HEROブログ~憧れた風と光の戦士たち

憧れた昭和の仮面ライダーとウルトラシリーズを中心に大真面目に・・・

タグ:GOD悪人軍団

4
コウモリフランケン⑥
「コウモリフランケン」

自分が幼少の頃の怪奇人間としては、吸血鬼ドラキュラ、狼男、そしてフランケンシュタインがいました。
どれも怪奇色というよりは思い切りホラーで、子供心ながら怖くて仕方がなく、そっれでも気になって顔を覆った手の指の間からやっと見ていたことを思い出します。
ドラキュラも狼男も元は言えば人間でしたが、フランケンシュタインはフランケンシュタインを作り上げた科学者自身が狂気の科学者でフランケンシュタインは人造人間でした。
雷鳴轟く雷の力。エネルギーでグランケンシュタインが稼働したように、コウモリフランケンも雷の力で稼働し、地をワイン替わり飲んで活動エネルギーを得ていました。
仮面ライダーシリーズの改造人間は、その改造素体の一つが人間でしたから、狼男なんかが改造人間となり、ドラキュラの吸血行為が改造人間の特徴の一つとして描かれるのは分りましたが、コウモリフランケンの素体となったフランケンシュタインは人造人間という云わばロボットのような要素が強かったものですから、このフランケンシュタインを人間として扱い、フランケンシュタインのように雷の力で動き出したところには、狼男やドラキュラの時には感じなかったかなりの違和感がありました。
しかも、このコウモリフランケンはコウモリの能力も移植され、そのためか翼をもって飛行能力を有していたこととその2本の翼の間に埋め込まれるように大砲があったことが、大きく最大の特徴でした。
この頃の仮面ライダーは仮面ライダーXであり、愛車クルーザーを駆らなければ空中戦はできず、どうしても飛行能力があって、その飛行速度の高い改造人間に苦戦していたことは、神話改造人間イカルス戦を見ていただけでも分ることです。
そこに射程距離が長い大砲の砲撃があったものですから、仮面ライダーXも逃げ回るしかなく、コウモリフランケンの能力が仮面ライダーXの能力を上回っていたとは思えませんが、よく研究した上に想像された改造人間だったと思いますね。
コウモリフランケン③
コウモリフランケンはそれでいて小型蝙蝠を使っての諜報活動もお手の物だったわけですから、GOD改造人間最強と言われるとなほどという感じもしました。
何度も言いますが改造素体となったフランケンシュタインは怪物のような人造人間で、コウモリフランケンも改造人間でありながら人造人間としての色が濃かったものですから、翼を得、大砲を得て、距離を置いた戦いには強さを感じましたが、肉弾戦では意外と脆かったかもしれません。
GOD側からしてみれば、対仮面ライダーXのための対策を練ったところでしたが、そこに4人の仮面ライダーが揃うとは思ってもみなかったでしょうから、コウモリフランケンの数少ない弱点でもあった翼の根元を狙われ、仮面ライダー1号、2号のそれぞれのライダーキックで破られたところで勝負あったという感じでした。

映画版で特別演出の改造人間だったように思いましたが、急遽作られたようで思考不足の感が否めなかった改造人間でもありました。
コウモリフランケン⑦





    このエントリーをはてなブックマークに追加

4
タイガーネロ③
「タイガーネロ」

タイガーネロとその取り巻き達は、古代ギリシャの軍人みたいでしたね。
GOD悪人軍団の登場は、ビリビリに破かれたRS装置の設計図の争奪戦で進行してましたけど、落としどころに困っていたようでもありましたね。
RS装置の設計図は仮面ライダーXがほとんど奪取しようとしてたところに登場してたのが、GOD悪人軍団のエース・タイガーネロでした。
腰に付けたサーベルを振り回し、狡猾な雰囲気に包まれたタイガーネロは狡猾というよりずる賢い感じだったかもしれませんが、古代ギリシャ戦士が体力的にも優れていたことがサーベルの使われ方とマッチして、まるでギリシャ神話から出てきた現実的な改造人間のようにも見えました。

