リットル
「弟怪獣 リットル」

兄怪獣ガロンよりも、より好戦的な怪獣がリットルだったという設定でした。
確かに兄怪獣ガロン1体ならば、ウルトラマンレオはどうにかできたかもしれません。
一発で倒せるほどの怪獣ではないと思いましたが。
が、コンビネーションというのは恐ろしいです。
レッドギラス・ブラックギラスの兄弟怪獣もギラススピンというウルトラセブンですら手の付けられなかったコンビネーション技を持っていました。
ガロンとリットルは合体技はありませんでしたけど、リットルがより好戦的であったこともあって、ガロンとリットルの兄弟怪獣のコンビネーションは、ガロン・リットルの戦闘力を個のレベルよりも大幅に引き上げていました。
リットルの強力さが2体の怪獣の戦闘力を引き上げていたことの基本ですが、この2体の怪獣が強大だったことが大きいですね。
息の合い方が、従来の宇宙人とその配下の怪獣というコンビよりも大きかったということになるとも思いますね。
これがリットルが先に登場してウルトラマンレオをより苦戦させていたとしたら、ひょっとするとガロンの登場はなかったか、或いは大幅に遅れ、息の合ったコンビプレイは発揮できていなかったかもしれません。
ウルトラマンレオはガロン一体の相手としては互角以上だったと思いますが、それでもガロンは好戦的な巨大怪獣であり、戦うことで犠牲が出てしまい、そこにウルトラマンレオの目が行ってしまったことで、ガロンを倒し切れませんでした。
そこにリットルの登場でしたから、より苦戦してしまったというわけです。

ウルトラマンという正義の戦士は、より大きく、そして先を見据えた戦いをして勝たないと、招かざる犠牲を敷くことがあります。
ウルトラマンレオに絶対の決め技があればまた話は違ってきます。
それはウルトラセブンでいうところのアイ・スラッガーやワイドショットのような技です。
ガロンを取り逃がし、リットルが追って登場し、コンビネーションを見せたことでウルトラマンレオはさらに追い込まれたということですね。
予期しないアストラの登場は、ウルトラマンレオにとって切り札と同様の状態となりましたから、最終的にはガロンとリットル以上のコンビプレイを見せ、ウルトラダブルフラッシャーというコンビ光線技で倒しましたけど、ウルトラマンレオは戦士としてもっと非常にならなければならなかったという事だろうと思います。
リットル①