き残っており、長い年月の間で身体が大きく変化していたり、人が不必要なエネルギーを開発して兵器としてしまったためにその悪影響を大きく受けて登場してみたりと地球上の何時の時代かに生息していた生物が怪獣として登場していました。
ここに古代という時代をベースに、深い想像力と様々な創意工夫で庵原ンランスゾーンに陥った地球上に怪獣を登場させていました。
時に出てくる宇宙人も、文明が進化していたんでしょうけど、どこかに古代感があって味わい深いものがありました。
地球という惑星には人類が栄え、文明が栄え始めたとは言え、謎が多く、それは地中であったり深海であったりと未知の分野にまで想像力を働かせてアンバランスゾーンを演出しようとしていましたね。
おまけにTV番組とは言え、まだ白黒番組の時代でしたから、より演出効果が上がっていました。
未知の分野とはいえ、地中も深海も同じ地球の環境だったということで想像の仕様もあったでしょうけど、こと宇宙に想いを馳せていたとはいえ、地球という惑星外のことでしたから、宇宙人を侵略者という枠において考えようにもなかなかうまくいかなかったのかもしれません。
だから名前だけの洋上であったり、肉体の衰えを隠せなかった者、地球人と同じ外見をしていた者が宇宙人として登場したりしていました。

ボスタング登場の話でもキール星人やルパーツ星人という名は出てきますけど、名前だけでした。
ただ、宇宙人が怪獣を操るという縮図はこの時が初めてだったのかもしれません。
セミ人間が操ったガラモンは、見かけは怪獣でしたけどロボットでしたしね。
後の初代ウルトラマンやウルトラセブンは、この時の影響を大きく受けていましたから、大きな縮図だったでしょう。
宇宙人対宇宙人、宇宙人の配下に怪獣がいたりしても、地球人の敵となった相手はまだ地球人の手で何とか解決できる時代でもありました。
ボスタングは、最後にミサイル1発で倒されましたしね。
でも、ここらが限界のような感じもありました。
宇宙にもエイがいるのかという疑問も宇宙エイと設定させ、海中生物であったエイも水辺を大きくジャンプしたり飛翔してみたりとありましたが、その設定で何故か納得させられましたね。






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5
ラゴン(Q)③
「海底原人ラゴン」

深さ2万メートルもの深海は今でも未開の地で、光が届かない暗闇の世界のはずです。
わずかな音と振動だけの世界に生物がいるとは思えませんが、それは人間の理屈ですね。
気候温暖化現象が激しくなってきた今、深海にいるはずの生物が浮上してしまい、誤って網に引っかかってしまうことが昨今ありますが、それでもラゴンがいたはずの深海から網にかかってしまう深さまで生物が浮上してしまうことは考えられません。
ウルトラQが放映されたのは今から50年くらい前であり、多少の気象変動も今ほどではなかった時代に、ラゴンの卵が網にかかってしまうという設定も、意外と面白いものでした。
ラゴンがいたはずの新会派。闇の未開地ですから、ここには当然のように甲斐j規制がありました。
今から2億年前に深海に生息していたとされるラゴンは、当時まだ生物の進化上、哺乳類が登場する前ですから爬虫類や両生類がはびこっていた時代です。
気を持っていたかどうかは定かじゃありませんが、音には敏感な生物が多かったはずで、それが深海ですからより敏感でラゴンがラジオに興味を示していたのも分かるような気がします。
浅瀬から地上の世界はラゴンにとって未開の地でしたから、人間等見るものすべてが真新しく、ラゴンが性格的におとなしいというより慎重で怖かったのかもしれません。
しかも信じられない深海が住処でしたから、ラゴンが常日頃浴びていた水圧はラゴンの肉体を構成する条件の中で、とにかく大きく影響していたがために、とんでもない怪力の持ち主となっていました。
ラゴン(Q・メス)
元々が両生類ん進化する前の爬虫類でしたけど、♂♀の区別があり、自らの身体から卵状態で生まれてくる子を負って、というのは、自然界の摂理でしょう。
♂♀の区別があったのも当然でしたけど、それよりもラゴンの身体を表面的に見ただけでも自然の説瑠璃の叶った体つきをしていました。
人類がいくら進化しても、t科学的に作られたものは自然の摂理の前には無力であり、卵が孵化して子とともに深海に帰っていく以外に、人間が助かる術はなかったのでしょうね。

