ベキラ①
「ベキラ」

ウルトラマンレオ初登場の地球産怪獣だったベキラは、外見からその中身が図れない怪獣でした。
突然現れて、何故か暴れまわる。
環境に驚いたとか、何か自分の思う通りにならないとか、そんな理由ではないようだけど、破壊行為を大きく伴いながら暴れまわるものだから、手のつけようがないと言った感じでした。
大怪獣にありがちな火花のような火を吐き、とにかく自分の背後には回らせない暴れっぷりは、ウルトラマンレオのエネルギー光球ですら受け付けないものでした。

境地を悟った坊さんの教えを悟ったようなウルトラマンレオの三段跳びを応用した反転キックを背中に浴びて、ベキラは倒されましたけど、それだけ身体の前には自信があったものの、背後の背中には異常なまでに神経質な怪獣でした。
MACの攻撃どころか、その隊員が背後に回ろうとするところも見逃さないほどでしたからね。
ベキラは地球で生まれた怪獣ということでしたから本来MACにも対応の仕様もあったのでしょうけど、背後の廻らせないのは本能というものなんでしょう。
生来についてはほとんど分かっていませんから、ベキラの動きは本能というべきであり、純粋なものだったということになるんでしょうね。

ベキラは映像技術が落ちた様なウルトラマンレオの時代ではなく、もっと早く出てくるべき怪獣であったと思いますが、その名がベキラであり、ウルトラQに登場した冷凍怪獣ペギラとネーミングが混同しそうなところから、このタイミングで登場させたかもしれず、もっとネーミングを考えて欲しかったと思いますね。
ベキラ②