HEROブログ~憧れた風と光の戦士たち

憧れた昭和の仮面ライダーとウルトラシリーズを中心に大真面目に・・・

タグ:ショッカー

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「ベアーコンガー」
ベアーコンガー④
リアルタイムでベアーコンガーを見た時は、こっちが幼過ぎたのか、何の改造人間か分かりませんでしたね。
雪山の雪を盛大に溶かして大雪崩を誘発し、果てはそれを大洪水まで引き起こすまでのエネルギー爆弾製造のための科学者を監視する任を負い、だけど自らは雪を解かす特殊能力はなく、だけど任が任だけに雪山に潜んでいたのかスノーモービルを駆って、仮面ライダー2号とバトルを繰り広げる様子からすると特に雪山に多く生息する謎の動物かと思っていました。
その名にでているようにベアーコンガーはクマの改造人間だったのですけど、クマと人間のあいの子のような様子はそれはそれで手作り感満載でよかったのですけど、ベアーコンガーの目のあたりを見て笑いがこみ上げましたね。
ゴーグルを目の辺りに埋め込んでいたように見えたその有様は、なんとか雪山に生きる獣を作り上げようとし、如何にも改造人間でありそうなその井出達を作り上げようとして苦心したのでしょうね。
笑っていては失礼かなと思いつつ、どうしてもベアーコンガーの顔を見るとそうした思いとは裏腹にゴーグルが際立った違和感にユニークさを感じてしまいましたね。
ベアーコンガー
エネりぎー爆弾の製造を科学者を拉致して命じ、その監視をするくらいならベアーコンガーに火を吐く能力をまず最初に与えるべきだったと思いましたし、ショカー科学陣ならそれも可能だったでしょう。
熊の能力を生かすことにとらわれ、ベアーコンガーを作ってどう使うのかという作戦面でのリンクに欠けていました。
熊の改造人間だっただけにその怪力には目を見張るものがあったかもしれません。
この頃の仮面ライダー2号には力のライダーという称号はまだなかったかもしれませんが、互角の叩き合いは特に目立ったベアーコンガーの大きな爪がことを優位にし、指しもの仮面ライダーも苦戦した要因になっていたと思います。
スノーモービル戦、これは実に見応えがありましたね。
ベアーコンガー③


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5
「ナメクジラ」
ナメクジラ①
ショッカーの改造人間だから、モチーフは一つの動植物なんだけれど、ナメクジラが登場した話は人工頭脳の争奪戦で最後にはショッカーが奪取し、それをナメクジラに植え付けることで強化しましたが。強化後のナメクジラの鳴き声がどこかクジラの鳴き声のように聞こえましたから不思議な感じはありました。
後にショッカーはゲルショッカーに改偏され、その改造人間も2つ以上の動植物をモチーフとした合成改造人間となりましたから、その時にあの時のナメクジラは合成改造人間の走りだったのではないかと思いましたね。
ナメクジラはナメクジの改造人間ですが、強化される前は溶解液を吹き出し、身体を軟体化できる能力を持っていました。
身体がほとんど必要以上に水分だけのような改造人間でしたけど、ナメクジと言えば潮に弱いという特徴は排除されていたところが面白かったように思います。
でもこれだけでは生体改造の目的を達していなかったことは、人工頭脳の奪取を任務としてことからも再改造による強化が目的の1歩であったことは明らかで、意外なコソ泥の登場でその争奪戦になったことが大幹部死神博士の予想もしなかったことでしょう。
でも、そのコソ泥を巻き込んだ人工頭脳の争奪戦が面白く、ショッカー時代はこうしたユニークさが盛り込まれ単なる特撮ではなく、盛り込み方もよかったと思いましたね。
ナメクジラ③
人工頭脳を埋め込まれたナメクジラは溶解液ではなく、火を吐くようになりこれが当初のガスタンク爆破の目的への第1歩となっていましたけど、その強化はナメクジラの身体の更なる軟体化にもつながっていたように思いました。
思うにそれは格闘戦には役に立たず、仮面ライダー2号との戦いではほとんど劣勢であり、しかし、ライダーキックに耐えてしまったのは身体の軟体化が役に立ったとみています。
しかし、劣勢であったことは変わらず、仮面ライダー2号のライダー二段返しでより強烈にたたき付けられてしまったことは、いくら軟体化とは言え実体はあった訳ですから、身体の1点に攻撃されるよりも攻撃される面積が多ければ防ぎようはなく、ここに格闘技家でもあった仮面ライダー2号のセンスを感じましたね。
ナメクジラ②


