ナース④
「宇宙竜ナース」

今にして思えば、地球上の国・地域等々で信仰の象徴とされて神話に出てくる竜・龍が宇宙人の作ったロボットとして出てくるとは意外なことだったと思います。
科学力が大変発達していたものの、肉体の衰えを打開する策として生命カメラという肉体から魂のみを抜き出してしまうとんでもないメカを携えていたワイルド星人は、侵略の意図はないとされていたものの、発達した科学力は自分の住む惑星以外の知的生命体が住む惑星の信仰や神話まで知っていたとしか思えません。
ナースは、身体を巻き付けて円盤状になった時はワイルド星人が搭乗するそれこそ円盤でしたけど、ワイルド星人が搭乗していなくても飛行する際は円盤状であることが多く、当時としては地球人類が思いもしなかった人工知能があったかもしれません。
ナースが円盤状で空中移動してる際に、身体の下部中央から光弾を発射し、狙っていた敵めがけて打っていたことなどはその証かもしれませんね。

後にウルトラマンレオでは円盤生物という宇宙怪獣が出てきましたけど、ナースはその先駆けだったかもしれません。
しかし、単純にそうした怪獣ということほど単純なものではなかったかもしれません。

ナースは身体を巻いた状態の時に円盤と化しますが、円盤状でなくても身体の動き自体は空中で浮遊して、人には予測できないような動きと微妙な揺れがありましたから、敵からは攻め込まれにくい優れたロボットだったと思います。
ナース①
ワイルド星人は侵略者ではないとは思いますが、敵に攻め込まれた時の備えとしてこのナースのようなロボットを製造しておいたのかもしれません。
優れたロボット言っていいと思いますけど、ロボっとして出来がいいのはそのパワーにも表れていました。
ウルトラセブンに巻き付き、締め上げていたその様はウルトラセブンの意識を朦朧とさせ、あと一歩の状態にまで追い込んでいたのですから大したものです。

動きが難解なナースに対し、光線技で勝負をつけようとしても充てきれず、倒しきれなかったでしょうからナースがパワーで来るならウルトラセブンもウルトラパワーで跳ね返したというあの展開が最高だったんでしょうね。
ナース⑥