ラゴンは海底原人と呼ぶにふさわしく、怪獣というよりは人間理解できない怪人だったかもしれません。
ラゴン(Q)






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5
ケムール人②
「誘拐怪人 ケムール人」

1960年代から思うと、2020年の未来とははるか遠い先のことだと思ってました。
工業的にも医学的にも社会的にも悲し進歩して想像できない未来なんだろうなとか思ってましたけど、その2020年って、もうすぐ目の前なんですよね。
ケムール人が生きた20200年ってケムール星のことですけど、通常考える1年って地球上の時の計算ですから、ケムール星の2020年って、地球時間にしたらもっともっと先のことかもしれません。
医学的な進歩は延命のことだけじゃなく、肉体強化もあることのはずです。
ケムール人は医学の進歩によって信じられない位の長寿となったようですが、肉体的な衰えは避けられなかったようですね。
ただ、宇宙人というより異星人問う感じがするのは顔が左右非対称で目が顔の周りを動くかのように、その軌道が見て取れ、しかも頭部には漏斗状の突起機関が垂れてケムール星に地球人を移送してまうゼリー状の退役エネルギー源が排出されていたところです。
パトカーで追っても追いつけない速さで揺れるように走って行くシーンが秀逸で、印象的でもありました。

ケムール人登場の物語を見てると、映像が白黒時代の産物、傑作だったと思います。
見た目、体色が本来は濃紺であったらしいですが、白黒にしか見えず、しかもケムール人が活躍していたのは発達しきれてない深夜の都会でしたから、闇夜に紛れそうで紛れないのは光の強弱と反射によるものだっただろうと思います。
特にそこを利用しようと思ったのではないのでしょうけど、闇夜に印象的に動くケムール人はそうした知らず知らずのうちの効果が出ていたのでしょう。
その目がケムール人の顔の周りを巡るようで実は眼球のみがクルクル動いていたことが、ケムール人の存在を大きく、印象的にしていました。
ケムール人⑥
ケムール人は傑作であることは間違いなく、医学が飛躍的に進歩しながら肉体の衰えは止められず、若い肉体を求めて過去の地球にまでやってきて地球人を浚おうとしたその物語でのケムール人と地球人のやる鳥が絶妙でした。
ケムール人は後に別の宇宙人となり、ストーリーや設定は後番組で使われています。
今の時代のようにモノも材料も技術も氾濫してた時代ではなく、ちょっとしたことからあり得ないことを考え、大の大人が作り上げるその世界は本物のSFの世界の演出であり、ケムール人という設定は傑作中の傑作ですし、またこういう傑作物を今の時代でも見てみたいと思いますね。
ケムール人⑤



