キラーナイブ
「キラーナイブ」

仮面ライダースーパー1がドグマ首領テラーマクロを倒したのと前後してジンドグマが現れました。
ドグマ首領テラーマクロとジンドグマ首領悪魔元帥は、同じB26暗黒星団からやってきたものの交わりはなく、テラーマクロの正体だったカイザーグロウはかなり神がかった強さがあったのに対して悪魔元帥は機械に心酔したような傾向がありました。
そう言うこともあったかもしれませんが、ジンドグマの改造人間は日用品等々を始めとした機械ありきの怪人で、これをもって改造人間と言っていいのかは分からないところです。
仮面ライダーV3の初期に登場したデストロンの機械合成改造人が、メカと人間の合成怪人の始まりでしたけど、それでも人間である部分は隠されたように動植物が持ち込まれ、仮面ライダーストロンガーの時のブラックサタン機怪人も同様でありながらメカ的要素がかなり多くを占めていたものでした。
ジンドグマはジンファイター自体がまるでロボットのようなものでしたし、怪人自体も知能が低かったみたいですからメカが強調され、それを生かすための人体の臓器が融合されていたものかもしれません。
それまで一般の動植物、或いは突飛な動植物が出てくることに面白みを感じていた者としては、面白みがほとんど感じられなくなり、しかも徐々に日用品等々が出て来てしまったことで身近過ぎてしまいました。
仮面ライダー自体もそうですが、敵方改造人間も通常の人間と近くなってはいけません。
いわば超人の一種であり、知能があってある程度の柔軟性があるべきであり、通常の人間とはきっちりとした距離感がなければなりませんでした。

そのジンドグマ改造人間の第1号がキラーナイブでしたけど、その名の通りナイフ使いの名手だったみたいですね。
小型ナイフから身に着けていた大型のナイフまでが武器でありましたけど、キラーナイブを見た時、ナイフ以外の部分はどうなってるんだという想いがありましたね。
仮面ライダーの敵組織もここまできて、それでもナイフというメカとも言えないものがメインだと思うと、改造人間という設定よりはアンドロイドとかロボットとしてのアピールの方がよかったかもしれません。
しかし、ナイフがメインであったということはキラーナイブの身体自体は丈夫であったかもしれず、新組織の新怪人を目の当たりにした仮面ライダースーパー1は、よくわからない状況の中で念入りに倒していったという事になるかもしれません。