HEROブログ~憧れた風と光の戦士たち

憧れた昭和の仮面ライダーとウルトラシリーズを中心に大真面目に・・・

タグ:懐柔

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ディガルーグ②
「宇宙量子怪獣 ディガルーグ」

ディガルーグという宇宙怪獣は、キリスト教の教えである三位一体を文字だけ使った三身一帯の怪獣で、三体の怪獣がそれぞれ実態と幻を有し、一体ではセンサーにも反応しませんでした。
見た目三体に見えたディガルーグはどれもが実態を有しながら、幻の部分が多かったこともあって生物の熱反応で反応するセンサーには、センサーが感じる熱量的に「薄かったんでしょうね。
ウルトラマンメビウスに出てくるGUYSの新しい武器であったメテオールショットのお披露目のために考案された怪獣だったのでしょうが、実は1体であるところ3体に見えるディがルークは陽を吐いたり電撃をくらわせたりしてましたけど、3分の1しか実体がないのに1体のそうした攻撃は従来の1体の怪獣のような効果があったようです。
ですから3体が合体して一つい実態を出した時、攻撃能力は3体分になるという理屈に合わないディがルークの能力はまさしく難解な宇宙怪獣でした。

こうした怪獣にはエネルギー砲のような光線技は通用しにくかったのでしょうね。
3体で1つの実体を有したディがルークは、肉体の密度が従来の怪獣の3倍以上あって、これを貫いたり破壊するにはウルトラマンメビウスと言えど、主な決め技あったメビュームシュートを最大限のエネルギーを集約しても倒し切れなかったのでしょう。
その昔、帰ってきたウルトラマンが初めて対峙した宇宙怪獣ベムスターに対し、、必殺のスペシウム光線も吸収されたようにウルトラマンメビウスがディガルークにメビュームシュートを放っても密度の濃そうなその肉体には弾かれていたものを思います。
ウルトラマンメビウスもウルトラ6兄弟の門下生ですから、ベムスター戦における帰ってきたウルトラマンの教訓が生きていたのかもしれません。
こういう身体の密度が濃そうな肉体を持つ怪獣には、切断にもっていくのが効果的だったと思われます。
ウルトラマンメビウスがウルトラマンヒカリと融合し、もっとも密度の濃い攻撃法といえば刀技に長けていたウルトラマンヒカリの長所を背負ったメビュームナイトブレードがより効果的だったと思われますから、そういう攻撃、仕留め方をしたんでしょうね。
ディガルーグ①



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5
イフ⑤
「完全生命体 イフ」

完全生命体という不死身の怪獣を描くには、身体が装甲的に信じられない位強固であるとか、空気性・水性の身体が何故か肉体のようになっているとか、身体の伸縮ももちろんですが、そんな具合に考えている時がありました。
もちろん、防ぎようのない強烈な武器を持ち、何処をとっても弱点らしきものが見たらないこともありますが。

超人ウルトラマンはいわば超能力を駆使して人間のための戦いますが、光の国の住人であったりそれは希望という名の光を満身にしてたものの、元をただせばとある惑星の人間でした。
科学力が発達しようと、基本的に人間から発達したり人の想いから生まれてきてるならば、弱みはあるはずで、歴代のウルトラ戦士たちは大いに苦戦を強いられたり、破れたりすることがありました。
不死身なんて言うことはありませんが、一つの生命体であるならば弱点があるはずです。
でも、偶発的に生まれてしまった宇宙での現象で出てきてしまった生命体であるなら、そこに知性があったりすると手を付けられない不死身のようなものになるかもしれません。
古くはウルトラQで怪獣バルンガが出てきました。
あらゆるエネルギーを吸収し、風船のように膨れ上がるバルンガは最終的に太陽に戦いを挑み、結末が分りませんでした。
昭和の不死身生命体がバルンガであるならば、平成の不死身生命体は、ウルトラマンマックスに登場したイフなんでしょうね。
イフ
どうして地球に飛来したのかはわかりませんが、地球には幾多の人間が生息し、生息していただけで生体エネルギーがでますから、それに引き寄せられたものかもしれません。
ですから、地球に降り立っただけでなんでもイフにとっては刺激となり、それに対応した姿に変態していったのかもしれません。
軍隊が攻め込んでも、DASHが攻め込んでも、ウルトラマンマックスが攻撃しても、すべてに対応し攻め込む武器はその倍になって打ち返され、イフを攻撃する方は手の打ちようがなくなっていましたね。
何度も状況に応じて変態してしまうため、弱点を探りようもなく、これはいわば地球にはとどまらない自然現象がかなり敏感になったものが具現化したものかもしれません。

