HEROブログ~憧れた風と光の戦士たち

憧れた昭和の仮面ライダーとウルトラシリーズを中心に大真面目に・・・

タグ:機械合成改造人間

5
タイホウバッファロー③
「タイホウバッファロー」

デストロンの機械合成改造人間は、大幹部ドクトルGの正体だったカニレーザーまででした。
何かしらの機械・メカなどを改造人間の主武器・主能力とした機械合成改造人間は、機械の部分が目立ちながらも見た目にそれほどの不自然観がない立派な改造人間だったと思います。
機械の部分は考え方次第の使われ方で、攻撃していく上での主武器がこれだと思うと、強く記憶に残る改造人間もいました。
仮面ライダーには映画も作られ、映画だけに登場する改造人間もいれば、TVと映画両方に出てしまう改造人間もいました。
確かにTVで大ブームを起こしていたのですから、TVも無視できませんが、今と違って当時は劇場に行かなければ映画は見られなかったのですから、仮面ライダーを映画としてやる場合は登場する改造人間も物語も映画オリジナルであってほしかったと思います。
仮面ライダーV3でも、TV版第2話が映画として取り上げられましたが、オリジナルのものもあり、その映画のメインだった改造人間がタイホウバッファローでした。
このタイホウバッファローを見ると、どうしてもカメバズーカを思い出します。
いずれも大砲とバズーカ砲という強力な火器を背負い、どちらがより強力だったのかは分りませんが、カメバズーカが背中にバズーカ砲を1門抱えていて、戦闘員の補助を必要としたこともありましたが、単独で打つことの方が多く、命中度はさほど変わらなかったと思います。
それがタイホウバッファローとなると大筒である大砲2門でしたからね。
1門でも破壊力が凄いところ、それが2つあるわけですから、まともに食らえばいくら仮面ライダーであろうとも木っ端みじんになってしまっただろうとも思います。
ただ、タイホウバッファローはその2門も大砲を両肩に担いでいたこともあって、命中度という意味においては戦闘員の補助がないと正確さが落ちてしまい、単独で打つと乱発であり命中度は落ちていましたね。
基本はバッファローということだけに大砲を打つ衝撃に耐えてしまう身体の強さがあり、身体が強固であったカメバズーカを上回っていたと思いますが、身体が重く、小回りが効かないこともあって距離を置いて戦う戦法をとっていたことはカメバズーカと同じでした。

タイホウバッファローとその物語は、幻の放射性元素であったサタンニウムの在処を巡る攻防でしたけど、サタンニウム自体は四国山地の中にあるとされていましたから、サタンニウムの在処を探る展開は配下の機械合成改造人間に任せ、大砲を持っていただけに四国山地の爆破に本来はその役目があったと思われます。
面白かったのは裏設定で、タイホウバッファローの設定と創出自体が、実は水瓶に乏しい四国に山を切り崩してダムを建設するためにデストロンの科学者であった結城丈二の発案にあったということで、恐ろしい爆破能力を持つタイホウバッファローという改造人間の創出自体が人体の改造を伴うという実は非人道的なことであったということでした。
タイホウバッファロー
タイホウバッファロー自体は、豪放磊落に見えて実は親分肌でもあり、映画だけあってまさかの仮面ライダー1号・2号の登場もありましたが仮面ライダーV3も含めた3人の仮面ライダーはタイホウバッファローの目の前でその配下にあった再生改造人間を駆逐していきましたけど、再生改造人間が多数あっただけに知らず知らずに押していきながら状況がジリジリとしたものだけあって、大幹部ドクトルGがタイホウバッファローに一斉射撃を命じ、タイホウバッファローがその命に対して今攻撃したら配下の再生改造人間が全滅してしまうというところに、そういう親分肌の一面が出ていたと思います。
上司の命は絶対であり、それが秘密結社デストロンにおいては尚更です。
戦意を消失したわけではないでしょうけど、タイホウバッファローの気が削がれたことも事実だったように思われ、結局は仮面ライダー1号・2号のライダーダブルキックで勝負をほとんど決していたところにV3キックを喰らってしまっては、いくら強固なタイホウバッファローと言えど倒されて止むなしだったのでしょうね。
タイホウバッファロー⑤