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5
「仮面ライダーSpirits~7人の仮面ライダー・終焉・・・その果て」
仮面ライダーSPIRITS~7人の仮面ライダー・終焉・・・その果て⑤
仮面ライダーSPIRITS~7人の仮面ライダー・終焉・・・その果て⑥




























仮面ライダー2号誕生の秘話みたいな話でしたね。

原作では偽仮面ライダーが13人も登場する話がありましたから、そのオマージュでしょう。
カメラマンであり武闘家でもあった一文字に目を付けたのも面白いと思いましたが、それが当時日本にいた死神博士というのは、生体科学者でもあったのですから、首領により強力な改造人間をと求められればそうしようとするのは部下の務めですから当然のような気もします。
しかし、脳改造前の状態で本郷が助け出したのですから、未完成の改造人間が一文字ライダーだったということになります。
どうすれば完全体になるのかと言えば脳と体中の神経を結び付けることですが、脳改造前となると脳以外の肉体が改造され、その改造体と脳が結びついていないわけですからちょっとした動きそのものも難しいとなります。
ですが肉体と神経は結びつこうとしますし、それは改造体とはいえ人間の肉体がベースなのですからその肉体には原状復帰能力がありますから、改造前と言えど脳神経と肉体は結びつこうとするわけです。
ですが人の手によって改造されてしまった肉体ですから、そうとうな刺激が必要となり、一文字の場合はそれが痛みだったということらしいですね。
他の5人のいわばショッカーライダーは死神博士の命により本郷ライダーと一文字ライダーを倒そうし、攻撃してくるところほとんど動けない一文字ライダーはその攻撃を受けるだけで防御もままならず、しかし、それが痛みとなって脳と改造体の肉体の結びつきが進展していました。
これは死神博士にとっても意外なことだったようで、しかし、この痛みを与えることが一文字に怒りを覚えさせ、自らの身体をショッカー殲滅のために使おうと決めていきます。
仮面ライダーSPIRITS~7人の仮面ライダー・終焉・・・その果て④
仮面ライダーSPIRITS~7人の仮面ライダー・終焉・・・その果て①
仮面ライダーSPIRITS~7人の仮面ライダー・終焉・・・その果て③
仮面ライダーSPIRITS~7人の仮面ライダー・終焉・・・その果て②





















































表現はされていませんでしたけど、一文字は柔道・空手の使い手だったということで、改造する際にその特徴を生かすべく、上半身の人工筋肉を構成する繊維の量が豊富だったのでしょう。
そのために上半身、特に両腕が屈強であり、しかも腰が据わって脚力もあったものですから、ショッカーライダーを見て見様見真似で打ったライダーパンチの威力は、作り手であったし苦い博士の想定以上だったでしょうね。
弱点でもあったタイフーンに弾丸を打ち込まれながらも初めて本格的に打ち込んだライダーパンチは、この後に出てくる仮面ライダーの中でも屈指の必殺技だったと思いますね。

この一文字ライダーの覚醒でショッカーはいったん撤退を余儀なくされるわけですが、一文字ライダーのタイフーンにはシャッターがあったのは本郷の手によるものであったことは、科学者でもあった本郷ならではのことであり、面白いと思いましたね。
仮面ライダーSPIRITS~7人の仮面ライダー・終焉・・・その果て⑦


