キングストロン⑤
「マンション怪獣 キングストロン」

キングストロンの甲羅後部に生えていた2本の角が見事だった怪獣でした。

どこか初代ウルトラマンに登場したガヴァドンを思い出させられるような怪獣であったのは、クプクプという宇宙怪獣がレーザー砲で処分され、その破片がマンションの壁に沁み込んで細胞分裂を繰り返すうちに立派な怪獣となってしまったところにあるのでしょう。
ガヴァドンは、土管の落書きに宇宙から降り注いだ宇宙船が異常反応をしてしまった果ての怪獣でしたが、見た目地球怪獣のようであったキングストロンは元をただせばクプクプという正体不明の宇宙怪獣でした。
クプクプ自体はおとなしい怪獣のようでもありましたけど、なんせ宇宙のどこからかやってきてしまった正体不明の怪獣でしたから、MATの行動も正解だったのでしょう。
ただ、破壊した後の処分の甘さがキングストロンを生んでしまったというところです。
おそらく、どういうことで攻撃的になるのかわかりませんが、攻撃的になった時に甲羅に生えた2本の角が前向きになり、力づくでも後ろ向きにさせた時にひたすら大人しいクプクプの性格が出てしまうという謎の性格だったのかもしれません。
キングストロン③
攻撃的になった時は尻尾から熱戦、口から火炎を吐き、背中の甲羅は帰ってきたウルトラマンのスペシウム光線すら受け付けないほどの強力さを出して、それは意外だけど見事な怪獣でした。

宇宙には多くの謎があり、地球の中に住むことで精一杯の人類には理解できないことが多いはずです。
キングストロンも元をただすとクプクプという宇宙怪獣でしたから、理解し難い分野を抱えていた怪獣だったと言えるのかもしれません。
キングストロン