少女の純粋な心をも刺激となりましたが、純粋かつ無垢で邪な心などなかったがために余計にイフは感じ取っていたのかもしれません。
楽器に姿を変えて、ウルトラマンマックスに誘導されて旅立ちましたが、バルンガの時と異なり子供の純粋な心をイフ登場の帰結点とすることは平成という時代ならでは、のことじゃなかったでしょうか。
イフ⑥



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3
カオスジラーク③
「精神寄生獣カオスジラーク」

傷ついた心の少女が夢見た空想は、空飛ぶクジラと一緒に泳ぐという幻影・夢でした。
夢は人が幻影であり、そこには実態がありません。
実体がないからこそ、その幻影には希望という光や歪んだ闇があるのかもしれません。
表面的なものよりも、脳裏の奥深いところに眠らされた感情、渦巻く情感が幻影に出てきてしまうものかもしれませんが、夢という幻影には比例するわけではありません。
人の脳の奥底には、人でもわからないものが核荒れているのでしょうね。
少女が夢見たフライホエールジラークは、まだ実態を持たない幻影が外に出てしまったものかもしれず、怒りというより見た者が幼いだけに歪みそうな心の中の表現みたいなものだったかもしれません。
そこにカオスヘッダーが食らいついてしまった、、、
カオスヘッダーが取り付くものに実態があることが基本だろうと思っていたところ、「実態のありなしではなく、ゆがみの中に出てくる闇に取り付こうとしていたのかもしれません。
カオスヘッダーの取り付きにより実体化した姿のカオスジラークは、少女までも取り込んでしまったために実体化していたものでした。
怪獣の心でさえ懐柔してしまって元来の姿に戻してしまうウルトラマンコスモスですら、カオスジラークを懐柔できず、フルムーンレクトですら通用しなかったのは子供の心ほど純粋なものはありませんから、、その子供の心の歪みほど闇として強烈だったのkもしれません。
実体化してしまったカオスジラークはまさしく怪獣でしたから、光の鞭や光の連射ナイフと波動弾といった特殊能力は歪んだ心という闇のもたらした強烈な武器だったかもしれません。

少女の心にゆがみをもたらした者に更生がもたらされたことでカオスジラークの実態と幻影に隙ができて、ウルトラマンコスモスがそこをついたことで事は解決していきますが、希望も闇も純度が高ければ高いほど強力なのかもしれず、それは一昔まえなら宇宙怪獣という存在の恰好の材料となっていたかもしれません。
カオスジラーク④



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3
ムードン②
「骨格恐竜 ムードン」

骨格恐竜 ムードンは初代ウルトラマンの時のシーボーズ、帰ってきたウルトラマンの時のステゴン以来の骨格だけの怪獣でした。
いずれの場合も好戦的ではなく、人間のなすことである意味強制的に現代に復活させられ、その子孫や故郷にこだわって動いたものですから、人間の都合とはいえ人間にとってはその動きと存在自体が迷惑になっていました。
ムードンも同様で、先に発掘させられてしまった自分の子供に何故か思いのすべてが行ってしまい、まだ発掘されていなかった自分は動こうともしませんでしたね。
骨格だけが残って化石化した恐竜が、源田において復活するのは何かしらの理由がなければならず、この時はカオスヘッダーの残留エネルギーでした。
カオスヘッダーのエネルギー自体は、それを浴びたものはどこか歪むものですけど、この時は残留エネルギーということでしたから、エネルギー濃度の差があって、その差が従来の性格を呼び起こしてしまったのかもしれません。

