「呪博士」
これまでは組織の長は首領とか大狩猟と言ってたところ、GODが登場しその長はGOD総司令となりました。
歴代の組織が3つも壊滅し、本来の首領も思うところがったのでしょう。
声色を変え、指令を出すだけで姿形は気取られることもなく、表向きは大国同士が陰で手を結び、まずは日本制服を狙いつつもその先は世界征服にあったと思われます。
しかし、それはあくまで表向きのことで実は歴代の組織の首領とされた者が完全に舞台裏に姿を消し、表舞台には総司令として声だけが出てきたということになろうかと思います。
そのGOD総司令と謁見できていたのはアポロガイストだけという徹底ぶりで、実はその後に姿を見せたキングダークというロボット幹部のコンピュータールームにいてキングダークと一体化していました。
それが呪博士であり、舞台裏に姿を消していた首領に目をつけられていた科学者だったようです。
とんでもない天才肌の呪博士は脳だけが異常発達し、肉体は衰弱化していたため、護衛をする側近の存在が必要であり、それがサソリジェロニモJrであり、この存在だけはキングダークの配下に置くということをせず、独自の動きをとりそれはすべて呪博士の存在と指令を守るためだけだったように思います。
もともとが高いレベルを有した科学者であり、改造人間というより怪人といった存在を作り出してそれで世の中の制服を狙っていたということは生体科学力にも優れていたということになり、ここで仮面ライダーXの生みの親・神博士との接点が出てきます。
仮面ライダーの歴代大幹部はどこかで他の大幹部と結びついていたことを思うと、呪博士も例外ではなく、しかし自分に牙をむいた仮面ライダー海の親と結びついていたというのは皮肉なことかもしれません。
生体科学といえば神博士もそうですが、もっと前をたどれば仮面ライダーそのものの生みのおやであった緑川博士とも結びつきがあったのかもしれません。
そんな科学者は意外と大胆だったかもしれませんが、脳だけが異常発達してしまった呪博士を見てると、高い科学力はともかく、それを維持することができない小心者だったとみることができるかもしれません。
科学力だけを有し、それに見合う戦闘能力がまるでない呪博士を総司令とみることは危険かもしれませんが、呪博士は指令を出すことだけはできますから、司令のための立案と指示だけを出すという意味のおいてはGOD総司令だったとみることはできそうで、それでも従来の組織のトップと思うとイメージがまるで違うものだったと思いますね。
舞台裏に姿を消して、分身を表舞台に送り出し操ろうとしたのはこのGODが初めてであり、GODが仮面ライダーXに壊滅させられても、またその次の組織で暗躍することになります。