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5
カニレーザー⑥
「カニレーザー」

デストロンとくるとサソリのエンブレムから大首領の命令指示が出されており、大首領のイメージとしてかざされていたこともあって、サソリのもののイメージがデストロンと被っていたところもありました。
そのサソリを模した改造人間、或いはモチーフとした改造人間は大幹部の正体としていつ出てくるのかという想いがありました。
デストロンには都合4人の大幹部が登場しましたが、いずれもその正体の改造人間にはサソリは適用されず終いでしたけど、サソリを模したエンブレムからは大首領の指示命令が出されていたこともあって、デストロンのイメージそのものであって、大幹部の正体とは言えデストロンの配下の改造人間にはうっかり適用できなかったかもしれません。
その4人の大幹部の正体の中でイメージとして最も近かったのが、カニレーザーだったのかもしれません。
大幹部ドクトルGの正体がこのカニレーザーだったわけですが、正体を現すドクトルGの状態で使っていた盾と斧が、カニレーザーとして正体を現してもそのまま武器として使われており、その戦闘模様を見るにやはり蟹の改造人間に見え、しかも左手は大きく鋭い鋏になっており、盾を伴って強固な甲羅に身を包まれていたところとドクトルGが纏っていた赤いマントのような井出達がカニレーザーとなっても身に纏っていたこともあって、蟹の改造人間と言われればやはり蟹なんだろうとどこかで納得していました。
デストロンの初期に登場した機械合成改造人間の終局でもあったカニレーザーは、武器としてのメカという意味で思うとレーザー砲は最後の砦のようなイメージもあって、ドクトルGの正体亜である改造人間に持ってくることについてはこれ以上ないものでした。
そのレーザー砲という強力な武器との相性の問題もあって、どういう動植物を持ってくるのか、そしてドクトルGと言えば悪魔の精霊の儀式を執り行っていたこと、それには強固な殻が必要であってサソリではなく蟹がモチーフになったものと考えます。
カニレーザー③
悪魔の精霊の儀式を行い精霊を身に纏ったような雰囲気は、カニレーザーがレーザー砲を放とうとするときに異空間を作り出すようなところもあって、どれだけ強力なんだという感じがありました。
大幹部としてのドクトルGは通常のデストロン改造人間よりも強力でしたから、その正体となるとそれ以上の強力だったのは悪魔の精霊のような冷徹かつ残酷さと強固な甲羅に身を包まれて守の部分の長けていた上に強力な斧とレーザー砲がその象徴でもありました。
仮面ライダーV3と言えど、かなり苦戦した機械合成改造人間でしたから、最終的にV3きりもみ反転キックで破りましたけど、カニレーザーのレーザー砲をかわすのにやっとだった感はあります。
できればレッドボーンリングとカニレーザーのレーザー砲とのぶつかり合いが見てみたかった感はありましたが、それには時代が追い付いていなかったのでしょうね。
カニレーザー①






