「仮面ライダーSpirits~愛・強・正義の戦士」
物語は仮面ライダーアマゾン編に移り、九州から沖縄への転換の端境期に仮面ライダーストロンガー編へと移りました。
仮面ライダーZXは北海道から京都、四国、島根を経て九州・阿蘇へと転戦していきましあから、東海・富士山麓で戦う仮面ライダーストロンガー編には登場しませんでした。
九州・阿蘇から沖縄へと転戦する中でいきなり東海へというのは物理的に無理がありました。
なにより、仮面ライダーZXがメモリーキューブを装着されて自我意識を取り戻す前にコマンダーというバダン超兵士として仮面ライダーストロンガーと戦い、チャージアップ状態の仮面ライダーストロンガーを凌駕するような戦いぶりは、思わず戦死したタックルを意識した仮面ライダーストロンガーの決死の超電子ウルトラサイクロンで敗れ去りましたが、仮面ライダーストロンガーをボロボロ状態にしたことはいわば因縁めいた関係になってしまったことで、登場させられなかったと言うことの想いの方が強いですね。
それ位、仮面ライダーストロンガーとタックルの関係は、ともに戦った戦士通しと言うこと以上に思いが交錯していたのでしょう。
それにしてもバダンが世界中の科学者を拉致して協力させた科学力は大したものです。
戦死したタックルのみならず、改造手術が失敗して破棄されてしまった素体まで複製させて利用しようとしたわけですから。
バダンによって再生させられた改造人間のみならず、タックルにしても魂などなく、仮面ライダーストロンガーはそれが分かっていても再生タックルのウルトラサイクロンを浴びてしまい、生命活動の維持すら危うい状態になってしまったのは、タックルとの関係が一筋縄ではいかず、分かっていても抵抗するなどという気持ちも起きず、、、と言うことなんでしょうね。
仮面ライダーストロンガーがブラックサタンの改造手術を経て登場する前のことは知りませんでした。
改造電気人間ということが最初から意図されていたとなると、その生体手術は相当困難であったのはメカ的要素が多く、生きながらスパークさせることが必要だったために困難だったはずです。
仮面ライダーストロンガーが登場する前の被験者がいたはずで、それが城茂の親友であったことが自ら生体改造を望んでいたことにつながり、しかも仮面ライダーストロンガーとなってからはただならぬ関係となったタックルが絡むとなると、再生されていたことが分かっていたとしてもお前にならやられてもいいか、、、という気になってしまったことは、後に後悔したはずです。
被験者として廃棄されていたその親友の姿であったスパークの姿を見たことで、その後悔はまだ自分たちは勝っていないというそれまで以上の気持ちが湧き出ることとなり、復活するには親友であったスパークのパーツを利することは、必要だったと言うことでは済まされない覚悟が出来上がったと思いますね。
変身不能となった風見志郎が助太刀のような形で参戦していましたけど、変身不能状態ではやれることに限りがありました。
だから、この仮面ライダーストロンガーのこの上ない覚悟が必要だったと思われますね。