ガマス
「忍者超獣 ガマス」

カメラに写されるとそのネガに潜り込んで焼き増しされた写真の数だけ増えてしまうという超獣ガマス。
それだけでもとんでもない能力だというのに、焼き増しで増えただけ武器も増え、その武器は槍、まきびし、八方手裏剣に吹き矢と数多く、それは忍者の特徴そのものであり、この辺りから忍者超獣とされているようです。
忍者超獣だからこれだけの武器を備えさせたと考える方が正解だと思いますが、ガマスは蘭の花と宇宙怪獣の合成超獣で、持っていた武器とは何の因果もなかった感じがします。

蘭の花が一つの要因となった超獣ですが、花から受ける可憐さとは裏腹な姿をし、おそらく飛行能力を有したそれこそ鳥獣のようなところもありましたけど、花から想像する可憐さと忍者のようなすばしっこさとは無縁のような姿からは、その設定は想像さえもできませんでした。
多種多様な武器そのものは牽制技であって決め技ではなく、やっぱり最も目立ったのはその存在を焼き増しして増やせるところにあったのでしょうね。
ガマス①
ガマスを製造したヤプールとしてもそこは分かっていたはずで、TACの演習中にガマスを登場させたのも、ガマスの情報をTACに会えて流すことで、TACを内部から壊滅に追い込むと同時にウルトラマンA打倒を図ろうとしたところ、民間の週刊誌記者に撮影されてしまったことから作戦の路線変更を余儀なくされていました。
でも、これはヤプールが地球征服を狙うにはこれ以上ない効果をもたらしそうな展開であり、最初からこの路線でいってたとしたら、手のつけられない状況になっていたんでしょうね。

ガマス登場の話は、ガマスという超獣の存在よりも、ウルトラマンAがこれまでに使ったことのない大技を使うらしいという噂が流れて、番組中はそこをしっかり見ようとしてその点ばかり気にしてた記憶があります。
パンチレーザースペシャル、これは確かに大技である媒体を通して分身してしまう能力を有したガマスには有効であり、期待以上の大技でありましたね。
ガマス④