HEROブログ~憧れた風と光の戦士たち

憧れた昭和の仮面ライダーとウルトラシリーズを中心に大真面目に・・・

タグ:ロボット

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ファイバス(サタンファイバス)③
「メカ生命体 ファイバス(サタンファイバス)」

電脳の世界は仮想の世界、その世界にあるものすべてあくまで仮想の存在なので、仮に暴走しようと自我を持つことなどありません。
ありえないことをあり得ることとして描くことも、特撮の世界じゃあることかもしれません。
21世紀を迎える寸前からゲームが流行りましたけど、仮想の世界にあれこれと条件を付け、独特の世界を作り上げたのは人間です。
だから、その独特の世界の動きは作り手の意思が働き、予想外の事も起こるのかもしれません。
これが電脳の世界ですが、あくまで自我意識はあり得ないのです。
作り手の予想外の現象が起こるのは、電子・分子の世界は人が分かっているようで実は分かっていないことも多いからなのかもしれません。
この電子分子が逆流し、他のメカに流れ込むことがるとしたらとんでもない事態が起こるかもしれません。
人はそれを防ぐために防止柵を取っていますが、それを突破されるのも意味不明の現象は電子・分子の暴走ではなく、また自我を持ったためでもなく、次へ移ろうという電子・分子の特性みたいなことかもしれません。
ウルトラマンティガにファイバスという仮想の世界の設定人物が自我に目覚め、怒りをあらわにして自分以外の存在を下等と称して、制服を試みようとした特撮の世界でいうところのメカ生命体が出てきました。
ありない事をあり得ることとして表したこのファイバスは、分子自我存在としていた方がいいのかもしれません。
だって、命など持っていなかったわけですから。
その電脳の世界にウルトラマンティガが飛び込んでいったというのも、意外と面白かったのかもしれません。
ウルトラマンティガは分子レベルの光の生命体だったということからそれが出来たのかもしれませんが、ウルトラマンティガは石造から光の遺伝子が復活して登場した戦士でしたから、命あるものでそれが遺伝子状態まで戻るなんて言うこともあり得ないことでした。
有り得ないこともあり得ることとして描いたのがファイバス登場の話なのでしょうけど、正にそれは特撮という仮想の世界のことでした。
これを鵜呑みにして実際に起こり得ることなどと思うと、それは中毒者になってしまったということで自分勝手にそこしか見ていない、支配されてしまっているということであることを忘れてはいけませんね。
ファイバス(サタンファイバス)


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3
「インベラー」
インベラー②
インベーダーはミラーマンにおいては、侵略宇宙人のことを指していましたが、イメージとして影を強調して姿をなかなか見せない存在でもありました。
いわゆる暗躍ということですね。
暗躍というとインベーダーは個で動いていたイメージもありましたが、少なくとも組織だって動いているイメージはないもののその必要性は感じていたでしょうね・
そのためには、アジト、いや秘密基地が必要であり、動力や物資などが必要なところ自分たちで調達するというより運び込む、或いは奪取してしまう必要があったでしょうね。
その役目を負ったのがインベラーだったのかもしれません。
外見的には規格外の大きさを有する鳥のようでしたけど、その巨体はインベーダーが乗り込むことも必要だったかもしれません。
見た目が取りというのは宇宙からやってくる宇宙線を、遠目に鳥としてカムフラージュすることを考えていたのかもしてません。
このインベラーは変電所を襲い、電気電力を奪っていたということはインベラーもインベーダーもその動力をそこに求めていたという、動力としては極めて人間に近い存在だったということの現れだったのかもしれませんが、少なくとも侵略宇宙人としては片手落ちな感じは否めません。
インベラーは怪奇な巨大鳥のようで実は宇宙線の如きロボットだったことは、そうした動力一つとっても科学力は進んでいたのでしょうけど、大した前ではなかったことの現れだったのかもしれません。
しかし、見逃してはいけなかったのはあの推進力でした。
翼が動かない鳥はおらず、やっぱりロボットだったかと思いましたけど、ロケットエンジンのような推進力はミラーマンでさえ止めきれませんでしたからね。
インベラー③