何と言ってもタイガーネロが使った必殺技「タイガー竜巻地獄」がリアルに竜巻のようでもあり、仮面ライダーXの真空地獄車とのやり取りに期待したところもありました。
最終的にずる賢かったタイガーネロがRS装置のほとんどを奪取し完成させたものの、肝心の心臓部は密かに行動していた仮面ライダー2号によって操作され、発動すればRS装置は爆発してしまうというとんでもない結末でした。
RS装置の完成とキングダークが立ち上がることは連動するように思われていたため、いささか拍子抜けのようでもあり、エースとされながら影が薄くなってしまったタイガーネロの存在感まで失わせていました。

何故か主人公・仮面ライダー✕の他に仮面ライダーV3と仮面ライダー2号が登場したGOD悪人軍団の終盤。
タイガー竜巻地獄という技を持っていながらも、RS装置の完成とは無関係に立ち上がってしまったキングダークの存在感の前にタイガーネロの存在感が薄まってしまったところがなんとも惜しかったような気がします。
タイガーネロ①







    このエントリーをはてなブックマークに追加

3
ムカデヨウキヒ
「ムカデヨウキヒ」

「誰が力づくで設計図を奪えと言った?お前のその美貌にモノを言わせ、神敬介から騙し取れと言ったのだ!」というキングダークのセリフ。

大いに違和感が残ったこのセリフは、ムカデヨウキヒが世界三大美女の一人と言われた楊貴妃の遺伝子から作られた改造人間であったことからのものだったのでしょうけど、楊貴妃の遺伝子を埋め込んだ改造人間と言っても美女とは正反対の改造人間でした。
楊貴妃自体、実は愛人の要素が多く、昔から愛人とか不倫みたいな行為は悪行であり、悪行の象徴のように思われていたみたいです。
だから、その遺伝子をGODがGOD悪人軍団の一人として作り上げたのかもしれません。
ムカデヨウキヒは見るからに中年の太ったおばさんが、顔を白く塗ったぐったような顔つきであり、ここに美貌を求めたのはキングダークの思い違いであり、しかも力づくで作戦を遂行しようとした錯誤の権化みたいな改造人間でした。
思うに過去の悪人と言っても、改造人間を作り出そうとした時、動植物の要素を持ち込むのに悪人という人間の要素を持ち込む際、顔つきまで持ち込んでしまうと、何を言ってもどんな言葉で表現しようとも元の人間とは裏腹の出来になってしまうようです。
楊貴妃と来れば世界三大美女と言われたように、愛人であったかどうかは置いといても美女という意味合いが強いため、どうしても美しかったであろう顔の部分を演出しなければいけなくなり、特撮ものとしてはそこで既に失敗です。

もう一つ、楊貴妃と来れば中国と言うことになるためカンフーをイメージするところ、ムカデヨウキヒは中国拳法のつかいてであったため、配下のGOD戦闘工作員は皆、中国拳法を使うものとしてヌンチャクを始めとした武具を使っていました。
この頃、仮面ライダーXはライドルを使わなくなっていましたが、ライドルスティックなど棒術対棒術という構図でのやり取り、また仮面ライダーXは沖縄拳法の使い手でもあったという設定もあったみたいですから、沖縄拳法対中国拳法という試みもあってよかったと思いましたが、マーキュリー回路の装填は仮面ライダーXの初期の設定をどこかに置いてきてしまった感を象徴するような展開となっていました。

結局はムカデヨウキヒも人質作戦を取り、状況打開のため仮面ライダーV3や仮面ライダー2号の登場という場面も見られましたが、やっぱり基本設定があってそれを生かす物語の展開は大事なことなんだという想いを深くしましたね。
ムカデヨウキヒ③








