「キングジョー(ウルトラマンマックス)」
初めてキングジョーが登場したウルトラセブンでは、頑丈かつ強固で怪力さも手伝い、その存在感の大きさはウルトラセブンに登場した宇宙人・怪獣の中でも頭抜けていた感がありました。
ロボットはこうあるべきというあるべき論を言うつもりはありませんが、キングジョーの存在感はウルトラシーリーズで登場したロボットというテリトリーでも、圧倒的でした。
ウルトラマンマックスでは、ゼットン星人にゼットンとキングジョーが操られていましたが、ゼットンは初代ウルトラマン、キングジョーはウルトラセブンの中でも強力さと存在感は圧倒的でしたから、こういう怪獣・ロボットを後年再登場させるには切り口を変える必要もあったと思います。
ゼットンはともかく、従来のぺダン星人を登場させることなく何故かゼットン星人に操られているという図式は根底からキングジョー登場の切り口を変えていました。
ウルトラセブンの時の登場の仕方も、キングジョーは分離して登場していましたが、それがウルトラセブンと交戦することはありませんでしたが、この時はその必要がなかったとみるべきでしょう。
ウルトラマンマックスの時のキングジョーは、分離の関してはその時以上で、頭部がキングアルファー号、胸部がキングベーター号、右脚部がキングガンマー号、左脚部がキングデルタ号に分離していました。
なんでもゼットンニュウムという人類にとっては未知の金属でできているため、再構築のみならず縮小も可能だったようです。
こうなるとかなり厄介ですが、その分従来の強固さ、頑強さのイメージは薄れます。
それをカバーしたのがキングジョーが分離状態でウルトラマンマックスと繰り広げた空中戦でした。
この空中戦は、CG技術の深化と演出の為せる業でした。
ウルトラセブン当時ではありえなかったわけです。
海中も空中も分離状態で移動していたわけですから、キングジョーの分離体での行動は空中戦を演出する方が最も効果があったと思います。
キングジョーの存在感はその名が独り歩きしてしまったこともあって大きく損なわれないものと思いますが、キングジョーの演出の方法はウルトラマンマックスの時の空中戦にもう一つの最たるものがあったと思います。
なんてったってウルトラ一族は、優れた飛行能力を有していた超人であり、それが魅力でしたから。
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