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5
「機械獣 ギガバーサーク」
ギガバーサーク⑤
地球という惑星の中で最も文明が進んでいるのは唯一の知性を持つ人間ですが、地球という惑星とその大気の中で息づく生命のすべてを把握しているわけではありません。
だからそこに特撮の世界が突っ込めるものがあるわけですが、遥か上空の大気から地上、そして地底、深海、ジャングルという人類未開の土地には、ひょっとすると人類が推し量れない生命が息づいているのかもしれません。
命が宿るには水と光、そこから発生する酸素が循環して発生し続けることが大前提ですが、酸素一つとっても超濃厚な酸素はその生きる命とは反対の位置にいますし、太陽から降り注ぐ光には人体に有害なものもあり、一言で太陽光といっても放射性元素を多く含むものですから、それを防ぐオゾン層というものはなくてはならないものです。
水も動植物の飲食に耐えうるものでなければなりませんから、単に光と水、そして酸素があればいいというものではありません。
これらが循環して生き物が生存できる環境条件が整っていくということで、それには想像を超えた長い時間が必要だということになるでしょう。

しかし、人間の急ぎ過ぎた文明の進化はそのオゾン層にすら影響を洗えてしまい、これは地球温暖化につながっているとも考えられるのです。
このオゾン層を破壊してしまうことはあり得ないと思いたいのですが、そうした場合、有害光線が地球に降り注いでしまい、地上どころか地底深くまで影響が出、深海生物にも悪影響は出るでしょう。
ウルトラマンマックスの最終編に登場したデロスは、地球の地殻とマントルとの境界であるモホロビチッチ不連続面付近に生息していたとされた地底人でしたけど、オゾン層破壊の影響がそこまで出ていたことで、デロスが築いた文明どころか地上に息づく人類にまで警鐘を鳴らしていたと言えるでしょう。
人間は自分たちが地球における唯一の知的生命体だと思いがちですが、地球生成には憶測的な面が多く先住民がいたかもしれず、折り重なる自然現象の変異でそうした先住民が滅亡してしまったか、或いはオゾン層がまだない大気を通って降りそそいだ太陽光の影響が及ばないところを探してモホロビチッチ不連続面まで行って、その環境に応じて文明を何とか築いたのかもしれません。
デロスがもう一つの地球人であることなど、地上人にとっては信じ難いことで、それでもデロスは自分たちも守らなければならず、そのためのシステムを作り上げたのがバーサークシステムでした。
そして最大の難所となるウルトトラマンマックス圧倒の為に作られていたのがギガバーサークでしたけど、それはシステムというよりシステム化したデロスの意に応じて行動する機械重獣でした。
ギガバーサーク①
1㌔近いかギガバーサークの身体は、単にロボットというより体中から無数の様に出てきた機械腕を自在に操るところや目から発する超絶破壊光線を見てると、アニメに出てきた戦艦や要塞をイメージさせました。
機械腕は電流チェーンにもなり、その巨体と合わせて人類どころかウルトラマンマックスさえも何も出来そうもない感じが強く残りました。
実際、電流チェーンで捕まり磔にされてエネルギーを奪われたウルトラマンマックスを見てるとその通りだった感がありましたが、その後のウルトラマンマックスと一体化していた人間と分離し、そおの人間の意気で太陽エネルギーを磔にされたウルトラマンマックスに与え、マックスギャラクシーを召喚してウルトラマンマックス自身も巨体化してしまうとは、マクシウムソードの分身シュートもありましたが、巨体化したのはマックスギャラクシーの未知の能力が秘められていたことの証で、かの帰ってきたウルトラマンのウルトラブレスレットと能力的には双璧だったような気がします。
超巨大なギャラクシーソードによってギガバーサークは機能停止し、デロスともども去っていったことはデロスとバーサークシステムの登場自体、デロスが自身を守ることだけではなく人類に急ぎ過ぎた文明の進化に警鐘を鳴らしたことを思えば、これでよかったと思いますね。
ギガバーサーク