    このエントリーをはてなブックマークに追加

4
アリカポネ②
「アリカポネ」

当初、アリカポネとカブト虫ルパンの区別が尽きませんでした。
アリカポネはアメリカ・シカゴのギャング、カブト虫ルパンはフランスの盗賊とモチーフになった悪人としてはまるで違うのですが、シルクハットを被っていたところと体色が黒っぽかったところに目が行ってしまいました。
面白かったのは、ギャングの象徴のようであった葉巻を加え、それがアリカポネの武器になっていたところで、この葉巻から毒針を打ち出し、仮面ライダーXに対しても使用し効果を上げていましたね。
GOD悪人軍団はそのほとんどが、RS装置設計図の争奪戦でしたから、改造人間としての強力さというところではなく、如何にその設計図を奪い取るかに焦点が照られていたこともあって、盗賊等々の悪人としての能力に際立つものがあった方が、大幹部キングダークやGODそのものの狙いに合っていたのかもしれません。
ギャングがモチーフでしたからアリカポネは、よく約束を破るギャングとしての悪人の面が出ていましたが、歴代組織の改造人間を見てきた者にとっては、アリカポネの武器が毒針を吐き出す葉巻、人間を催眠状態にして操る巨大な催眠蟻を使い、催眠蟻が多量に存在すると吸血蟻となって体液を吸い尽くすこともありましたが、残忍さはあったものの改造人間としての不気味さや強力さについては物足りなさをどこかで感じてました。
蟻に関して言えば、女王蟻を頂点に群れる習性と蟻酸を使う側面があったことを利用してもよかったかもしれません。
蟻と言えばショッカーのアリキメデスに始まりますが、この際にも蟻酸が使われていましたし、しかも女王蟻という蟻の中でも一回り大きい蟻がモチーフとなっていた不気味さがありましたから、そういう面を利用できなかったものかと思います。
アリカポネはシカゴ・ギャングの末裔のようなところがありましたから、女王蟻とはいかなかったでしょうけど、もう少し改造人間としての不気味さが欲しかったような気がしました。
アリカポネ






    このエントリーをはてなブックマークに追加

3
トカゲバイキング①
「トカゲバイキング」

斧と盾が主武器であtったトカゲバイキング。
斧を振るところには力があるGOD改造人間だなとは思いましたが、どこか卑屈で自ら吐く緑色の毒ガスは相手をトカゲに変えてしまい、自らもトカゲと化す能力については相手を皆、トカゲに変えて多くの取影を作り出し、人を襲うというものでしたけど、戦闘能力を小型トカゲにおいてしまったために貧弱さを感じました。
北欧の海賊をイメージしながら、トカゲをモチーフの中心に置いたため気味悪さと斧を振う力からイヤに大きいトカゲの化け物という感じがし、見た目の強力さとは裏腹に実はそれほど力がない感じで、それを補うような卑屈さと卑怯さが目立ちました。

GOD悪人軍団の各改造人間は、歴史上悪人とされた者の化身であり、そこを利用して動物と合成させていたところに悪人としての存在感と強さが際立っていました。
しかし、トカゲバイキングはトカゲに海賊のイメージを植え付けようとしたか、或いは海賊を動物にイメージを重ねていたかで、具体的にこれという悪人ではありませんでした。
海賊にはリーダーはいたでしょうけど、複数人で悪戯を重ねていた者たちでそれが海上、沿岸、島々での行動であったために、これという存在感の強い者はいませんでした。
GOD改造人間はギリシャ神話改造人間も悪人軍団にしても、着眼点は良かったと思いますが造詣は深くはなく、一般的に浅いものだったのでしょう。
要するに手を付けたはいいけれど、すぐにネタ切れを起こしていた、、、それがトカゲバイキングに現れていました。

トカゲをモチーフとし、そこに海賊のイメージを植え付けるのならトカゲのしっぽ切りのように何度やられても復元能力に優れ、なかなか倒し切れない生命力の強さを感じさせる改造人間だったらな、とは思いましたね。
「真空地獄車」の派生技であると思われる「空中地獄車」で仮面ライダーXはトカゲバイキングを仕留めていましたけど、そこまで行かなくてもトカゲバイキングの盾と斧、そして仮面ライダーXのライドルスティックの攻防で倒せたと思いますね。
まあ、この時期、ライドルは封印してたようですけど。
トカゲバイキング②