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4
カメラモスキート②
「カメラモスキート」

改造人間の要素にメカ・機会を持ち込み、その効用を上げるとなると生体手術だけでは済みませんから、メカ工場と手術台を兼ねた改造人間製造工場が必要になるでしょうね。
秘密結社の改造人間は、元から体内にメカを持ち込み、動力源もそこにあるようになっていましたが、それは精錬されて効用を上げた状態で人体に持ち込むものでしたから、手術台のある手術室とは別にメカニック部屋は別にあって、一つのところにある必要はなかったかもしれません。
デストロンの機械合成改造人間は、メカ・機会の部分にも切れ味、破壊力を増し、その他の効用を上げるメカの調整が必要で、しかもそれを人体に持ち込む合成力という科学力が必要でしたから、メカニック部屋は工場となり、人体改造を施す手術部屋は距離を置いてはいけなかったかもしれません。
デストロンのアジトは、そうした改造人間製造工場とは独立してあったのかもしれず、アジトそのものは作戦立案と、指示・指揮に特化し、大首領の命を受けるための特化した隠れ家だったのでしょう。
主にアジトは大幹部がいないと始まりませんでしたが、改造人間製造に関しては実験、試行を幾度も重ね、実験が失敗に終わった破棄するしかない残骸を始末しなければいけませんでしたから、大幹部のいるアジトに直結してはいたんでしょうが、工場が一つであるはずはありませんでした。
でも、こうした工場は試行と施工が主でしたから、外部の人間に情報漏れが起ることは少なからずあったわけで、ショッカーもそうでしたけど、デストロンの情報を少しでも得て対抗しようとしたデストロンハンターがいてもちっともおかしくないことで、このデストロンハンターはインターポールの特別諜報員の様な者達で構成されていましたから、得た城を基に対抗策を講じることもあったでしょうし、仮面ライダーV3と共闘できれば皿ⓑに効用があがったでしょうね。
デストロンはまた特殊兵器まで作り出していましたから、改造人間製造工場の中には壁製造工場もあって、そこでデストロン科学陣が特殊兵器製造へ試行錯誤を繰り返していたかもしれません。
こうなると、デストロン機械合成改造人間も諜報活動が必要となりますからカメラモスキートのような改造人間が出てきてもおかしくはありません。
カメラモスキート登場の前に蘇らせたショッカー・ゲルショッカーの4大幹部を利して世紀の開発だったかもしれないキラードガンマーガスによる日本全滅作戦が地獄大使の間抜けさで失敗に終わってしまったことを思うと、諜報活動を得意としていたらしいカメラモスキートのような改造人間が必要だと感じたかもしれません。
カメラモスキート④
左目に装着されていたカメラは、被写体の姿を撮ったことでその姿に化けると同時に、被写体の顔自体を盗んでしまうというとんでもないものでしたが、カメラで撮られることを防がれると効用がまるで発揮されないものでした。
顔や姿を盗むと引き換えに被写体の存在を奪ってしまう武器の様なものでしたけど、1対1でカメラががうまく相手の姿を捕えれば効用が出ますが、積極的に攻撃に出るための武器ではなかったようです。
カメラモスキートはカメラと蚊の合成改造人間でしたが、せめて特殊カメラで相手の姿を盗むと同時に吸血能力を発揮して姿だけでなく、相手の存在まで消してしまうところまでいかないと、積極的な武器とは言えないでしょう。
このカメラモスキートは追い込まれた幹部ドクトルG自身が着手した改造人間でしたが、カメラモスキートを使って何らかの最後の作戦を実行しようとしたのでしょうけど、攻撃的改造に言ではなかったがために諜報活動もうまくいかず、結局は幹部ドクトルG自身を窮地に追い込む結果となっていました。
カメラモスキート⑥






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4
ワナゲクワカタ②
「ワナゲクワガタ」

ワナゲクワガタ登場時の話には、デストロンの科学力を証明した発明がありました。
ギラードガンマーという猛毒白色ガスで、通常の防御マスクも役に立たないという強烈ガスでした。
ただ、通常のガスよりは質量が高かったらしく、折からの風に乗せて全国に泳がすことが出来なかったらしく、そのため日本各地にポイントを置いて作戦を展開する必要があったため、強烈な指揮者を必要としました。
そこでショッカー・ゲルショッカーの大幹部であったゾル大佐、死神博士、地獄大使、ブラック将軍という仮面ライダー1号・2号に倒された大幹部を蘇生させていました。
幹部と言ってもかなり強烈な個性とメカが内蔵された改造人間だったために、通常の改造人間を蘇生させる以上に厄介だったはずです。
シオマネキングやドクダリアン、ウニドグマ、イモリゲスといった何故かショッカー改造人間も蘇生させており、ゲルショッカーや仮面ライダーV3に倒されたデストロン改造人間が蘇生させられなかったのは、倒されたはずの大幹部蘇生のために手が回らなかったと言うことかもしれません。
そしてギラードガンマーという毒ガスを発明したのは、当然に解毒剤を開発しておいたのは自らに火の粉が被らない、万一影響してしまった時の防御策として当然のことでしたが、それほど強烈で通常の防御マスクも役に立たないガスを個室に密閉させるものとしてペトンガラスという強固なガラスを開発していたことです。
この強固なペトンガラスの前に仮面ライダーV3は脚力強化という特訓を強いられていました。
これだけの開発と作戦の前に、大幹部の中でもリーダー格であったドクトルGの足回り役としてこれも配下の改造人間のリーダーとなるべき、ワナゲクワガタも金属製の輪を投げつけ、遠隔操作ができる上に締め付けコントロールも出来る改造人間でしたけど、武器兵器の開発と倒された改造人間の素性の前に肝心のリーダー格改造人間の更なる製造まで手が回らなかった印象がありました。
ワナゲクワカタ④
金属製の輪であり遠隔操作可能な上、強弱も付けられるとしても肝心の仮面ライダーV3に通用しなければ意味がないような気がしました。
ショッカーのミミズ男もこれと似たような殺人リングを武器とし、仮面ライダー新1号にライダーパワーを使わせるまで善戦していましたけど、少なくともワナゲクワガタも自らの能力発揮によって仮面ライダーV3を苦戦させていなければいけませんでした。
4大幹部の復活と新兵器の開発は、いくら高い科学力を誇ったデストロン科学陣と言えど重荷になっていたのは確かなことで、再生と開発の数の多さの前に前線が混乱していたのかもしれません。
輪投げということがヒントになって開発されたワナゲクワガタは、V3キックまで行かない仮面ライダーV3の蹴り込みで倒されていましたけど、仮面ライダーV3の脚力強化特訓がこんなところで役に立っていたということでもありますが、機械合成改造人間の行き詰まりだったと言うことかもしれません。
ワナゲクワカタ