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4
「カビビンガ」
カビビンガ②
面白いと思いましたね、カビを改造人間のモチーフに持ってきたのは。
カビは陰湿で湿気の高いところに生えますから、水分が必要となるわけです。
カビを人に移植して改造人間とすることは、人の体の水分を養分としなければカビは生え続けられず、改造人間とは言え、その体の主たるところは人体ですから常に水分捕球が必要となるわけです。
カビビンガの身体をよく見てみると、人体にカビを移植したというよりカビを生えるさせていたようで、カビが生える皮膚は鉄製の皮膚のようで特に頭部はまるで仮面ライダーの頭部のようでした。
身体は身体として生存させてカビが生えやすいようにしたのか、体内までカビを生えさせて肝心の心臓と頭部だけ鉄製にしたのか分かりませんが、生体改造を得意としていた大幹部・死神博士の配下らしい改造人間でした。
カビビンガは、自分の体の生えていたカビを剥がして投擲します。
これは殺人カビという特殊なカビの繁殖を使命としていたため、自らの身体に生えていたカビも殺人カビだったため、武器となったわけです。
それと同等に剣技の使い手で、ショッカー戦闘員と共に仮面ライダー2号とのやり取りも一つの見どころになっていました。
カビビンガ③
カビは水分を必要としますが、オイルとなれば別でした。
オイルと水は相容れないためで、カビ繁殖には反比例し、オイルがしみ込んでしまえば火を放つと燃え盛り、カビどころかその体まで燃え尽きてしまうわけです。
ただ、水さえあればカビの繁殖力は強く、そこに目をつけていただろう大幹部・死神博士らしい発明だったと思いますね。
ただ、水分を必要としたカビビンガが、オイルに弱点があってそこを気取られて怯み、戦いの中で水分補給もままならず、そこにライダーキックを打ち込まれれば体力を失い気後れしたカビビンガには結構な有効打だったわけです。
カビビンガ


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5
「プラノドン」
プラノドン①
結構な傑作改造人間でした。
ショッカーの改造人間は、動植物の特性を人間に移植したものでしたが、プラノドンはまるでわかりませんでしたけど、そういうことはどうでもいい位、仮面ライダー2号との攻防が土にまみれてこれぞ仮面ライダーで見たかった戦闘シーンだ、という感じがしてお気に入りの一つでした。
それは初代大幹部ゾル大佐の正体であった黄金狼男の時もそうでしたけど、黄金狼男の時は戦う場所からして土まみれになりそうなところ、プラノドンの時はプラノドンの翼が巻き起こす強烈な突風で、それを浴びた者は仮面ライダー2号と言えど立っていることも難しく、大変な砂ぼこりが巻き上がっていましたから余計に土まみれとなって、迫力めいたものが出ていました。

プラノドンは恐竜プテラノドン型の改造人間だったことは、かなり後から知ったのですが、恐竜さえもモチーフとしてしまうのは、現物がそこにいたわけではなく、プテラノドンの化石の一部がショッカーにわたり、化石研究と居留研究の科学者の合作と見ることができるように思いますが、そこに怪音波を発するメカ迄内蔵させ、しかも口から強烈な破壊力を持ったミサイル段迄発射できるところまできて、ようやく生体改造を施された改造人間という感じが強くなりましたが、ここに至るまでのイメージは謎の怪人でした。
等身大の特撮で見たかったリアル感と出来る限りの迫力は、その土まみれ、砂ぼこりから来ており、物語はともかく、プラノドンの出来と立ち回りは見応えがあるものでした。
プラノドン⑦
キレのある特撮やコンクリートジャングルで立ち回る特撮もいいですけれど、仮面ライダーが放映されてブームになっていたのは昭和40年代でしたから、手作り感満載で後は改造人間の出来栄えと立ち回りのうまさで迫力感とリアルさを出そうとしていたのでしょう。
仮面ライダー2号の初代幹部ゾル大佐が倒される前後の頃は、それが顕著になっていたと思うし、それが黄金狼男と仮面ライダー2号との死闘がきっかけになっていたようで、皮肉と言えばそうですし、ただ肉弾戦が実は大きな見応え感を出していたことは、プラノドンを仮面ライダー2号がライダーキックで倒してしまう戦いの変遷で分かろうというものです。
プラノドン⑧