    このエントリーをはてなブックマークに追加

4
ヒルドラキュラ③
「ヒルドラキュラ」

GOD悪人軍団は動植物と悪人とされる世界中のある意味偉人の遺伝子を合わせたものでした。
悪人とは世間で言うところのイメージなんでしょうけど、フランケンシュタインは人造人間で、狼男は仮面ライダー2号が倒したショッカーの初代幹部・ゾル大佐の正体として登場していました。
フランケンシュタインは仮面ライダーXの映画版でコウモリフランケンとして登場していましたから、世界で名声のある悪人となると、吸血鬼ドラキュラが残されいたところ、その仮面ライダーXの通常版でヒルドラキュラとして登場しました。
ドラキュラは通称ドラキュラ伯爵として、現実にいた人間をモチーフにしたらしく、このドラキュラを扱った映画は、言いようのない恐怖感を味わったものでした。
血、それも意基地を吸われることに恐ろしさを感じますが、その生き血を吸うドラキュラは元々が人間だったという事を思うと、底知れぬ恐ろしさがありますね。
こうした悪人というのは基本的に男であり(例外もありますが、、、)、ドラキュラも男でしたけど、ヒルドラキュラは女悪人改造人間として登場していましたね。
このドラキュラに合わせた生きものも蛭(ヒル)でしたから、余計に吸血力が高められてたような感じがあり、ヒルドラキュラはそうだとするとその人間体は顔色が異常に白く、白顔の怖さをアピールするなら老婆の方がいいと考えられたかもしれません。
白顔の老婆はヒルドラキュラの化けた姿だとしたら、本来の姿であったヒルドラキュラは改造人間というよりは等身大の怪獣の様な姿でしたから、その乖離具合が大きな特色となって、GOD悪人軍団をアピールしていたのかもしれません。

筒状の口からは長く伸びる舌が出てきていましたが、これが戦う上での重要性が大きかったこともあってどうしてもそこに目が行ってしまいがちですが、ヒルドラキュラの頭部近くには多くの蛭(ヒル)が装着されていました。
ドラキュラの遺伝子を怪人化して使うには、蛭(ヒル)の吸血能力が必要だったという事なんでしょうかね。
いずれにしても実在しないいわゆる化け物、妖怪の類を扱った改造人間としてはコウモリフランケンと並んで珍しく、後に登場するデルザー軍団をイメージできる走りだったかもしれません。
ヒルドラキュラ②





    このエントリーをはてなブックマークに追加

4
カメレオンファントマ
「カメレオンファントマ」

まだ自分が子供の頃、夢中になったものに怪人二十面相がありました。
この怪人二十面相を追いかける探偵は明智小五郎でしたけど、子供レベルに落とした物語は全巻何回も読破し、その中で怪人二十面相と探偵明智小五郎の構図をたどる中で、怪盗ファントマに触れたことがありました。
海外ではルパンと並んで有名な怪盗でしたけど、そうした怪盗のイメージとしてシュッとした勝手なイメージがありましたね。
怪盗にはそうしたシュッとしたイメージの他は、怪盗ごとに個性が異なったようですが、怪人二十面相やルパンになかった個性である残忍さや冷酷さがファントマにはあったようです。

仮面ライダーXにはGOD悪人軍団としてそのファントマをモチーフとしたカメレオンファントマが出てきましたけど、ファントマを受け継いだのは怪盗という事と残忍さだったようで、勝手なイメージであったシュッとしたものはなく、まるで逆でした。
カメレオンファントマには光の屈折を利したような擬人化能力と透明化能力があり、にせ仮面ライダーXに化けたのも、このカメレオンファントマでした。
こうした能力はカメレオンの保護化能力のようなものですが、カメレオンファントマの場合、それは太陽光線の屈折を利したものであるのは、他の者に化けても映ってしまう影はカメレオンファントマのものであることがその証明のようなものでした。
これだけの科学力が秘密結社GODにあるのならば、怪盗ファントマを受け継いだはずのカメレオンファントマは基本怪盗であったはずですから、もっとシュッとした外見と能力にできなかったものだろうかと思ったものです。
にせ仮面ライダーXに化ける能力があったことは盗賊の流れをくむものとしてありがちなことですが、化けても本物の仮面ライダーXの能力に敵わなかったのは、Xキックの打ち合いで打ち負けていたことに現れ、ほぼ、その時点で勝負は決していましたね。

