「にせアマゾンライダー」
仮面ライダーアマゾンは、アマゾン自身もゲドン獣人もガランダー獣人も古代文明の医療技術を用いた生体改造手術で登場したものであり、そこには現代の文明の粋を集めたメカは無縁でありながら現代文明の科学力をもってしても解明できない古代医療技術でしたから、説明できないような獣人が登場してもおかしくないですね。
仮面ライダーアマゾンとゲドンは古代インカ文明、ガランダーは古代パルチア王朝と、言ってみれば謎の文明でしたから、そこには現代のメカは存在する必要がなかったのでしょうね。
インカ文明の生体医療技術という高い医療技術を使いながら、ギギの腕輪に秘められた超古代パワーという超能力が大きなカギとなっており、その超能力パーツが人間の肉体と神経に絡み込み、その上で何らかの意思でその超能力が発動して仮面ライダーアマゾンがと登場して能力を発揮するというHEROでしたから、謎には謎というわけではないですけど、ゲドンもガランダーも謎の文明をベースとし、そこから輩出される獣人も謎が多かったのは確かです。
仮面ライダーアマゾンの終盤に登場したにせアマゾンライダーは、サンショウウオ獣人が変身したものですけど、サンショウオ自体がまだしっかり解明されてていない両生類ですから、そういう意味では極端に言えば何でもありだったかもしれません。
仮面ライダーの偽物には、仮面ライダー1号をベースとしてその能力を対抗的に作られたショッカーライダーのように兵器そのものだったケースと、にせアマゾンライダーのようにサンショウウオ獣人の能力を生かして仮面ライダーアマゾンどころか人間・アマゾンにまで変身してしまうものとがありました。
仮面ライダーは仮面ライダーアマゾンを除き、メカが内蔵されていたことがベースで自分の意思力が大きくそこに影響を及ぼしていたHEROでした。
メカ内蔵でしたからショッカーライダーのように最初から兵器として作られた偽物なら話が分かりますが、敵方改造人間が化けてしまうというのはエガがベースとなっていることからも考えにくく、それでも謎のガランダー獣人ならどこかわかるような気もします。
サンショウウオ自体に謎が多いおそらくメカとは無縁であったサンショウウオ獣人が仮面ライダーアマゾンを始めとした何者にでも変異してしまうというのは、その源にあったパルチア王朝の科学力がベースであったガランダー帝国から出てきたとすると謎が謎を呼んだというきがします。
それでもギギの腕輪の存在まではどうすることも出来ず、にせアマゾンライダーにはギギの腕輪が付いていなかったことがどうしようもない差となりました。
でも、戦闘能力の差こそあれ、にせアマゾンライダーの話は面白かったですね。