「大幹部デッドライオン」
雇われ幹部とか直系の幹部とか言われていたのが、仮面ライダーストロンガーを創出してしまった秘密結社ブラックサタンでした。
雇われ幹部というのはジェネラルシャドウのことでしたけど、直系幹部の扱いを受けたタイタンも元はと言えばマグマの地底王国の主でしたし、一つ目タイタンが仮面ライダーストロンガーに敗れても百目タイタンとして復活するまで何とか待ったのは外野から召喚したとは言え、直系・直属の幹部として扱わなければブラックサタンは組織として機能しなかったことをブラックサタン大首領はどこかで分かっていたからだったかもしれません。
そしてジェネラルシャドウをどうしても信用しきれなかったのは、実はジェネラルシャドウが魔のから出てきた魔人であることをどこかで察知しながらも、ブラックサタン自体からは大幹部が出てこず、百目タイタンに拘らざるを得なかったかもしれません。
ブラックサタンが創出した奇械人は身体のほとんどがメカであり、メカ以外の中枢にはサタン虫を蔓延らせていたがために自我が出難く、いったん作り上げてしまうとそこから上昇していかないものでした。
サタン虫を使って大首領の意思の元に置いたわけですから、奇械人が大幹部に昇格することなどありえず、大幹部としてはどうしても外部から召喚せざるを得なかったという背景がブラックサタンにはあったということになるでしょう。
そうした奇械人だらけの組織に中で、最高幹部と位置付けたデッドライオンが出てきたのは、奇械人創出とは別に科学陣にその旨伝えておいたという事なんでしょうけど、そのために「サタンのペンダント」が存在し、ようやく創出できたデッドライオンにそれを持たせたと言うことかもしれません。
しかし、特殊能力をほとんど持たず、デッドハンドと脱着式の鬣だけでは仮面ライダーストロンガーどころかデルザー軍団の誰の足元にも戦闘能力は及ばないことは明らかでした。
「サタンのペンダント」をブラックサタン大首領からの信用の証として扱わせ、現場に重く向かせたのは、現場に赴く大幹部が少なかった歴代組織の中でも大首領の意地を感じるところでしたけど、デッドライオンが姿を消している間に、ジェラルシャドウの策略にハマって先に大首領が倒されてしまっては、デッドライオンは頼るところもあてもなくなってしまい、そのまま放浪してしまったのは大幹部らしからずというところでしたね。