でも、子供の頃に触れた怪盗ファントマの名に触れることが出来たこと自体は、どこか懐かしく思えました。
カメレオンファントマ③





    このエントリーをはてなブックマークに追加

5
クモナポレオン
「クモナポレオン」

ナポレオンの構図の上に蜘蛛をうまくデザインした姿が、クモナポレオンに見られました。
ナポレオンの姿は、歴史書籍の中で見られますがクモナポレオンの特徴はそのデザインとは裏腹に蜘蛛の能力をうまく誇張したところにありました。
クモナポレオンが仮面ライダーXと対峙する前に再生ネプチューン等と対決させ、仮面ライダーXの戦闘能力を研究したとされますが、それはどこをどうやって研究したのかは分かりません。
しかし、GOD改造人間と比して仮面ライダーXの秘めたる部分も含めてその活動エネルギーが大幅に上回っていたことは明らかでした。
仮面ライダーXは風力エネルギーと太陽エネルギー融合させた初のハイブリットエネルギーを活動エネルギーとした仮面ライダーでした。
しかし、戦う姿は従来の仮面ライダーと変わらず、ハイブリットエネルギーを生かし切ってないところが見られました。
ひょっとしたらGODはそこに気づき、再生ネプチューン等と戦わせることでそれを確認していたのかもしれません。
そうであるならば、仮面ライダーXのエネルギーをすべて抜き取ってしまえばいいと考えたのかもしれません。
クモナポレオンが打ち出す蜘蛛糸には、そうしたGODが目指した研究の結果が込められていたのかもしれません。

従来も、このクモナポレオン以降の仮面ライダーシリーズに出てくる蜘蛛の改造人間が駆使した蜘蛛糸は、錦糸状の見た目とは違ったかなり丈夫な蜘蛛糸で粘着性に優れた者がほとんどでしたけど、この蜘蛛糸が仮面ライダーのエネルギーを吸い取ってしまうような展開は、このクモナポレオンの時にしか見られません。
しかもクモナポレオンは、蜘蛛の巣ジャングルという蜘蛛糸を蜘蛛の巣状に張り巡らせた上での効果発揮という武器を展開し、これに絡めとられた仮面ライダーX、仮面ライダーV3共々、エネルギーを吸い取られたのでは身動きが取れないのは当然でした。
GODの目指した作戦は、当たっていたのです。
しかし、仮面ライダーXの秘められた能力は本人ではなく、何故か仮面ライダーV3が気づいており、だからこそのマーキュリー回路の開発と埋め込み手術だったのでしょう。
クモナポレオンが駆使しようとした毒蜘蛛や吸血蜘蛛は、そのための枝葉的な武器に過ぎず、ナポレオンを模した改造人間らしくサーベルも使いましたけど、それも蜘蛛糸を相手に浴びせかけるためのものでした。

確かにクモナポレオンは一旦は仮面ライダーXを退け、仮面ライダーVまでをもその手にかけようとしました。
しかし、仮面ライダーXの秘めたる能力はクモナポレオンどころかGODが考えていたより以上のものであったことは、再戦時の仮面ライダーXの戦いぶりを見れば、分かることでした。
クモナポレオン②
クモナポレオン⑤





    このエントリーをはてなブックマークに追加

4
ヒトデヒットラー⑤
「ヒトデヒットラー」

巨大ヒトデになってしまう。
電気ヒトデを操る。
小型ヒトデで攻撃する。
水中に相手を引きづり込んで「渦巻き地獄」という荒業を繰り広げる。
手にしているステッキらしきもので小型ロケット弾を発射する、などなど、多種多様な攻撃能力を有していたヒトデヒットラー。
第2次世界大戦を招いてしまった世界の極悪人アドルフ・ヒトラーは、その遺体は火葬されとある川に散骨されたとされています。
仮面ライダーを世に出してしまった秘密結社ショッカーは、ナチスドイツの流れをくむものでその残党が何者かと手を組んで組織されたものというのが定説です。
結局ショッカーの大首領は宇宙生物だったらしいですが、はっきりとはわからないものですけど、地球人類を制圧するため飛来したもので、地球制圧には人類の表も裏も知る者を配下に置いた方がより効果的にできると踏んでいたことは明らかです。
そこに生体改造を施した改造人間を蔓延らせて人類を虐げる方法を選んだということでしょうけど、生体改造を施す素体となった人間の能力と方向性が伴った者が秘密結社の配下に置かれたという意味では、その人間は悪人である必要があったことはショッカー時代から受け継がれていたことでした。
でも、ヒトラーをモチーフにしたとは遂にここまで来たのかという想いと、ヒトラーの遺体は火葬され散骨されたのに、どうしてここにそれをモチーフとした改造人間が出てきたのか、結構不思議でした。
GOD悪人軍団の素体であった悪人を改造人間のモチーフにするには、いずれもかなり無理があったはずですが、GODはナチスドイツの流れを汲んだショッカーの行きついたところですから、散骨されたはずのヒトラーの遺体の何かをGODが保管して利用したとしても、何処かわかるような気もします。
ヒトラーを散骨したのは当時のソビエト連邦の勢力であり、それは旧ロシアの流れを汲み、ショッカーの中でも生体改造手術の権威のような立場にいたのは大幹部・死神博士で、詞に害博士の生体研究のほとんどは旧ロシアで行われたものですから、研究対象の一つにヒトラーがあっても可笑しくないはずです。
でも、ヒトデヒットラーが登場したのは昭和の仮面ライダーである仮面ライダーXでよかったですね。
時代が時代なら触れてはいけないところでしたし、今なら大騒ぎになる要素が満載の改造素体でしたからね。
ヒトデヒットラー④
素体が素体であり、イメージが言ってみれば大きかったことからか、改造人間の能力として多種多様にしようとしてヒトデヒットラーの能力を表現したかったのかもしれません。
ただ能力の割には大量虐殺といったような広範囲における作戦には長けておらず、仮面ライダーXを思えば1対1の勝負の上でその能力が発揮されるようなイメージがありました。
ロケットヒトデよりも巨大ヒトデに変態し、その圧力で仮面ライダーを圧し、渦巻く地獄に引きずり込むことで水中戦を制しようとしたとするような見方は、ヒトデヒットラー寄りに見すぎでしょうか。
ヒトデヒットラー戦直後は、再生GOD改造人間戦を経て仮面ライダーXはマーキュリー回路を装填してパワーアップしていきますから、パワーアップ前の最後の敵がヒトデヒットラーだったということになりますね。
GODは、再生GOD改造人間を使え前から地上でも水中でも対仮面ライダーXを大きく意識して対抗策を誇示用とした改造人間が実はヒトデヒットラーだったような気がします。
それは歴代組織がなしえなかったそれまでの流れを汲んだ対仮面ライダーにつながっていたと思えるからです。
ヒトデヒットラー





