豪島
「豪島(ごうじま)」

仮面ライダーは生体改造を施された改造人間としてスタートしました。
あくまで生体改造ということで、そこに動植物の特徴を植え込み、改造人間として演出するところは仮面ライダーも敵改造人間も同じでした。
仮面ライダー2号の登場で、社会的な変身ブームを巻き起こし、仮面ライダーもシリーズものとなって幾多の作品が作られましたね。
気が付けば、仮面ライダーが誕生して20年目。
20周年記念として企画されたのが真・仮面ライダーでした。
仮面ライダーはその第1期でも原点回帰が図られています。
第1期では仮面ライダーアマゾンがそうでしたし、第2期ではスカイライダー、第3期では仮面ライダーBkack がそうでした。
どれも仮面ライダー1号への回帰が図られていたところ、仮面ライダーBkack に至っては仮面ライダー0号を目指すとされていました。
真・仮面ライダーも仮面ライダー生誕20周年としてまたもや原点回帰が図られたようですが、それまでの生体改造の果ての改造人間というのではなく、バイオ技術でバッタの遺伝子を注入された「改造兵士」というアプローチでした。

改造兵士にはレベルが3段階あったようです。
遺伝子情報を人体に埋め込み、ロボット工学の技術でメカを持ち込むことがレベル2だったようですが、真・仮面ライダーはこのレベルにあったようです。
敵の腹心、豪島も同じレベルだったようですが、純粋に遺伝子研究がなされたうえでの結果として生体兵士となった真・仮面ライダーに対し、財団というよくわからない組織の中で邪な思いの下で生まれてしまったのが豪島でした。
豪島①
普段は気味が悪く、体力にあふれた人間のようですが、気が高まり戦いの時は人工皮膚の下に隠された不気味な金属製のボディを露わししていました。
これが遺伝子情報を埋め込んだバイオ技術のなすところの変身だったのでしょう。

あからさまな武器は右腕の鋏のようでしたけど、それよりも邪な心と金属製のボディ露出したことで明らかになった体力と剛力でしょう。
バイオ技術によって遺伝子が人工的に人体に組み込まれ、しかもメカが導入されることでもたらされる体力や力といったものは、生身の普通の人間には想像できない、いわゆる怪人であり、まさしくそれは平気でした。
その発端に邪な考えがあったことで、至極暴力的になってしまったのが豪島であり、金属が皮膚となっていたこともあって防御的にもまさしく怪人でした。

真・仮面ライダーとは最終的にのハイバイブネイルで首を脊髄ごと抜き取られたものの、頭部と脊椎のみの状態でも意識を失ってはおらず、頭の中に隠された自爆システムを発動させ、脊椎を絡ませることでの自爆を試みようとしたところを見ると、この豪島を倒すことは破壊し尽くすこと以外何もないということなんでしょうね。
多分、豪島には死を恐れる気がどこにあるのかわからず、行動自体、そのポイントとなるものが身体のいくつかのところにあるということなのかもしれません。
動きはどこかに人間の陽であるところ、結局はメカに支配されていた生命体ということだったのかもしれず、これが真・仮面ライダーを企画した人が原点回帰を目指した一つの結論かと思うと、それは大きな間違いだったと思いますね。
豪島②



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