キングクラブ
「大蟹超獣 キングクラブ」

超獣は宇宙怪獣と地球上の動植物を融合させてできたものですから、何がモチーフになっていても可笑しくないですね。
目の付け所、いわゆる着眼点をどこにおいてどう工夫するのかでイメージが変わります。

ウルトラマンAに登場した大蟹超獣 キングクラブは大蟹という肩書はありましたけど、この超獣のモチーフは瀬戸内や九州北部に生息してるカブトガニという天然記念物がモチーフだったはずです。
カブトガニは蟹と同種のようなイメージがありますが、まったくの異種だったはずで、カブトガニの背には透明感のある甲羅があって、申し訳なさそうに手足や頭部、そして尾があったと思います。
蟹と同じ節足動物ですが、どちらかというとエイに近く、太古の昔から生き続けてきた生きる化石のようなもので、蟹とは一線を画する別の節足動物ですね。
キングクラブは超獣という怪獣の一種ですから、眉間から発した火は怪獣にありがちですが。口から吐く溶解液のような泡は、どちらかというと蟹のようでした。
キングクラブを意図した方も、ひょっとしてカブトガニとカニとの区別がついていないまま作ってしまったような感じで要素がごっちゃになっていた感じがありましたね。

キングクラブのポイントはカブトガニのような尾にありました。
火を吐いたり溶解液を吹きだしたりと手を付けられないような能力があり、体が硬かったあこともあってウルトラマンA を大いに苦戦させていました。
知ってか知らずか、ウルトラマンAがキングクラブの尾をドリル光線で砕かれたことから弱体化していきましたね。
宇宙怪獣とカブトガニの要素が合致した部分が尾だったかもしれず、キングクラブの意図や方向性はこの尾で決まっていたのかもしれません。

キングクラブのモチーフとなったカブトガニのような生物を知ると、生物図鑑をよく見て調べようとした幼少の頃を思いだします。
好奇心旺盛だったのかもしれませんが、目にしたことのない知らない生き物を知るのは新たな怪獣に興味を持ったことと同じようなものですね。



r="0" alt="キングクラブ⑤" hspace="5" class="pict" align="left" />

Character Classics ウルトラマンA 1/5スケール コールドキャスト製 塗装済み完成品フィギュア

新品価格
¥29,529から
(2019/10/5 23:50時点)