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4
ハエ男②
「ハエ男」

正に極悪非道の男でしたね、ハエ男に改造されてしまった男は。
ライダーは好きだけど、暴走族や暴走行為をする者は昔から嫌いで、そんな意味でこのハエ男の話は覚えていました。
ハエを改造素体にしたところで大した改造人間にはなりそうもないところ、自らの分身のような小型ハエロボットを駆使して、毒だか薬か分かりませんが飲んでしまった人を操ってしまう成分の高い薬は、大幹部死神博士の得意とする分野の発明品だったかもしれません。
それを使って、暴走行為をして子供をひき逃げし、捕まえに来た一文字に懲らしめられた男が正に逆恨み満の心をもってハエ男にされてしまったことから、その薬は一文字を殺めるための道具のようでした。
その薬で一文字抹殺を果たすことがこのハエ男に狙いであり、大幹部死神博士の狙いでしたが、口から吐く白い液体は発火性があったところ、それに加えてハエ男のもう一つの改造素体であるハエがネパール産ということからか元々あった改造素体とされた男の心を余計に捻じ曲げて、より強力になっていたのかもしれません。
ハエ男①
そんなハエ男を前に一文字こと仮面ライダー2号の闘争心燃え上っていたかもしれません。
この頃の仮面ライダーはライダーキックを最後に決めることがほとんどでしたけど、それはこの時以降も続きます。
最後にライダーキックと分かっていても、見てる方はそれを見たくて期待してワクワクしていたものです。
ですが、このハエ男の時は、ライダー回転キックで決めるというこれまでにないライダーキックでした。
ウソと極悪非道の塊のようなハエ男の前に、仮面ライダーはより強力にライダーキックの破壊力をあげてハエ男を粉砕しようとしたのかもしれません。
これは思わぬ展開と見ごたえある決め方だったと思いますね。
ハエ男⑧





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5
ゴースター⑦
「ゴースター」

正式ではなかったけど、ショッカー日本支部2代目幹部となった死神博士の作戦立案と生体改造手術の効果は、仮面ライダー旧1号を捕獲し、その脳波をコントロールされてしまうことで仮面ライダー旧1号と仮面ライダー旧2号が相まみえるシーンに出ていました。
ここが大きな見どころでしたけど、この話に出てきたショッカー改造人間はゴースターでした。
それまでのショッカー改造人間の改造素体は人間に動植物の特徴を盛り込んだもので、それは一つの動植物を取ったって見方が変わったもの、こういう演出があるのかと大いに勉強になったものでした。
それまで知らなかった動植物もでてきたりして。
それがスノーマンの登場で架空の怪物までモチーフとするのかと思いましたけど、それでも怪物でしたからね。
どこかで納得するものはあったりしました。
それがゴースターとなると、改造素体が溶岩・マグマ。
無機質、無機物と言えばそうなるでしょうけど、なんせ溶岩ですから人の手が付けられるものではないという思いが先に立ちました。
火山弾を武器にした改造人間がゴースターでしたから、活火山付近の岩石で身を固まる中でわずかな量のマグマを内蔵させていたというところでしょうけど、あくまで改造人間ですから改造素体のほとんどが人間であるはずで、触接マグマに触れないよう岩石をその体内に盛り込むには相当な技術と繊細さがなかったらいけないはずです。
それでも岩石とはいえマグマの体内流失を防ぐものだとしたら、マグマの影響は岩石に相当与えているはずで岩石の温度も高くなっていたはずですから、素体の人間の忍耐力にかけて生体改造が施された改造人間がゴースターだったと思われます。
その身を守る岩石は自然石だったはずですから、その生体改造手術に成功したゴースターの体は相当上頑強なはずで、摂氏5000度の高温に耐えてしまうというほどでしたから、ライダーキックを跳ね返してしまったということも当然だったかもしれません。
ゴースター⑤
仮面ライダー単体では破壊力に限界があるから防御されても仕方のないところはありますが、これが仮面ライダー1号・仮面ライダー2号のダブルライダーとなるとそのエネルギーは無限に近く、それはお互いの波長が同じであり大きく通じるところがあったからだということが、このゴースター登場の話には込められていたように思います。
ゴースター登場は死神博士のもたらしたものでしたけど、これだけ頑強な改造人間を倒すには意志が通じ合うことが何よりも大事だということをダブルライダーに悟られてしまったことも、結局死神博士がもたらしてしまったことのように思います。