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4
ヒーターゼミ⑤
「ヒーターゼミ」

カマキリメランとの共同作戦を敷いたのは、デストロンの新兵器ミイラビールスという細菌兵器の展開上のことでしたかね。
いわば東京全都民ミイラ化作戦といったところでしたけど、その最近は東京中の貯水タンクにミイラビールスを混入させる作戦で、それは人の渇きを誘うことが最もビールス注入の効果を上げるとのデストロンの考えで創出されたのがヒーターゼミでした。
ヒーターゼミの目の中に張り巡らされていた熱線のような電動器具に高圧電流が通ることと、それに裏打ちされたようなヒーターゼミの鳴き声が、それを聞いてしまった人々の渇きを誘い出し、ミイラ作戦の効用を上げようとしていました。
まったく、デストロンとは様々な細菌兵器や細菌の効果を上げる改造人間の創出を上げる研究成果の天才のような組織でした。
蝉と効けば、夏の風物詩のような昆虫で、その鳴き声どころか蝉のいる光景を考えただけでも喉が渇いてしまいそうですが、ヒーターゼミの創出はそれを現実化したようなものだったと思います。

ヒーターゼミの外的戦闘能力は手の甲からのロケット弾でしたけど、この人の喉の渇きを誘う能力に最大の特徴があり、渇きを誘う一環となった目の熱線のような電線穂の高圧電流が実はこれが元ヒーターゼミ全身の高熱化となり、発火して体当たり攻撃をすることが出来たという裏設定が披露されていれば最大の攻撃能力となっていたでしょうね。
ヒーターゼミ③
ヒーターゼミの外見を見てると、同じデストロン改造人間のレンズアリを思い出しますけど、ヒーターゼミといいレンズアリと言った機械合成改造人間たちは、その持っていた能力がすべて最大に効果が出ていたことは少なく、それに対抗した仮面ライダーV3の力ばかりではなく、改造人間たちの特徴を生かした作戦遂行の立案自体の内容に問題があったとみるべきかもしれません。
各改造人間には人間としての個性が出てしまうようで、それが実は問題だったと思いますけど、ここまでデストロンの特徴の一つであった機械合成という観点が最優先されてしまい、改造人間というに人間であったという観点が抜け落ちていたとみるべきかもしれません。
ヒーターゼミ②






