フォーガス
「フォーガス」

菌糸系といえばキノコ。
カロリーがまるでないキノコに代表される菌糸系のものに、知性、しかもはるかに高度な知性を持たせて怪獣化したのがフォーガスでした。
しかも、その知性はネットをハッキングして地球征服を狙ったりするほどの脅威で、その実体化は等身大の怪人体のものと巨大な怪獣体のものがあり、コアの部分を破壊しなければ何体でも出てきてしまう厄介なものでしたね。

植物に知性を持たせるということでは初代ウルトラマンの時にケロニアが登場し、吸血植物であったケロニアは悲境に潜んで長い時を経て人知れず知性が身についてしまった上に怪獣化してしまったものでしたけど、フォーガス誕生にはどこかでケロニアが影響していたのかもしれません。
ケロニアにも恐ろしい等身大がありましたからね。
フォーガスは、人類の知性と戦略をネットハッキングすることで利用し、人類が自滅するよう仕向けていましたけど、ウルトラマンダイナの時代はネオフロンティア時代ということでしたから、知性を持った植物怪獣を演じようとするとフォーガスのようになってしまうこともアリなんでしょうね。
菌糸系と言ってしまえば全体的に軽さが出てしまい、存在感が失われますから、もっとこの辺りに一工夫する余地はあったと思います。
その存在感を表現するをために、何故菌糸系植物が知性を有するに至ったのか、表してみるということも必要だったのでしょう。

高度な知性を持つに至った菌糸系植物は、何でもありのような行動をとるのは能力の多様化が出過ぎて焦点が定まらなかったということもありましたけど、ウルトラマンダイナ初期においては面白い感じがする怪獣でもありました。
フォーガス②
フォーガス①