    このエントリーをはてなブックマークに追加

4
カブト虫ルパン③
「カブト虫ルパン」

カブト虫は昆虫の王様ですね。
その象徴である大きな角で相手を持ち上げ、放り投げたりする模様から昆虫の中でも怪力の持ち主のような印象を受けます。
ショッカーのカブトロング、ゲルショッカーのイノカブトロンなどはその怪力具合から大いに仮面ライダーを苦戦させていました。
先日書いたデストロンのプロペラカブトも、考えてみると身体に見合った大きさとは言え、プロペラを武器としていましたからそれ相応の体力が必要だったかもしれませんね。
ケンカに強く怪力であることに特徴のあるカブト虫を盗賊の象徴に仕立て上げるということは、重層感とか怪力ということを取っ払わなくちゃいけなかったのかもしれません。
仮面ライダーXに登場したカブト虫ルパンは、GOD悪人軍団の中でも戦うというより、RS装置の争奪戦が繰り広げられる中、盗賊としての役目が強い改造人間でした。
頭部のシルクハットに剣術の使い手、なるほどヨーロッパのプライドは高い盗賊の象徴であるアルセーヌ・ルパンの血を流れをひいているような盗賊としてのセンスを感じる改造人間で、左目に装着しているモノクルは細かいところまでなんでも見通せそうでしたし、自らの分身のようなメカカブト虫からは煙幕を発して目くらまし戦術を使っているところなどは、まさしくイメージとしてある西洋の盗賊のような印象がありました。
カブト虫ルパンは、カブト虫としての外見上のイメージを盗賊に見立てて作られたように思いますが、頭のシルクハットがギロチンハットとして武器として使われることまでは思いもしませんでした。
そのシルクハットは、カブト虫の一本角に被せられていたんですね。
ここに盗賊をカブト虫を使って改造人間に仕立て上げる意味がったように思います。

カブト虫を使った改造人間、そんなに多くありません。
カブト虫のイメージとしてあった怪力のイメージは、これまでの改造人間もそうですが仮面ライダーストロンガーという仮面ライダーのモチーフとして使われてもいましたね。
平成初の仮面ライダーである仮面ライダークウガに登場したゴ・ガトル・バもカブト虫がモチーフでしたけど、怪力どころか強力としてのイメージが最も強い怪人でした。
怪力というイメージを取っ払ってどこか紳士的に設定したカブト虫ルパンは、カブト虫をモチーフとした改造人間の中でもかなり異色な存在でした。
カブト虫ルパン⑥





    このエントリーをはてなブックマークに追加

このページのトップヘ