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「ブルーバッファロー」
ブルーバッファロー②
見るからにその色といい、大きな角といい、水牛を当時の技術でロボット化したらこんな具合になるんだろうと思います。
その装甲が相当なものだったらしく、県攻撃や電撃、鉄球攻撃も耐えうるほど頑強だったことがイメージと似合っていていい作品だったように思いますね。
ダークから逃げ出した女性を連れ戻すことを任としていましたけど、怪奇なロボットを創作し排出するダークが組織としてはプログラマーはダークの組織に秘密を知る者として逃がしてはいけなかったのでしょうけど、それよりも見た目以上の怪力とその装甲やパワー型ロボットならではの武器を思うと、初めから対キカイダー用として登場させてみたら、どうだったのかなと思います。
キカイダーのダブルチョップも通用するようには思えなかったし、大車輪投げも投げるまでには持ち上がりそうもないその体躯、そしてその頑強さから必殺電磁エンドも通用するのかなと思いましたけど、それはまあHEROのお決まりの決め技で。これが通用しない展開、キカイダーが始まって間もない頃でしたから早すぎることだったかもしれません。
大きなミサイルにもなる角は、ミサイルとして飛んでいくのではなく、投げつけるところがとにかく面白いと思って見てました。
ブルーバッファロー⑤


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4
「ホネバンバラ」
ホネバンバラ③
超能力ブームに乗るように登場してきたイナズマン。
その敵組織は新人類帝国で首謀者は帝王バンバ。
帝王バンバの命により、超能力者の体の一部を埋め込んで作られたのがミュータンロボでしたが、まだ超能力者の超能力に関しては解析、、、と言っても未だにおぼつきませんが、物珍しい超能力という分野に人目が集まったのは確かなことです。
超能力者と言ってもそんなにいる者でもなく、特撮の世界に登場するHEROや怪人は傍目から見れば皆超能力者です。
イナズマンの敵組織のミュータンロボがどんな具合で登場するのかは分かりませんが、単純に一人の人間をそのままモチーフとせず、身体の一部分の特化するようにすることでグロテスク感を出していたを出していたことが大きな特徴であり、大きな工夫とそれが見どころでした。
イナズマン第4話にして早くも白骨のミュータンロボが出てきました。
ホネバンバラがそれでしたけど、一体白骨のどこに超能力者の体の一部が埋め込まれどう機能していたのかについては想像もできませんけど、こうしたモチーフの場合、自分の体の一部が武器になる、自分のあばら骨を取り出して棍棒のように打撃武器と使われていたことは後に生かされていました。
これについては他の特撮でも見られたことで特にどうのとは思いませんでしたけど、人間を異空間に引きずり込み呪詛で人魂を抜き取って食べてしまうというところが、違和感溢れるミュータンロボという感じが強かったですね。
超能力者の体の一部を埋め込まれて作られるミュータンロボはホネバンバラだけではなく、超能力を開花させるまで段階を踏まなくちゃいけなかったものの超能力の塊のような存在だったイナズマンに適うわけがなく、そこには作戦、戦略をどう組み立てるかがカギだということはイナズマンに限ったことじゃないですけど、そこにも面白みがあり、すべて手作りの番組だったことが余計に引き立てていたと思いますね。
ホネバンバラ④


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「ジャイアントロボット・ゼロ」
ジャイアントロボット〈ゼロ〉②
4年ぶりになりますか、ジャンボーグAの件に書いて書くのは。
昨日書いたケラゲルゲという超人バロム・1に養生した怪人もそれ位でしたけど、特にジャンボーグAについては放映当時、自分の住む地域では放映されておらず、雑誌から知っただけの存在でしたから忘れてることも多く、記憶を掘り起こすのも一苦労ですね。

ジャンボーグAの企画自体は、初代ウルトラマンの企画段階で既にあったと言います。
HEROがロボットという点に円谷プロが難色を示して没となったらしいですが、ウルトラマン生誕10周年ということでウルトラ兄弟でいえばウルトランタロウの頃、多くの様々な特撮HEROが登場しましたが、ジャンボーグAはその中の一つであり、企画後10年経って陽の目を見たHEROということになりますね。
ジャンボーグAは単にロボットいうことでもなく、そのころすでに立案されて成功していたサイボーグ(アニメではサイボーグ009で既に成功していました)に目をつけ、サイボーグというと等身大HEROといことになりますが、これをジャンボ・ジャイアントにする上で地球外生命体を引き入れ、セスナに登場した人間がセスナごと変身してしまうというと途方もない案が採用されました。
斬新と言えば斬新ですが、変身後のジャンボーグAがウルトラマンとウルトラセブンを合わせたような姿にそれほどに違和感は感じませんでしたね。
今ほど繊細で細かい時代じゃなかったことで、とりあえずHERO然としていたため、TVで放映されていなかったことを悔しいと思っていました。
そのジャンボーグの相手はグロース星人。
グロース星からの指令で、生物や無機物を怪獣へと変える光線を発射する機能が搭載いされた“アンチステッカー”という杖を常時携帯して怪獣を登場させていましたが、ジャイアントロボット・ゼロはアンチゴーネが乗り込んで操縦していたとはいえ、ジャンボーグAのような巨大なサイボーグというよりはロボット怪獣だったような感じがしました。
両目から発射する怪光線や右手のカノン砲、左手の火炎放射器と換装式のパワーアームという多くの武器を携えて向かってきましたが、ジャンボーグAほどの柔軟性がなかったことが災いした印象です。
サイボーグは人造人間、人造人間といえば実写ではキカイダーがいましたが、キカイダーは人造人間であってロボットではなく、そこには心を持とうとした点が決定的に違っていました。
この点からすると、ジャイアントロボット・ゼロにはその点がなくアンチゴーネによって操縦されていたことがすべてでしたから、やはり巨大ロボットというべきだったでしょうね。
ジャイアントロボット〈ゼロ〉①


