「ラ・ドルド・グ」
グロンギ怪人が興じようとしたゲゲルというゲームは、人を殺めてその数を競うというとんでもないものでしたけど、グロンギ怪人からしてみれば一種のゲームでしたから管理者は必要だったし、その数の管理も必要だったことでしょう。
算盤のようなカウンターボードで数をカウントする様子は常に不気味であり、どこかインディアンのような井出達とその不気味さからは、コンドル型怪人であったラ・ドルド・グは想像できるはずもありませんでした。
その外見の不気味さから意外と力があるのに、あえて隠してゲゲルのひそかな管理者だったような気がアします。
最後の最後に正体を現した時、トンファーという武器からは超古代にも拳法があったのかと思うほど、見事に使い、ゴ族の最強怪人であったゴ・ガトル・バと見事に渡り合っていました。
コンドル種であったことを裏付けるような飛翔能力の前にゴ・ガトル・バもたじたじのようなところもありましたけど、やはりそこまでの力ははなく、グロンギ怪人唯一の人間に倒された存在だったことを思うと、屈強な肉体を持っていたグロンギ怪人の中でも屈強さは若干追い付いていなかったようにも思いました。
それでもコンドル種としては、珍しく見事に不気味さと強烈さが出ていたと思います。