ウルトラマンコスモスは怪獣化してしまったものを懐柔して心穏やかに元の姿に戻すことが特徴でしたから、この時のムードンに対する動きはうってつけだったような気がします。
ウルトラマンコスモスが右掌を前に突き出し、物質の元素固定化をさせるような光線技であったコスモ・リアライズを使用していましたけど、ベニヤ板に描かれたムードンの子であったムラノクラフドン幼体の絵を三次元投影から組成を仮定して元素固定化させたものを、ムードンに引き合わせたことで懐柔させて無二に帰らせたという展開でした。
ムードン①



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5
ピグモン⑥
「ピグモン」

ウルトラQにはガラダマに乗ったガラモンが登場していました。
セミ人間に操られていたこのガラモンは、見た目とは裏腹に実はロボットであり、侵略行為を意図していたセミ人間に操られていたというのがミソでした。
セミ人間もそうですけど、このガラモンは見た目のかわいらしさが相まって、リアルで見ていた者にとってはとっても人気が出たものでした。
このガラモンが実はロボットだったなんて、、、というのが当時の率直な感想で、見た目が立派な怪獣然としていたことからも怪獣であって欲しかった想いがありましたね。
初代ウルトラマンでは初期に何体もの怪獣が出てきた多々良島の話がありました。
TV怪獣番組草創期では、一つの話にいくつもの怪獣が出てくるのは夢物語的なところがありましたけど、それがいきなり見られた話が多々良島の話でもありました。
しかも、この多々良島には何故か怪獣しかいない怪奇な島であったことも意味合いを増していました。
人間の存在を前提としていない怪獣は、自然界の歪さが出ていた設定でもありましたけど、怪獣を見せていくにはどうしても人間の存在を踏まえないといけないところがあって、何体もの怪獣が出てくるのであれば、人間に友好的な怪獣は一つのポイントとして踏まえられると印象深くなったんではないかと思います。
悪党レッドキングとそれに対抗しようとしてケンカを仕掛けるチャンドラー、そうした暴力的な怪獣を恐れたマグラーに交じって、そうした怪獣の危険性を人間に知らしめようとした怪獣としてピグモンが登場していました。
ウルトラQで人気を博したガラモンがこんなところに、、、と思った人も多かったんじゃないでしょうかね。
ウルトラQは白黒テレビの産物でしたから、白黒ものとして描かれたガラモンは実はこんな色をしていたのかと思ったものでしたけど、どうしてピグモンは人間大なんだという思いもありました。

公式な設定でガラモンとピグモンが似ていたのは他人の空似とされているようですけど、ガラモンはロボットでしたからそんなことはあり得ませんね。
ガラモンを操っていたセミ人間の母星の科学者が、ガラモンをモチーフに生体兵器を作り出そうとし、その創作途上で何らかの磁力に引き付けられるように地球へ落してしまった怪獣がピグモンで、創作途上であったことと強烈な磁力によってセミ人間たちが意図した生体兵器ではなくなっていたような感じになってしまったというところでしょうか。
ピグモン①
多々良島の話も後に出てきたジェロにモンによって何体もの怪獣の復活が企図された話も、ピグモンは一つのポイントを演じていた貴重な存在でした。
ピグモンの身体を見ていると、危うかった人間をどう助けていたのかは想像もできませんが、当時の時代でも人のためにと行動していることには引き付けられる思いがしました。
初代ウルトラマンもこれ以降のウルトラ戦士も人減のためにと様々な行動、活躍を見せてくれましたが、ましてそれが怪獣であり、人間大の大きさであったところに貴重な感じさえしました。

悪党レッドキングの投げつけた岩でピグモンは死んでしまいますが、これも人のためにと行動したピグモンならではのことだったんではないでしょうか。

自分のことばかり考えた殺伐感さえある現代で、珍獣を描こうとしたらこういうピグモンのような怪獣は貴重な存在意だっただろうなとさえ思えますね。
ピグモン⑤







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