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3
ゴキブリスパイク②
「ゴキブリスパイク」

ウィルスや細菌となるとネズミやゴキブリの登場となる傾向が強いみたいです。
それもある程度水分を意識した細菌はネズミ、粉末やガス状にした最近がゴキブリとは、ドブネズミの印象から来るものなのかもしれません。
ネズミは分りませんが、ゴキブリについては人より登場したのが古いらしく、ある程度の放射能にも耐えてしまうらしいですね。
言い方をすれば生命力を感じますが、しぶとい生き物と言うことになるでしょう。
この生命力を強調する改造人間の表現法もあるでしょうけど、ゴキブリとくれば不潔なイメージが当然のように出て決ますから、細菌をもって強調することになるんでしょうね。
仮面ライダーV3の相手となった秘密結社デストロンは、機械合成改造人間がイメージとして強くありましたから、このゴキブリをどうするのかと思ってみたら、釘付きバットのようなスパイクとの合成改造人間のゴキブリスパイクでした。
ショッカー時代のゴキブリ男の強化版のようなイメージがあったのは、機械合成改造人間でありながらも細菌の開発に重きを置いたことに尽きるでしょう。
ゴキブリスパイクは最後になって仮面ライダーV3と攻防で、いわば殴り合いのような戦いで本来主眼であった機械の部分が強調されようとしましたが、ゴキブリ男のように細菌が最後まで強調されて、しかも中途半端な展開であったために、何故機械合成でなければならなかったのか分からないままでした。

ゴキブリ男がライダー反転キックで倒されたのと同様、ゴキブリスパイクもV3反転キックで倒されたのは、決め技の印象が違います。
通常ライダーキックで倒していた仮面ライダー1号が反転キックを使わざるを得なかったのに対し、ゴキブリスパイクを倒したV3反転キックは仮面ライダーV3にとってのライダーキックのようで、ゴキブリスパイクに生命力の強さを感じられなかったのは惜しかったと思いますね。
ゴキブリスパイク④





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3
ウォーターガントド③
「ウォーターガントド」

初島の地中深いところで、独自の鉱物による毒ガス開発とは夢物語のようです。
それで精製された毒ガスが、ウォーターガントドの主武器でした。
どうも、伊豆諸島と富士山は火山脈がつながっていることを利しての作戦遂行が、これ以降多くなっていきますが、この火山脈は地中深いところでの地脈ですから、ここに海が絡んでいても可笑しくはありません。
ウォーターガントドの登場はハリフグアパッチのようでもありますが、火山脈をたどって地中に運河のようなトンネルを作る上で海洋生物型の改造人間が必要だったのでしょう。
毒ガスは毒ガスであって、水上引火するようなものじゃありませんが、この白い毒ガスがウォーターガントドの主武器であり作戦上カギを握るものであったことから、大きな一つの見所と考えたのかもしれません。
しかし、その名の通りウォーターガントドの表面的な主武器はウォーターガンこと水中銃でした。
一口に水中銃と言っても、間口を小さくしてかなりの勢いで出る水はうっかりするとコンクリートの壁すら突き抜けてしまうほどの威力があるものです。
この水中銃とウォーターガントドという海中活動型改造人間は、切っても切れない関係ですし、水中活動が得意であったはずのウォーターガントドが水中銃をうまく利して戦うシーンがそれほど見られなかったことは惜しい気もしました。

トドの改造人間だけあって、かなりの怪力と獰猛さがあってしかるべきところ、そういう面のアピールがなく、いわば機械合成改造人間もここまで来ると一緒くただったのかなという気もします。
水中銃配力はありますが、それは通常の人間に対してであって、仮面ライダーV3への変身後はさして威力が発揮できなかったものかもしれません。
どこかキバ一族の改造人間の先駆けだったような気がしますが、もっと獰猛さを出してもよかったんじゃないかと思えました。
ウォーターガントド





