ファントン星人④
「ファントン星人」

パン・スペース・インタープリター、、、この言葉の登場には驚きましたね。
全宇宙御翻訳機、そんなものが登場するのは意思疎通を果たす言葉を持つ宇宙人が出た時です。
何故か良く言葉を尽くして自らを自慢する宇宙人は出てきましたけど、そう言う宇宙人は何故か地球上の言葉を話していましたね。
進んだ科学力を持っていたからこそ、言葉を持ち得たんでしょうけど、でも地球を知り近寄ろうとしなければ地球上の言葉を理解する必要はありません。
侵略行為は威圧的に出ることが多いですから、油断させて罠でも貼らなければ会話は必要なく、でも罠だと分かっていてもその宇宙人が人間と同じラインに立って、会話するみたいなことには気が取られます。
初代ウルトラマンの第2話に初代バルタン星人が登場し、そこでの接触が機となってこのパン・スペース・インタープリターが開発されてくるのですが、もはやこの頃でも宇宙人はテレパシーで意を伝えてきてましたから、こうして表立った翻訳という行為に出てくるのは、いい意味で愉快でした。
ウルトラマンメビウスとはそうしたウルトラ初期から40年もの長い時を経て登場したHEROですが、何度もリメイクされていたウルトラ第1期ではなく、第2期の怪獣たちがリメイクされていたはずでしたから、こんなところにウルトラシリーズの食虫の初期で、忘れていたはずのメカが出てきたことは少なからず驚きでした。
食糧難で、食材を追い求めて宇宙を旅していたファントン星人は、宇宙を旅できていただけではなくそれが長い時間であり、その間に非常食とは言え「シーピン929」を開発していたことが高い科学力を身に着けていた証拠でした。
そうした自意識があったかどうかは分かりませんが、食料に関しては生きることの基本のように宗教めいてこだわっていたこと自体、根っこは人間と同じだったかもしれません。
更に面白かったのは、この非常食「シーピン929」がファントン星の圧縮技術でボール大にまで抑え込まれていたものの、摂氏10度以上の環境で8時間以上放置されると圧縮が解除されてしまい、ほとんど無限大にまで大きくなってしまうという設定は、ウルトラQに登場した怪獣バルンガを思い起こされます。

ファントン星人は、そうした環境で様々なものを見てきたことから、後にウルトラマンメビウスの最終回辺りで再登場してきますが、それは長旅での知り得たものと観察眼が優れていて友好的な宇宙人であったためなんでしょうね。

ウルトラマンメビウスの伏線を貼りながら、ウルトラシリーズの初期の要素を散りばめていたなんて、それこそ長い間ウルトラシリーズをこまめに見てきていないと、このファントン星人登場の面白さは分らなかったかもひれません。
ファントン星人①

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