トカゲ怪人
「トカゲ怪人」

破壊工作員やテロリストを使っての作戦行動なら、胴体力に優れた怪力に特徴のある怪人がメインだったり、指揮を執るのもわかりそうなところがあるんですが、破壊工作員やテロリストに衆向けた人材の育成には、それなりの能力を持った怪人でないと、作戦にそぐうような怪人とは言えません。
ゴルゴムの破壊工作員のやテロリスト材を育成は、人間の自滅を謀ったゴルゴムの陰謀でしたけれど、ここで登場していたトカゲ怪人の意味がよく分かりませんでした。
ゴルゴムの陰謀作戦の先頭に立っていたのか、或いはサポート役に回ったのかトカゲ怪人の行動がよく分かりませんでしたけれど、トカゲはショッカー時代にもとかげ男やトカゲロン、毒トカゲ男など、歴代の秘密結社においてもよく用いられる素体でしたね。

トカゲというとコモドオオトカゲなどの希少な種類であるオオトカゲに目が行って、獰猛であることはもちろんですがその身体からくる怪力と大型の身体に目が行きがちです。
トカゲは爬虫類ですが、そこまで大型であるものは希少であり、毒性を放つものも少ないはずです。
俊敏性とまではいきませんが、カメレオンのように保護色化してしまい、何処に潜んでいるのかわからなくなる側面もあり、このトカゲ怪人の登場した時のゴルゴムの陰謀からすると、トカゲの別の特性に目をつけていた方がよかったかもしれません。
ショッカーのとかげ男も毒トカゲ男、ゲルショッカーのサソリトカゲスも作戦の指揮を執り、自らの特性を生かした作戦遂行を目指していました。
トカゲロンも一見怪獣の様でしたけど、異常な脚力を前面に出しての作戦遂行の先頭に立っていましたね。
決して怪力ではありましたけど、それをメインにした行動ではなく、だけど、作戦遂行の先頭に立っていました。
トカゲ怪人は、見かけがオオトカゲかイグアナのようでしたけど、怪力自体は胴体力によって培われ、それは仮面ライダーBlackも上回っていました。
顎が異常発達していたため、噛む力が尋常ではなく、トカゲロン以上に尻尾が強力で、ここを切断されても生え変わるというトカゲそのものの能力もありました。

バトルホッパーという仮面ライダーBlackの相棒が出てこなければ、もっともつれた戦いになったかもしれませんが、戦いはその時の作戦が打ち破られそうになった時に行われるもので、この時のゴルゴムの作戦にメインで絡んでいたイメージがありませんでした。

こういう古代からの素体に生命力を感じるようなトカゲ怪人は、惜しい気もしました。
もっと演出法が他にあったのではないかという気がします。
トカゲ怪人①