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4
ギロチンザウルス⑧
「ギロチンザウルス」

仮面ライダーV3初期を凌駕していた機械合成改造人間。
怪人の方はともかく、金属の何をもってくるのかは大きなポイントだっただけにモチーフとなる金属は武器にならなければならかったことを思うと中途半端なことはできなかったでしょう。
物語の遂行と相まって機械合成改造人間を考案しなければいけなかったことには苦労もあったでしょうけど、あくまで人間たる素地を盛り込まなければいけなかったこともその苦労を増長していたような気がします。
で、遂に出てきたギロチン。
ギロチンは人間が考え出した最悪の処刑装置であり、まるで悪魔の武器のようでもありました。
ギロチンはあくまで人間を処刑するものであり、ギロチンと人間を結びつけることなどありえないようで、仮面ライダーV3に登場したギロチンザウルスは、遂にギロチンがモチーフになってしまったということと改造人間と言いながら恐竜が素体となってしまい、印象的に人間が入り込む隙は無かったような感じがしました。
でも、有史史上最高の切断機器・ギロチンを支えるものは人間ではなく、特撮HERO 番組の根っこにあった恐竜が組合わされたことは、いつか見てみたかった鋭い刃を持つ怪獣を何と仮面ライダーで見てしまった気分にもなりました。
しかも、ギロチンザウルスは火を吐くことも大きな引武器としており、まるで人間大の火を吐く大怪獣といった感じでした。
怪獣と言えど、小さな知力はあったわけで、ギロチンを用いた機械合成改造人間を考案するには人間は必要とされなかったというところかもしれません。
本来主役敵方にもなり得るギロチンザウルスでしたけど、知力が小さすぎたせいか、同時登場のドクバリグモが主であるデストロンの四国占領作戦では、あくまでドクバリグモのサポート役であったことが惜しい気もしました。

今にして思えば仮面ライダーV3は多くのメカ内蔵の改造人間でありましたけど、、この頃まだV3 26の秘密を追っていた頃の話であり、そうした未知の改造人間が怪獣と対峙したら、、、という想いも沸きました。
ただ、デストロン改造人間も悪魔のような人間が考え出した改造人間でしたから。仮面ライダーV3対怪獣というのは横道にそれたものだったかもしれません。
ギロチンザウルス①
ギロチンザウルスのギロチン攻撃を防いだのは、ダブルライダーから通信を受けた仮面ライダーV3がダブルライダーの指示に従って出した細胞強化装置 クロスハンドでした。
これがV3 26の秘密の最後となってしまいましたけど、このV3 26の秘密は結構なお気に入りで、謎に包まれ一つずつ明らかになっていく謎の仮面ライダーというのも魅力あるものだったと思います。
また、デストロンの作戦遂行上サポート役ではありましたけど、V3 26の秘密を明らかにしていなければいけないほどギロチンザウルスは強敵だったということになるかもしれません。

ギロチンザウルスはTV版と映画版があり、倒された仮面ライダーV3の必殺技が違っていたというのも面白みを増していました。
ギロチンザウルス



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3
ハリフグアパッチ①
「ハリフグアパッチ」

仮面ライダーV3に登場した機械合成改造人間は人を殺傷する金属があって、その金属も大型になることもありました。
ミサイルヤモリのミサイルもいい例で、これには大型もあれば小型も中型もあって、改造人間のネーミング的にも納得できていました。
しかし、このハリフグアパッチは分りません。
ハリフグはハリセンボンであり、容姿的にもそうだろうと思いましたが、肩口についていた大型ミサイル・ロケットのような武器は、、、なんとそれは魚雷でしたね。
ミサイルヤモリによって制空権を求めたデストロンは、ハリフグアパッチによって海上から海中権を制圧すべくあそれ用のアジトをバリアを張って島に建設していました。
そこで作られていたのが魚雷。
ハリフグアパッチには、全身に生えていた多数の針も武器として多用していましたけど、魚雷による船舶爆破であることが明白でした。
新元素エネルギーを得るための掘削のために海中にアジトを設営したのはショッカー初期にも見られました。
デストロンの作戦は海中アジトをエネルギー元素奪取ではなく、目の届かないところからの攻撃で海中権を得ようとしたもので、水圧に耐えるだけのアジトは仮面ライダーV3でも打ち破れないほど強力でした。

