ZXキック⑨
「ZXキック」

仮面ライダーの異本的な必殺技はライダーキックでした。
仮面ライダー1号がまだ仮面ライダー旧1号であった頃、まだ改造手術を受けて間もない頃でもありましたし、自らの身体能力を十分理解してない頃でもあったこの時に放たれていたライダーキックは、普段の人間と改造人間たる自分の力の差を制御できないところもあったその中で、持っていた能力の全てを解き放つことができた唯一の行動だったかもしれません。
仮面ライダーを作り出してしまったショッカーも、まだ人体改造手術の技術的なところと用いた素材の厳選もどういう具合が最も力が出るのかよくわかってなかったということもあって、ライダーキックはこの時代の至高の技だと思います。
しかし、時の推移というのは技術の進歩と生きる者に意思があればその儒実が図られ、更なる力を持った者が現れたりします。
時に仮面ライダーを敗ってしまう改造人間が出てきてしまうのも、そうしたことと無縁ではないでしょう。
定められた能力の中で進化を見せる改造人間が仮面ライダーでしたけど、その魂は受け継がれていくことになります。
新たな仮面ライダーは時の進化に伴うメカと技術の進歩でより強力なものとなっていきますが、悪の秘密結社がショッカーからバダンになるまで何年経ったのでしょうね。
その時に応じた仮面ライダーが現れてきたことは、時代の要請となっていたのかもしれません。
仮面ライダー1号から仮面ライダースーパー1まではその肉体的組織の根本は然程変わらなかったものの、改造される人間の能力の向上と改造手術の技術的向上で、決め技とされる体技が身体の使い方と、素材とされた動植物と人間の融合の組み合わせに進歩があって、より強力になっていったと思います。

これが仮面ライダーZXとなると、メカニック的要素に格段の変化が出てきたように感じました。
小型原子炉が内蔵され、それが動力源となっていたことは例外を除き、仮面ライダー1号から仮面ライダースーパー1まで変わらなかったものの、その動力をより強力に全身の至る所から効果的に強力に発揮させるためサーボモーターが内蔵され、原子力パワーが何倍もの威力を持って倍増されていたところに思い切り特徴があったと思います。
その最大の技がZXキックでした。
ZXキック⑩
変身時のポーズと同様、左腕を右斜め下、右腕を右斜め上へ伸ばすポーズを空中で取ることによってエネルギーが仮面ライダーZXの全身に充満しきり、そのため全身がまるでオーラを纏うように赤く発光し、その充満したエネルギーが急降下していくことで足先に行きついた状態で決めるキックがZXキックだったと思います。
このZXキックは、仮面ライダーZXはジャンプ力が60Mでしたけれど、脚部についていたジェットエンジンを使えばそれ以上のジャンプが可能で、ZXキックの威力はそれとは無縁ではなかったでしょう。

ここまで来ると、もはや人間の知恵の及ぶところではなく、神の領域にあったキックだったかもしれません。

時代が時代だったためにZXキックの演出は、覚束ないところがありましたけど、仮面ライダーのライダーキックはこんな具合で演出したかったのだろうという想いがあります。
そのライダーキックから始まった決め技がZXキックまで来たとき、その威力はどれ位向上していたのだろうと思うとたまらないものがあります。
それは仮面ライダーの神髄である進化を意識することになりますからね。
ZXキック
ZXキック①
ZXキック②
ZXキック④

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