そういうことは抜きにしてもショッカー初期においては大幹部をも凌ぐ強豪改造人間が、実はゴースターだったということはあまり言われていませんが、それにはとんでもないもの、人が手を付けられないものまで手を伸ばし使わないといけないということの裏返しだったのかもしれません。
ゴースター①






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5
スノーマン①
「スノーマン」

ショッカー初代大幹部ゾル大佐がその様態であった黄金狼男の正体を現しても仮面ライダー2号との死闘には勝てませんでした。
さらなる展開はどうなるかと思ったところで、この頃にはすっかり仮面ライダーには1号と2号がいて、今は仮面ライダー2号が日本を守り、仮面ライダー1号はどうなっているのかと話題にもなっていました。
個人的にはすっきりしてダークヒーローのイメージが抜けた仮面ライダー2号が好みでしたけど、当初の仮面ライダーであった仮面ライダー1号と仮面ライダー2号が揃う場面を見てみたいという希望も出てきていました。
そんな折、いきなりヨーロッパを戦場としていた仮面ライダー1号が登場してきたことには驚きましたね。
ただ、俗に言われる桜島1号で、スタイルとデザインが変わってはいましたが。
この桜島1号も、仮面ライダー1号がカッコよくなったと話題にもなりました。
その仮面ライダー1号のライダーキックを跳ね飛ばしてしまったのがスノーマンでした。
ショッカーは世界征服が目的であり、そのため世界各地に支部がりましたが仮面ライダーが1号から2号へと存在する日本支部の作戦進行が遅れていたため、ショッカーヨーロッパ支部在任中の大幹部死神博士が日本制服の任を担うことになり、その手始めとしてスノーマンがその補佐を務めることが任務であったために、スノーマンも来日することとなりましたね。
日本には仮面ライダー2号がおり、仮面ライダー1号からの連絡はあったものの、作戦遂行上どうしてもスノーマンは仮面ライダー2号と対峙することは避けられないものとなりました。
スノーマンは訳せば雪男であり、伝説上の化け物です。
伝説上の化け物にショッカーが目を付けたわけですから、雪男は実在するのかということも考えられましたが、やはり伝説上の存在だったらしく、スノーマンの姿から連想できるのは雪だけであり、そこに得体のしれない怪人・怪物を組み合わせてみたといったところのように見えました。
仮面ライダー1号のライダーキックを跳ね返すだけの体力があったわけですから、その活動エネルギーは相当なものだったと言えなくもないですが、仮にも雪男の怪人ということでしたから冷凍弾とか冷凍ガスといった極寒の武器を使うのではなく、活動エネルギーはマグマにあったためにマグマ弾を発してみたりとイメージとは正反対の設定であったところに面白みがあったようなに思います。
スノーマン⑥
マグマを活動源としていたためかスノーマンが降り立ったところは桜島でした。
桜島は活火山活動が今でも活発なところですけど、いわば高熱地ですからスノーマンとしてはわが得意の地だったのかもしれません。
地熱活動が盛んなところでの戦いは、スノーマンにとっていくら活動してもエネルギーの補充が効き、そのためもあってか仮面ライダー2号も苦戦を強いられました。
体力があり怪力のスノーマンでしたから、仮面ライダー2号との力比べも見てみたかった気もしましたが、こここも仮面ライダー2号の窮地を救うように仮面ライダー1号がサイクロン乗って登場し、ショッカー改造人間対仮面ライダー1号・仮面ライダー2号のダブルライダーが相まみえる期待の、そして初男シーンであったことが特筆されるべきでしょうね。
戦いぶりは初めて共闘したにもかかわらず、息の合った戦いぶりであったことは、ダブルライダーがここまでくる変遷には並大抵のものではなかったということの裏返しであり、協力改造人間であったスノーマンも息の合ったダブルライダーの前には倒されるしかなかったのかもしれません。
スノーマン⑧





