カイザーグロウ③
「カイザーグロウ」

ドグマ大首領テラーマクロの本来の姿はカイザーグロウでした。
カラスの帝王という事になりますかね。
全身真っ黒で闇の使者のような姿のカラスは、ドグマ王国の幸福の使者と崇められていたようですから、素言うこともアリなんでしょうね。
秘密結社の大幹部の正体が、実は怪人であり、生体改造手術を受けた改造人間であったのはそれまでの歴史が物語っていました。
デルザー軍団の改造魔人を除き、大幹部クラスの改造人間は特Aクラスの強力改造人間でしたけど、その秘密結社の首領の正体が、実は別の姿だったというのは、この時のカイザーグロウが初めてでした。
カイザーグロウの場合、改造素体が人間ではなくて暗黒宇宙の宇宙生命体に素があったはずですから、改造手術を受けていたというよりも本来の姿への変異体という事になるんだろうと思いますね。
多分、カイザーグロウは本来の姿を隠して神秘性を出すためにいくつかの仮の姿を持っており、その代表的な姿がテラーマクロだったという事になると思いますが、地球にやってくる以前から地球で言うところの拳法を独特の感性で身に着けており、そのまま赤心少林拳の会派の一つに潜り込んで乗っ取ってしまったという事になろうかと思います。
従って、余計に始末に負えないほどの強力さを秘め、存在感ありありの存在だったと思いますね。
赤心少林拳の師範は限界老師でしたが、その限界老師さえも打ち破ってしまったことは、カイザーグロウの強力さを推し量る一つの好例だったように思いますが、カイザーグロウが乗っ取ってしまったのは赤心少林拳の会派の一つではなく、赤心少林拳と肩を並べるようなもう一つの拳法だったかもしれません。
それはまさしく、赤心少林拳が表の拳法とすれば、裏に当たる拳法で、守に長けた赤心少林拳に対して攻める剛拳のようなものだったかもしれません。
拳法家としては限界老師と肩を並べる存在でありながら、宇宙生命体であり人間にはない秘めた能力をゆうしていたことにより、不死身の世界に最も近寄った存在だったようです。
カイザーグロウ⑤
カイザーグロウには、足の指からのロケット弾や嘴からの銃弾や鉤爪での攻撃に主な能力がありました。
元々がかなり強力な拳法家だったがために、それらの能力は使われたタイミングも絶妙だったこともあって、かなり厄介なものでした。
神聖なる儀式“合体の義”でドグマの守護神カイザーグロウの像に流れる血を浴び不死身の肉体となったことでより強固な存在となったわけですが、大きなポイントはこの地を浴びようとしたときにドグマ親衛隊の手をかいくぐり、カラスがテラーマクロの肩の上に止まったことです。
この部分だけ不死身の血を浴びていないこととなり、そこを限界老師に見抜かれたことで弱点となってしまったわけですが、そんな血を浴びてなくても強固な肉体を保持していたのですから、不死身の血を浴びてないということはカイザーグロウの精神的バランスを欠いたという事が大きいでしょうね。

師弟のつながりを意識せざるを得なかった限界老師と仮面ライダースーパー1。
そしてカイザーグロウ。
カイザーグロウの肩に止まったカラスは、ジンドグマの悪魔元帥の使者だったわけですが、同じB26暗黒星雲からやってきた割には、お互いをけん制し合うどころか、探りを入れていたこと自体が図らずもそのこと自体が致命傷になっていたといことでしょう。

秘密結社の首領の在り方としては、カイザーグロウの存在は大きかったとは思いますがこれで正解という事ではなかったでしょうね。
カイザーグロウ①