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「異次元超人 メビウスキラー」
メビウスキラー②
ヤプールの怨念が生み出したようだったエースキラー。
エースキラーが誕生し倒されてから40数余年、その間にヤプールの怨念もそれまで以上にたまっていたようです。
ヤプールの怨念はウルトラマンAに対してだけではなく、ウルトラ兄弟と彼らが守ろうとする全てに向けられていたようです。
ヤプールは異次元人で、倒されたのは巨大ヤプールというヤプールの集合体でしたけど、ウルトラマンAが倒しきれなかったヤプールの残党とその怨念はそれだけでは現実世界に打って出られない状況にあり、メフィラス星人を始めとした暗黒四天王の存在とそれが生み出したガディバの出現がヤプールのみならず、エースキラーの強化体メビウスキラーを生み出すきっかけになったようです。
ウルトラマンメビウスの生体反応を吸収し表現しようとしたガディバの存在が、よりメビウスキラーを強化したようです。

元々エースキラーが手に持っていた三社の鉾のような武器を持たず、ウルトラ兄弟どころかウルトラマンメビウスの得意技まで披露していたのは、その証拠のようでしたけど、これが厄介でした。
ウルトラ兄弟の得意技だけだったら、エースキラーの時の状況と戦いを考えた以降の使用おあったと思われますが、ここまで現ウルトラ戦士の能力を披露されてしまうと、それに対抗しようとしたのはウルトラマンメビウス一人でしたからウルトラマンメビウス自体が危機に面して肉体組織に思わぬ変化が生じることでもないと対抗しきれなかったでしょうね。
ウルトラマンメビウスがバーニングブレイブになり得たように、肉体組織の変化はウルトラマンメビウスの精神力の様々な対応状況によるようですが、メビュースダイナマトが生み出されたのもきっとそんなことからだったのでしょうね。
ウルトラマンタロウがウルトラダイナマイトを使用した後大きく疲弊したように、メビュームダイナマイトもウルトラマンメビウスの大きな疲弊を誘うものだたようですが、これがなかったらメビウスキラーに対抗できなかったかもしれず、メビュームダイナマイトは意味としてはウルトラマンAが使ったスペースQと同等以上の威力があったのでしょう。
メビウスキラー④
メビウスキラー3


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「サタンラブモス」
サタンラブモス
人工知能、今でいうところの人工AIはそもそも人間が作り出したものです。
ほんのわずかなズレや間違いが、AIの誤作動を招き、悪くすると手の付けられないこととなりますから、これに頼り切りになってしまうのは怖いものです。
外見が人間好みだったラブモスは、そもそも土星の衛星探査のために作り出され利用されたものでしたけど、人工知能を携えたメカが探査とはいえ宇宙空間に出してしまうと、どこで影響を受けるか分かりませんし、予想し得ない誤作動が起こること尾なりますね。
ラブモスの人工知能がその誤作動を起こして暴走した姿が、サタンラブモスだったようですが、GUTS及びスーパーGUTSの科学力の粋を集めたこのロボットは、何故か防御力が高まり、多彩な攻撃力はうっかりするとウルトラマンダイナをも凌駕する存在となっていましたね。
土星の衛星に残っていた謎の遺跡の影響かもしれないこの人工知能の誤作動は、人間の手の付けられない領域まで達していて、それはもう人の考えなど及ばない次元で様々な手法能力を駆使してきますから、そう思うと便利だからと言って人工知能を作り出してしまうことは怖いことです。
今でいう人工AIも、どこでどう暴走するのか分かりませんし、作り手の人間の思い違いがあったりすると、とんでもない答えを出してしまうこと思うと、人は楽せずに自分の手を汚して前に進まないと破滅を招くような気もします。サタンラブモス①


