ゴーストロン
「ゴーストロン」

帰ってきたウルトラマンが地球で初めて戦った怪獣で、アーストロンという怪獣がいましたね。
裏設定ではこのアーストロンに弟がいて、それがゴーストロンという怪獣だったわけです。
戦闘的だった兄怪獣アーストロンに対し、まるで正反対で刺激しなければ何の影響もなさそうだったゴーストロンは、地中に潜んでいたはずだったのが、たまたま地上に姿を見せたばかりにMATの攻撃対象となってしまいました。
外見、特に目が兄怪獣アーストロンに似ていましたが、多分設定的に好物としての金が主食であったために退職が金色であったところは、アーストロンよりも初代ウルトラマンに登場したゴルドンに似ていた感じもしましたが、ゴルドンは四つ足怪獣であり好戦的であったのですから、なんだかわからないような気もしまう。

地中に潜んでいたためか、ゴーストロンは酷く近眼であり、そのため聴覚がとにかく鋭敏であったところに特徴があり、その聴覚の鋭さがゴーストロンの行動のすべてであり、またそのために悲劇を招いていました。
音に鋭敏であったためにダイナマイト工場の傍に居座った感じになりましたが、ゴーストロンの尻尾の元には時限式となってしまったX弾という高性能爆弾が埋め込まれてしまったために、排除対象となってしまいましたが、これは全くゴーストロンのせいではありませんでした。
昼寝の最中に寝首をかかれるが如く、怪獣であったためだけに攻撃されてしまい、どこか哀れな感じが漂った怪
獣でした。

ゴーストロンもアーストロンと同様地球怪獣であり、それでも好戦的ではないおとなしい怪獣で、地中に潜むことがほとんどでしたから、まるで怪獣であったためだけに倒されてしまうという悲劇的な怪獣でしたね。

以前、怪獣とは何かということをテーマにした怪獣は、ウルトラシリーズ第1期に出ていましたが、そこに悲哀だけではなくユニークさも織り込んだことで、怪獣であって怪獣ではないような感じもしました。
ゴーストロン①