「メカ生命体 ファイバス(サタンファイバス)」
電脳の世界は仮想の世界、その世界にあるものすべてあくまで仮想の存在なので、仮に暴走しようと自我を持つことなどありません。
ありえないことをあり得ることとして描くことも、特撮の世界じゃあることかもしれません。
21世紀を迎える寸前からゲームが流行りましたけど、仮想の世界にあれこれと条件を付け、独特の世界を作り上げたのは人間です。
だから、その独特の世界の動きは作り手の意思が働き、予想外の事も起こるのかもしれません。
これが電脳の世界ですが、あくまで自我意識はあり得ないのです。
作り手の予想外の現象が起こるのは、電子・分子の世界は人が分かっているようで実は分かっていないことも多いからなのかもしれません。
この電子分子が逆流し、他のメカに流れ込むことがるとしたらとんでもない事態が起こるかもしれません。
人はそれを防ぐために防止柵を取っていますが、それを突破されるのも意味不明の現象は電子・分子の暴走ではなく、また自我を持ったためでもなく、次へ移ろうという電子・分子の特性みたいなことかもしれません。
ウルトラマンティガにファイバスという仮想の世界の設定人物が自我に目覚め、怒りをあらわにして自分以外の存在を下等と称して、制服を試みようとした特撮の世界でいうところのメカ生命体が出てきました。
ありない事をあり得ることとして表したこのファイバスは、分子自我存在としていた方がいいのかもしれません。
だって、命など持っていなかったわけですから。
その電脳の世界にウルトラマンティガが飛び込んでいったというのも、意外と面白かったのかもしれません。
ウルトラマンティガは分子レベルの光の生命体だったということからそれが出来たのかもしれませんが、ウルトラマンティガは石造から光の遺伝子が復活して登場した戦士でしたから、命あるものでそれが遺伝子状態まで戻るなんて言うこともあり得ないことでした。
有り得ないこともあり得ることとして描いたのがファイバス登場の話なのでしょうけど、正にそれは特撮という仮想の世界のことでした。
これを鵜呑みにして実際に起こり得ることなどと思うと、それは中毒者になってしまったということで自分勝手にそこしか見ていない、支配されてしまっているということであることを忘れてはいけませんね。