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「破滅可変マシン サイドバクター」
サイドバクター ①
殺戮メカ、そんなイメージだったサイドバクター。
作られたロボットに意思はないのですが、製作者の意図は反映されて当然です。
以前は地球征服を狙う侵略者が、侵略する意思をロボットに持ち込みとにかく強力だったものの、これに特化したという特徴は見られませんでした。
それだけ生命体であった侵略者の生物らしさが出ていましたけど、サイドバクターは確かグリーンベルト星人を抹殺するようにプログラミングされていたように思いますが、それだけに特化した上で作られていたとなるとそれ相応の機能が搭載されて、姿が変わることも必要だったのでしょうね。
飛行携帯の時は制作者の信号を待つ待機状態で、ロボット然とすると丈夫さも去ることながらとにかくプログラミングされていたことを達成しようとする殺戮マシンと化すところに、製作者であったエクステル星人の科学力の高さと目的がしっかり盛り込まれていることが現れていました。

こういうサイドバクターのようなロボットは根底から破壊するしかなく、ウルトラマンコスモスがコロナモードで発したネイバスター光線で殲滅したことは意外なようで、これが大正解だったと思いますね。
サイドバクター


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「メカニズム怪獣 リッガー」
リッガー④
主が分からないまま、物語が終わってしまった話に登場したのがリッガーでした。
謎の浮遊惑星ディンは何者が作ったのか、惑星ディンを誘導する怪電波を発していたのはリッガーの頭部でしたが、それもウルトラセブンのアイ・スラッガーによって切断され、その頭部がウルトラセブンによって宇宙空間へ運び出されて初めて機械だったんだと知るに至り、何故こんな仕掛けをし、何をしようとしていたのかがはっきりわからないままでした。
ウルトラセブンに限らず、ウルトラ初期においてはこんな謎めいた話があったものですが、侵略宇宙人の存在を感じながらもその姿が影だけではなく、姿を見せないことはあっても、その存在すら気取らせないことは謎が謎を呼ぶ怪奇的なものでした。
ウルトラ初期は、この怪奇現象を前面に出してその怪奇現象の象徴が怪獣であり、宇宙人であったところに見るものの想像力を掻き立てるところに最大の魅力があったものです。
今のウルトラシリーズにはまるでない要素ですね。
ウルトラセブンには、採用されなかった規格がいくつかあって、実は惑星ディンやリッガーを創作し操っていたのはマンダラ星人という企画書もあったらしいですね。
この企画書の要素をある程度削った末に、気がついたら肝心の主であったマンダラ星人の存在まで削ってしまったというところでしょうけど、それでも物語として見応えがあったのは謎が謎を呼ぶ展開を作り上げた当時の制作サイドの展開力なんでしょう。
リッガー③
リッガーは見た目、恐竜のようでした。
メカが内蔵されていたのか、メカそのものだったのかは分かりませんが、それは頭部だけだったようでリッガーの目が死んでいます。
カプセル怪獣アギラとの戦いでは、その尻尾でアギラを翻弄していましたがその尻尾はまるで生物然としてここにメカを組み込むことはあり得ませんね。
尻尾に特徴があり、その尻尾攻撃が見事だったのは恐竜戦車がいましたけど、リッガーの胴体は恐竜戦車の着ぐるみ再利用でしたから当然だったかもしれません。
タイプは違えど、尻尾攻撃を武器としていたのはエレキングも同様でしたが、エレキングはこの尻尾で電気攻撃をしていましたから、全身にメカが内蔵される生体改造を施されていたのでしょう。
しかし、リッガーはこのタイプではないと思います。
マンダラ星人の登場要素を消さずに物語が展開していたら、どんな具合だったのだろうと今でも想像力を掻き立てられますが、長く強力な尻尾のリッガーとほとんど尻尾がなく割と小さめのカプセル怪獣であったアギラとの絡み合いが、リッガーの登場した物語の大きな魅力だったのかもしれません。
リッガー




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