ファイアーコング⑤
「ファイヤーコング」

仮面ライダースーパー1には、2つの基軸がありました。
一つは宇宙開発に向けて想いと技術の交錯、もう一つは拳法。
宇宙に向けての行動は仮面ライダースーパー1そのものが宇宙開発用改造人間であったこととドグマの首領テラーマクロが実は宇宙の果ての暗黒星雲からやってきた宇宙人であったこと以外に、基軸として表立って使われることはありませんでした。
もう一つの拳法については、仮面ライダースーパー1が人間体というか変身前の状態から赤心少林拳の使い手であり、ドグマ改造人間もテラーマクロに向けた服従カプセルを脳に埋め込まれ、そしてドグマ拳法の使い手あったことで様々な面白味が演出されていました。
仮面ライダーシリーズもここまで来ると敵組織の改造人間のネタに関してはつきかけており、改造人間の要素を動植物やメカニカルからもtってくるのではなく、それ以外の要素からネタを持ってこないと特徴が出ないという事態になっていたように思われます。
仮面ライダー自体は、もともとスポーツ万能の天才科学者から始まったものの、その当時の格闘技と言えば柔道や空手がほとんどであり、それを基本とした拳法の使い手が主人公であったことはありましたけど、ライダーシリーズ第2期の頃に少林寺拳法が巷では話題になったものの、本格的に取り入れられることはありませんでした。
赤心少林拳と言っても実は空手の組手の応用だったらしいですが、それでも拳法と言われればそれらしく見えてようやく仮面ライダーにも拳法が取り入れられるのかと思いました。
赤心少林拳についてもドグマ拳法についても、もっと徹底して導入し演じ切っておれば、改造人間のネタ切れなどは然したる問題にはなっていなかったかもしれません。

宇宙開発の技術を人間もろとも取り入れようとして、抵抗され、果ては破壊の限りを尽くすという意味では、ゴリラらしきものをモチーフとし、その怪力は破壊活動には似合っていたと感じられるファイヤーコングは、実は拳法の使い手であったことは、思い切り注目に値したと思ってました。

火炎放射器との融合改造人間であったファイヤーコングは、宇宙開発という壮大なスケールの中で破壊活動を行うという意味でも、思い切り番組そのものを表現していたように思われました。
ただ、その思いはファイヤーコング登場の話だけだったと言ってもいいですけどね。
ファイアーコング④
面白かったのは、後で気づいたのですが、ファイヤーコングの人間体を演じた俳優さんが本当に拳法の使い手であったことですね。
ファイヤーコングとなってからは武器であった火炎放射器が前面に出て実は拳法の使い手であったことは要素的に薄くなってしまいましたが、ファイヤーコングの人間体は猿渡拳の使い手であり、スゴク存在感があって怖さも感じたものです。
本当に拳法家であったわけですから、そういう配役となれば十分すぎるほど味が出たということになるでしょう。
こういうことが番組中では仮面ライダースーパー1に変身する極意収得につながっていったわけですから、面白いものです。
ファイアーコング②

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