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ゾル大佐④
「ゾル大佐」

バカラシン・イイノデビッチ・ゾル」がゾル大佐の正式名称で、ドイツ出身の元・ドイツ国防軍大佐だったらしく、第二次世界大戦中は、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所の管理人を務めていた経歴を持っていたらしいですね。
仮面ライダー放映初期の頃はまだ戦後の匂いが残り、そうした中で秘密結社の第1人者とする大幹部を登場させるに手を付けなけば行けなかったのは、規律に厳しい、組織がきちんと機能するどこか几帳面というかそういう面を軍事上がりとして演出することでした。
ショッカーに大幹部を登場させると言うことは、それだけ通常の改造人間よりも存在感を何らかの形でアピールし、恐れられることが必要でした。
ゾル大佐は実は変装の名人で、一枚の写真で滝和也になりすましたことは驚きでしたね。
こうした隠れた能力を持ち、手に持ったステッキで一喝するというところが多く演出されていたと思もうのですが、そこには威圧感はともかく、外から見た時の存在感が薄いとされて登場と同時に降板予定まであったことは残念でした。
秘密結社の大幹部としての登場でしたから、世界征服を狙うために残忍な作戦行動をする者と思いきや、意外と現場に出ず、アジト内で指示をだすことに衷心していたようにも見えました。
多分、こうした仮面ライダー初期における大幹部の登場は、スタッフ的にも大幹部をどう設定し演出させていけばいいのか迷うことが多かったことがあると思います。
ゾル大佐
海外の生き永らえていた動植物を改造人間のモチーフにしたり、発電所を狙ったり、ビールスをウィルスとして実験してみたりと大行動に出ることも多く、その経緯からして毒素を使う作戦が得意だったみたいですね。
ゾル大佐が、大幹部になる前の準備段階やショッカーに入団する前に、後の死神博士や地獄大使、ブラック将軍、ドクトルGという歴代の秘密結社の大幹部と親交あったという設定は、首領自体の目の付け所が意外と同じであり、大幹部が登場する度にレベルアップしてたような気がします。
そんな中、初の大幹部として登場したゾル大佐は、大幹部としての礎を築いていたとみることが出来るかもしれません。
ゾル大佐⑦






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5
狼男②
「狼男(実験用)」

ショッカー初の大幹部ゾル大佐の正体は黄金狼男で、その黄金狼男の体内で生成されるウルフビールスが人間に注入されたときにショッカーが求めていたビールスの効果がどこまで出てくるのかによって諸カーの作戦が変わっていたはずです。
そのための実験体が狼男(実験用)であって、黄金狼男とは別物でした。
ウルフビールスを注入された人間は、獣状態に近くなり精神的も凶暴化してしまいますが、ゾル大佐の正体であった黄金狼男が、実は通常考えられていた狼ではなく、蒙古草原での生き残りであった希少価値委の高い狼が元であったために、その体内で生成されるウルフビールスはショッカーが思った以上に強力なものではないでしょうか。
その狼男(実験用)に嚙まれた人間は、すぐに発狂するが如く狼男(実験用)に変異してしまい、まるで吸血鬼のようでもありましたね。
指先から弾丸をも発射してしまうこの狼男(実験用)は、凶暴さが凄すぎて人間にとっては恐怖の存在にしかなり得ず、これが蔓延してしまえば社会には理性も何も抑えが効かなくなり大混乱状態となってしまうことがショッカーの狙いだったのでしょう。
狼男(実験用)は夜にしか登場しなかったと思いますが、これで夜の街で月灯りを受けてより凶暴化などされてしまっては、伝説上の狼男のようになってしまうところでしたけど、大幹部ゾル大佐の吹く犬笛の様な音色で、極端な話おとなしくなってしまうのはそこまではなり得ないあくまで作戦上の実験状態だったと言うことなんでしょうね。
狼男④
力も強く、凶暴さと相待った状態だったとはいえ、仮面ライダー2号との戦いでは予想以上の展開を見せ、ライダーキックでようやく撃退、いや退却させたところをみると、この状態でもそれまでの改造人間以上の能力を備えていたと見るべきでしょうね。

それにしても、この狼男というネーミングには子供だった自分もピクリとしました。
映画で何度も上映された狼男と同じでしたから、やは想像はそこに行ってしまうからでしたけど、まさにTV版特撮番組用の改造人間といったところで、これもお気に入りの改造人間でした。
いや改造人間ではなくウルフビールスを注入された実験体でしたね。
狼男③





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