仮面ライダーV3には通常のパワーを何倍にも引き上げる能力がありました。
逆ダブルタイフーン、レッドランプパワー、そしてレッドボーンパワー。
これを知らないデストロン大幹部ドクトルGがハリフグアパッチを使って、アジトに仮面ライダーV3を閉じ込めた者の、レッドボーンパワーで打ち破り陸上へ戻ってきたところで、ほとんど勝負はありました。
このレッドボーンパワーお披露目はこの1回きりでしたけど、そのためのハリフグアパッチ登場ではあったようです。
しかし、このネーミングに使われたアパッチは民族名や都市名、ヘリコプターの名称では使われており、特に民族名で使われたことは酋長のようなジェロニモがいたこともあって、それを利用する使われ方はなんどかありましたけど、ここと魚雷とはどうしても結びつきません。
アパッチ族は決して攻撃的な行動を起こす民族ではありませんでしたが、白人の思い込みでそう仕向けられていたことから、そういう方向へ改造人間を持って行ったこともありました。
ハリフグアパッチは、多分行ライが象徴的である上に海中アジトの秘密を守るべくデストロンに作られた改造人間であることから、そうした役目にネーミングを被せてみたら、何の関係もなかったというところでしょう。
ハリフグアパッチ③
基本的には魚類の能力でしたから、海上や海中においては魚雷を仕込んでいることもあって、いかに仮面ライダーV3と言えど、危なかったでしょうね。
デストロンとしても有利に事を進めていたものの、仮面ライダーV3のレッドボ-ンパワーは意外なことで、陸上の勝負となってしまっては叶いませんでした。
ただ、ハリセンボンの改造人間とはいえ、魚雷発射能力を持っていたハリフグアパッチでしたから、身体の作りが強固だったのでしょう。
仮面ライダーV3がV3きりもみキックという割と強力な決め技を使っていたのもそういことだったのかもしれません。
ハリフグアパッチ⑤



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4
クサリガマテントウ①
「クサリガマテントウ」

てんとう虫型の改造人間って、多分このクサリガマテントウが初めてだっただろうと思います。
仮面ライダーはホラーサスペンスとしてスタートを切り、仮面ライダー2号の登場でユニークさと明るさが出てくるようになりましたけど、敵は謎の秘密結社であり、そこから出てくる改造人間はモチーフによって怪奇性と奇抜さがありましたけど、てんとう虫というのは可愛らしくてそうした改造人間のモチーフには適さないと思っていましたね。
ホラーサスペンス番組には似合わないというところでしたけど、そうした動植物は身近にも結構いたりします。
クサリガマテントウは体色・模様を模したゴーグルをかけており、戦闘時以外にはこのゴーグルをあげていましたが、ゴーグルをあげたクサリガマテントウの目が真ん丸で可愛らしく、これがデストロン改造人間かとひっくり返りそうになりそうでした。
てんとう虫のイメージを生かしたというところかもしれませんが、この目で周囲を惑わすという事ではなく、スプレーネズミとの共闘において、いきなり出てきてまだクサリガマテントウの能力が図れない時点のことでしたから、スプレーネズミの言葉とクサリガマテントウの戦闘時の様子で仮面ライダーV3を欺こうとしていましたね。

左腕の鎌と鎌から伸びる鎖分銅「スネークチェーン」は、どこかハンマークラゲを思わせるものでしたけど、クサリガマテントウの両腰についていたテントウミサイルは、何故か翼を跳ね上げて後方へ打つ機関砲だったことも、見ていたこっちが吹っ飛びそうになりました(笑)
スネークチェーンは何度やられてもすぐ復活してしまうものでしたし、ここから電流を流せるとは言っても、仮面ライダーV3どころか仮面ライダー旧1号・旧2号ですら耐えられるというか、ちょっとした痺れを感じる程度のもので、テントウミサイルといいスネークチェーンと言い、クサリガマテントウの性能を知らなければ虚を突かれてしまうような武器だったと思いますね。
クサリガマテントウ⑤
スプレーネズミとクサリガマテントウの共闘は、作戦面でもペストに酷似した新種の細菌を保持していたスプレーネズミが主であって、悪戯に作戦を歪ませなければ仮面ライダーV3も手の打ちようのない展開となっており、スプレーネズミの細菌に対す抗体を得ようとして、分かっていてもクサリガマテントウの騙しに乗っていたんであり、クサリガマテントウを登場させたことはデストロンにとってヤブヘビでした。
騙そう、敵の虚を突こうとしたクサリガマテントウは、実は仮面ライダーV3に利用されていたということであり、テン問ミサイルで虚を突いて仮面ライダーV3を倒したと勝手に思い込んで結局V3キックで倒されてしまったのは、当然の帰結だったように思いましたね。
クサリガマテントウ⑩



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