セタップ
セタップ①
セタップ②
セタップ③
セタップ④
「セタップ」

仮面ライダーは目かを肉体に内蔵させて融合した改造人間でした。
人間体から仮面ライダーへと姿を変えていくには、自らの意思で体内メカを起動させる必要があったわけです。
仮面ライダー旧1号はベルトのタイフーンに風を受けなければいけないという受動的変身でしたけど、仮面ライダー旧2号から、今にして思えばやっと能動的変身が可能となったわけです。
いわゆる変身スイッチを入れるため、流れるような一定のポーズをとったわけですが、これがスゴク受けたわけで、仮面ライダーと言えば変身という構図はこの時出来上がりました。
大きなブームもあったことから仮面ライダーの代名詞のようになりましたけど、メカ内蔵の改造人間が本来の姿を現すわけですから、当然と言えば当然のことで、これがなければ面白くなかったかもしれないと思うと、とても貴重なことでした。
仮面ライダー旧2号から再登場を果たした仮面ライダー新1号へ変身ポーズは受け継がれ、その仮面ライダー2号と仮面ライダー1号の変身ポーズを併せ持った仮面ライダーV3の登場は、やっぱり仮面ライダーと言えば変身だよなと思わせたものです。
その後に登場した仮面ライダーXはその変身ポーズが非常に斬新的なものでした。
仮面ライダー1号のような変身ポーズの構えから、メカが前面に出てきて、それを利用した変身プロセスでしたけど、これがセタップ(Set Up)でしたね。
仮面ライダーXがメカニックライダーの走りと言われる所以はここにあったはずです。
セタップ⑤
セタップ⑥
セタップ⑦
1.一定のポーズ及び「セタップ(Set up)」のかけ声と共に、首から下に専用スーツとベルトが出現する。
2.続いてベルトの左腰に取り付けられたレッドアイザーを右手に、右腰に取り付けられたパーフェクターを左手に両腕を交差してした掲げ、レッドアイザーを頭部正面に構える。
3.レッドアイザーが変化してXマスクが出現し、顔に半分ずつ自動装着される。
4.パーフェクターを口に装着することによって体内メカが起動し変身完了。
変身直後にライドルホイップで「X」の字を描きながら「Xライダー」と名乗る。

以上が変身完了までの流れですけど、1の一定のポーズで首から下の変身はあっという間に完了し、問題は頭部変換でした。
この胴体部分の腰のあたりには、仮面ライダーXのエネルギー源である風力・水力を取り込むための風車があるベルトが取り付けられていますが、仮面ライダーXはいわゆるハイブリットライダーの走りでもあったので、この一定のポーズは大事だったわけです。
レッドアイザーが頭部に装着された段階で仮面ライダーXは太陽光エネルギーをマスク部分から取り入れ可能となるわけですが、ベルトから取り入れられる風力・水力エネルギーとマスク部分から取り入れられる太陽光エネルギーが融合されなければ、仮面ライダーXは斬新なメカニックライダー、ハイブリットライダーになり得ません。
この複数のエネルギーを融合させるためにパーフェクターが最後に口の部分にドッキングされるわけです。

このドッキングによってハイブリットエネルギーが生み出され、仮面ライダーXの体内を駆け巡るわけです。

昭和の仮面ライダーの中では道具を使った変身をしたのは仮面ライダーXとライダーマンだけでした。
純粋な仮面ライダーではなかったライダーマンは、肉体の一部改造と強化スーツでライダーマンになっていくことを思うと例外のような気がします。
その他の仮面ライダーは変身ポーズのみで変わっていったわけですから、仮面ライダーXの前半におけるこのセタップ(Set Up)は非常に斬新で印象的でした。
セタップ⑧
セタップ⑨
セタップ⑪
セタップ⑫
セタップ⑬