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5
パゴス②
「地底怪獣 パゴス」

ウランを常食とした怪獣は、同時にそれを何らかの形で武器としていたのはその時代の為せる業だったんでしょう。
水力、火力にエネルギーを見出し、時代は新たなエネルギーを求めウランにまでそれを求めていました。
まだ、そこに巣くう危険性をしっかりと把握できていなかったのは、国が敢えて隠していたためです。
半永久的にエネルギー化できるものは次の時代を生きようとしてた人にとっては、夢のような世界が現実味を帯びてきたと思わされたんでしょうね。
そのウランを怪獣にも使おうとした一つの表れがウルトラQに出てきたパゴスだったのかもしれません。
地中深く驚きの速さで掘り進むことも出来たパゴスは、何故か中国・北京でひと暴れした後、日本にやってきました。
これも当時日本は原子力による新たなエネルギーを生み出そうとしていたことの一つのあられであり、北京よりはパゴスが好むウランが日本には多かったということで、それに引き付けられていたのかもしれません。
ウランを常食としていたパゴスの体内がどんな具合になっていたのかはわかりませんが、パゴスの体内に入ったウランを分解、再構成して新たな核物質として、なんと分子構造破壊光線を吐き出すまでになっていました。
面白かったのは、パゴスの吐き出すこの分子破壊光線が金色に見えていたということでしたね。
この金色光線はまるで金色の虹のようにも見え、虹に願をかけると願いが叶うという想いと相まって。パゴス登場の物語を面白くしていたような気がしてます。
パゴス
パゴスを見てると、大きな岩が動くようでもありましたが、四つ足怪獣の傑作のひとつと思います。
この手の怪獣は当時のウルトラQ得意の怪獣でもありましたが、いかにも怪獣らしさを感じさせてくれるのはデザインの良さと手作り感を感じられたからでしょう。
ここに分子構造破壊光線を絡ませるのは、当時の撮影技術的には難しかったのでしょうけど、どこか大怪獣ゴジラがまだ映画でしか見られなかったときに登場したアンギラスを感じさせてくれるものでおあり、そういう観点からもパゴスは傑作怪獣だったと思いますね。
パゴスは、『フランケンシュタイン対地底怪獣』のバラゴンを改造したものでしたが、その後にてネロンガ→マグラー→ガボラ→アトラクション用ネロンガと再利用されていったのは、この時のパゴスの出来替えがよかったためだと思いますね。
パゴス④



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5
ガラモン(2代目)④
「ガラモン(2代目)」

いいものは何度出てきてくれてもいいんです。
同じ番組でシチュエーションを変えなければ。
ガラダマ状で地球に飛来してきたガラモンは、干上がったダム湖の中で活動をはじめ、ダムを破壊して行動を開始していました。
と、ここでガラモンは実はロボットで、別に飛来していたガラダマの中にあった電子頭脳の発する特殊電波で動いていたことを探り当てられ、電子頭脳を電波を遮断するように覆い隠されたことでガラモンは活動を停止していました。
後に登場したセミ人間たち遊星人が、地球侵略のために遣わしたことが分りますが、ダムを破壊していたガラモンはそうした遊星人により大都市に向かされようとしていたと考えられます。
大都市内でのガラモンの暴れまわる姿、そんなものが見たい気は高まっていましたし、電波を遮断されていた田氏頭脳は破壊されわけでも真相が突き詰められたわけでもなかったわけですから、ガラモンは再登場するだろうと思いましたね。
電子頭脳が奪取され、奪取した中年男が巧みに逃亡していきますが、奪取された時点で電波遮断がなくなったため、新たに飛来した2体のガラモンが東京で暴れることになっていました。
ダムでのガラモンの動く姿も印象的でしたけど、大都会で暴れる姿も、侵略者の派遣したロボットはこうでなくちゃと思うところがりました。
ガラモン(2代目)
物語的には電子頭脳を奪取した中年男が、逃げ去ろうとするところを追っていくことに焦点が集まっていましたけど、電子頭脳は抱えられたまま電波は遮断されていなかったわけですから、ガラモンの動きに制約されたところはなく、電子頭脳内にはガラモンへの指示プログラムが撃ち込まれていたと思われます。
こうしたことからしても遊星人たちの科学力は地球人のはるか先を行ってたわけですが、外見上怪獣然としていたガラモンが、電波送信により行動するロボットだったとは何度見ても驚きです。

電子頭脳は結局取り戻され、中年男は実はセミ人間の下っ端で使命を失敗したことで処刑されますが、電子頭脳の真相は明らかにされずで終わってしまいましたが、使命を失敗したセミ人間もろとも焼き尽くされてガラモンの動きは止まったという結末を期待していました
初めて登場したときも再登場ひた時もガラモンはその活動を呈したとき、口から泡を吹いていましたけど、ここにも実は完全なロボットではなく、生体改造のようなサイボーグではなかったかと思われるような描写がありました。
ガラモン(2代目)⑥




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