V3スクリューキック
V3スクリューキック①
V3スクリューキック③
「V3スクリューキック」

仮面ライダーV3は技に長けた仮面ライダー1号と力に優れた仮面ライダー2号の双方の長所を併せ持った仮面ライダーでした。
単にV3キックと言えば仮面ライダーV3によるライダーキックと称されることが多々ありますが、それは違いますね。
キレのあった仮面ライダー1号のライダーキックと力感溢れた仮面ライダー2号のライダーキックを併せ持ったキック技のはずです。
だから単にV3キックと言ったって、従来のライダーキックよりも威力は数段上だったはずです。

新たな秘密結社だったデストロンは、仮面ライダー1号・仮面ライダー2号によって打ち破られたショッカー・ゲルショッカーの上に成り立った組織ですから、対仮面ライダー用の準備と装備は備えていたはずですから、そこから生み出されてくるデストロン改造人間に対しても単純に攻め込むようなV3キックでは対抗し切れなかったかもしれません。
しかし、仮面ライダーV3も仮面ライダーには違いないわけですからキック技を基本とし、そこに創意工夫を盛り込む必要があったわけです。
仮面ライダーV3には26の秘密があり、その一つにV3反転キックがありました。
キックを放つ流れの中で新たな足場を利用してキックを打ち込むことでキック力の威力を引き上げようとした技ですが、反転キックと言えば仮面ライダー1号も多用していた技でした。
ストレートな威力の引き上げを反転キックには感じるのですが、それでいて敵の盲点を突くことでの威力発揮の側面も見られた技でした。
ストレートなキックの威力を引き上げには、いわゆる捻りという行為での引き上げもありました。
仮面ライダーV3が戦闘中にその捻りによる威力の引き上げに気が付いたかのように放った技がV3スクリューキックでした。
V3スクリューキックも、26の秘密の一つでしたね。
V3スクリューキック④
V3スクリューキック⑤
V3スクリューキック⑦
V3スクリューキック⑧
仮面ライダー1号も1度だけ、ライダースクリューキックを放ったことがありました。
この時、ライダージャンプで飛び上がった後、捻り、いやスクリュー回転を行った後に前方回転をしてライダーキックを放っていましたが、純粋なスクリューキックではないような気がしました。
大きくジャンプし、敵目掛けけてキックを打ち込む態勢になった時にスクリュー回転を行い、回転速度を上げていきながらそのままキックを打ち込むところに、スクリューキックの威力とキレを増す意味があったと思います。
仮面ライダーV3は、一旦V3キックを打ち込むことで足場を作り、その反動を利用してスクリュー回転を始めていました。
スクリューキックと言えば、後にスカイライダーも使っていましたけど、このスクリューキックは大いに身体的動作としては難しく、体力もエネルギーも費やしてしまう高度な技だったかもしれません。

V3スクリューキックは対ハンマークラゲに使用されただけでしたけど、思い切り柔軟で、それでいて頑丈なハンマークラゲにはこの技しかなく、威力を思い切り高めてパワーで粉砕した感じの技でした。
仮面ライダー1号は難しく、それでいて威力たっぷりのこの技を仮面ライダーV3に伝えたかったのかもしれません。
発案者は仮面ライダー1号で、それを授かって形にしたのが仮面ライダーV3だったのかもしれませんね。
それだけ仮面ライダーV3には優れた格闘センスがあったということになると思います。
V3スクリューキック⑨